「音楽&オーディオ」の小部屋

クラシック・オーディオ歴40年以上・・身の回りの出来事を織り交ぜて書き記したブログです。

「夏向きの音」と「冬向きの音」

2019年06月15日 | オーディオ談義

梅雨入りを目前にして段々と蒸し暑くなっている九州地方。何とか少しでも涼しさを感じる工夫が必要な時期が来た。

それもエアコンなどの体感的な工夫は別にして「感覚的な工夫」に絞ってみると、
毎日どっぷりと浸かっている音響の話になる、やっぱり(笑)。

つまり、スピーカーにも「夏向きの音」と「冬向きの音」があるような気がしてならないのだ。


たとえば大型スピーカーは大音量で本領を発揮するので窓を閉め切って過ごす冬向きだし、比較的小音量で済む小型スピーカーは開放的な夏向きといった具合。

我が家ではちょっと視点を変えて「暑い音=開放的な音」、「涼しい音=クールで思慮深い音」という区分をしている。

したがって「JBL系は主に冬に聴く」、「グッドマン系は主に夏に聴く」ことにしている(笑)。


そこで現用中のJBLの2ウェイシステムをそろそろグッドマンと入れ替える時期に来た。

   

JBLファンにはお馴染みの「D123+075」だが、クロスオーバーを高めの8000ヘルツにしているので「075」がそれほど目立つこともなくクラシックにも対応できるので重宝していたが、これでしばしの別れ

10分ほどの作業で「D123」をグッドマンの「AXIOM150マークⅡ」に入れ替えた。

  

左が通年使用の「AXIOM80」(最初期版)で、右が夏季用限定の「AXIOM150マークⅡ」。

さっそくアンプの相性テストにチャレンジしてみた。

まずは「出力管6SN7」アンプの出番。電圧増幅管として多用されている「6SN7」を出力管に使うなんて顰蹙を買うだけだろうなあ(笑)。

     

このアンプの出番の背景としては、このところ再三にわたってこのブログに登場している「6AR6(6098)シングル」アンプの購入を決めたので、その財源の一助として手持ちのアンプの中から「生贄」として捧げるアンプはないものかと探していたらこのアンプが急浮上したもの。

ど~れ、久しぶりに鳴らしてみようか、もし悪ければ即オークション行きだと血も涙もないことを考えていたが(笑)、これが困ったことに(?)とてもうまく鳴ってくれたんですよねえ!   

アンプの概要は初段管が「ECC35=6SL7GT」(ムラード製)、出力管「6SN7GT」(クローム・トップ)、整流管「GZ32」(ムラード製)、出力トランスは「TRIAD」(アメリカ)

定評のある「TRIAD」(トライアッド)の極小型仕様の出力トランスをたまたま手に入れたので、既存のシャーシを利用してアンプ製作のベテランに2年ほど前に作っていただいたものだが、出力が1ワットにも満たないのに大善戦というか300BやPX25アンプと遜色のない音質に驚いた。

「シンプル イズ ベスト」とはこういうアンプを指すのだろう。

そこで調子に乗って「AXIOM80」でも実験してみたが、最大の弱点である低音域不足を感じさせずどこといって不足を感じさせない!

こんなにいいアンプをオークションに出すなんてとんでもないと思い直した(笑)。

それにしても以前の印象とまるっきり変わったが、その原因としては3か月ほど前に講じた「電源対策」、そして初段管と出力管を今回厳しく選抜したのでその効果があったようだ。

「6098シングル」アンプ購入の財源は別途見つけることにしたが、この結果がはたして良かったのかどうか、それは時間が経ってみないとよく分からないなあ(笑)。

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