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「音楽&オーディオ」の小部屋

クラシック・オーディオ歴40年以上・・身の回りの出来事を織り交ぜて書き記したブログです。

それぞれに持ち味がありまして

2019年06月27日 | オーディオ談義

人間のライフステージを大雑把に分けると「幼年期」「壮年期」「老年期」に分けられるが、「オーディオ人生」も似たようなものかな。

我が家では幸か不幸か両方とも「老年期」に入っていると言わざるを得ず、あと何年オーディオに親しめるかは神のみぞ知る状態。

そこで、自ら秘かに次のような縛りを作っている。

「なるべく新しい機器は導入しない(タダなら別だが~笑~)、もしどうしても欲しかったらその代わりに別の人身御供(ひとみごくう)を差し出す。」

そこで難問が生じてしまった。

このところ、このブログにやたらに登場している「6098シングルアンプ」。

   

つい先日のブログ「振られた気持ち」で述べたように「6098差動型PPアンプ」と合わせて、あわよくば2台とも気持ちよく「鯨飲」といこうかと目論んでいたものの「差動型」についてはあえなく拒絶にあって夢ははかなく潰えた(笑)。

そこでこのシングルアンプだけはと確保することになったが、問題はその代わりにオークションに差し出すアンプをどれにしようかという算段である。

現在貸し出し中のアンプ(2A3シングル)を除いて、真空管アンプ8台、TRアンプが手元に1台ある。TRアンプはオークション市場では値が付かず問題外なので8台のアンプから選別しなければならない。

そこで、このほど「雨夜の品定め」(源氏物語)ならぬ
「梅雨空の品定め」(笑)をやってみた。

我が家の真空管アンプが勢ぞろいしたのがこの画像。

  

これらの「強者ぞろい」を改めて1台づつ品定めするのだからたまらない。

およそのクセは分かっているが、上流に当たるプリアンプを代えたり、前段管や整流管を代えたりすると”コロッ”と長所や短所が入れ替わるのでゆめゆめ油断できない。

もちろんスピーカーとの相性もあって、画像下段の3台のアンプは「ウェストミンスター」(改)には使えない、というか長大なバックロードホーンに対して大きな空気の塊りを気持ちよく押し出すには残念なことにパワーが少々足りない。

したがって、テストスピーカーを「AXIOM80」にして念入りにチェックしてみたが、久しぶりに電源を入れるものがあったりするので真空管をはじめエージングに少なくとも1時間は必要なのでメチャ時間がかかった。

いやあ、実に楽しかった!

しかしアンプ側にとっては「薄情者」から”お払い箱”にされるかどうかどうかの瀬戸際なのできっとヒヤヒヤものだったろう(笑)。

そして、その結果はといえば「大は小を兼ねる」という言葉があるが、これはオーディオにはまったく通用しないことが分かった。

たとえば図体が大きくて重たいアンプが必ずしも良いとは限らず、むしろ(「AXIOM80」には)小型アンプの方が相性がいいとさえ思えるほどだった。

たとえば音の透明感、音声信号に対する応答性の速さ、音が消えていくときの余韻など優れたところがいっぱいある。その点、大型アンプは低音はそこそこ出るんだけど何だか大味気味のところがあった。

文字通り「山椒は小粒でもピリリと辛い」のだ!

もちろん、このことは「AXIOM80」が低音を期待できるスピーカーではないことにも由来している。

そこで、はっきりアンプ群の色分けができた。

✰ 「AXIOM80」用

「171」(トリタンフィラメント)2台、6SN7GT アンプ、

✰ 「ウェストミンスター」(改)用

「300Bシングル」(モノ×2台)、「PX25シングル」

✰ 両方のスピーカー兼用

「6098シングル」、「300シングル」(銅板シャーシ:スヴェトラーナ)、「171Aプッシュプル」

こうしてみると、いずれもオークションに出すのには忍びないというかそれぞれに持ち味があるアンプばかりだった。

したがって今回の「人身御供」作戦は潔く取り止めることにした。

めでたし、めでたし!?(笑)。

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