家人が選外品を買ってきて育てていた「カトレヤ」(ラン科)。
満開を迎えたので、いつも殺風景なオーディオルームに花を添えてみた。
さて、「奥の細道」(芭蕉)の冒頭に「月日は百代の過客にして行きかう年もまた旅人なり」という言葉がある。
現役時代の話だが、退職したある先輩が「1日は長いけど、1年が経つのは早いぞ~」と述懐されていたのが妙に印象に残っているが、実際にその言葉を実感する12月がもうすぐやってくる。
この1年を振り返ってみると、相変わらず「音楽&オーディオ」「読書」「ブログ」そして「ウォーキング」に明け暮れた日々だった。
この中でも割いた時間が突出しているのが「音楽&オーディオ」で、この歳になっても時間を持て余すことがない趣味を持てたことはほんとうにありがたいこと。
まあ、上には上がある世界なので欲を言うとキリがないが、これも支えてくれた仲間あってのことだと心から感謝している。
そしてブログに費やした時間もけっして無視できない。
2006年10月に開始したので、今年でまる17年が経過した。けっこう長続きしているほうかな(笑)。
当初は1日あたりの訪問者数がせいぜい50名前後だったが、ずっと途切れることなく継続したせいか今では1000名前後の状況にあるものの、近年は頭打ちの状況がずっと続いており、極めてマイナーな趣味(オーディオ)だからもうこの辺が限界だろう。
一話あたり作成するのに2時間ほどかかるが、その一方で、読むほうはおそらくわずか5分程度とややバランスを欠いているのが悔しいが(笑)、社会貢献というと大袈裟になるがよほどのことがない限り続けたいと思っている。ボケ防止にもなるしね~(笑)。
そして表題に関連してもう一言。
現在住んでいる団地は総数150戸あまり、往時の「伊藤忠不動産」が開発したもので、移り住んでから40年以上になる。
その間、居住者たちの移ろいと世の中の動きを肌身でもって実感してきた。
たとえば、豪勢な家を建てて移り住んできた中小企業を経営する社長さんたちが、ほぼ”確実に”といってもいいくらいに10年~15年周期で訪れる景気の波に翻弄されて家を売り払って去っていかれるケースをいくつも見てきた。
勤め人と違って経営者の場合は「羽振り」のいいときと悪いときが極端にかけ離れているのが特徴だ。
中には夜逃げ同然のこともあるし、あるいはご子息が経営する会社が倒産して売却資金を当てにされ「楽しく余生を送っている老夫婦」が泣く泣く家を手放すという悲惨な例もある。
一方で、近年軒並みに豪邸を建てたりして羽振りがいいのが「老人ケア施設」を経営したりそれに関連する法人の役員さんたち。
ベンツやポルシェなどの高級外車が広い駐車場にでんと鎮座しているのを見るとランクの違いをつくづく感じる。
高齢化社会を反映してこれからも「老人」の数が増えるのは間違いないし「老人関連産業」の隆盛はこれからも続くことだろう。
もうちょっと若くて意欲があればこの分野で一旗上げたいのはやまやまだが、そもそもそういう才覚は持ち合わせていないだろうし「身の程を知らねば・・」と、骨身に沁み入る秋の夕暮れ~。
まあ、日頃からこの上ない精神的な贅沢をさせてもらっていることだし、これでいいんだ・・、そうだよねっ!(笑)。
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