オーディオ仲間のNさん(大分市)に依頼していたオーディオ機器の出品(オークション)が、冬が近づくにつれ売れ行き好調となり次々に商談が成立してうれしい悲鳴を上げている。ボーナス時期ということもあるのかな(笑)。
今回はJBL「D123」(16Ω仕様:初期のグレイタイプ)と古典管が対象だったが、それぞれスペア品の処分なので後顧の憂いなし。
前回は売上金を持ってきてもらったので、今回は試聴を兼ねてNさん宅に受け取りに行った。
オーディオルームに入るなり「いつもお世話になってま~す。あれっ、いったい何やってんすか?」
Nさんが机の前で沈思黙考されている。
「実はねえ、この度Mさんがマランツ7Kを購入してねえ。試聴に行ったんだけど、これがもう素晴らしい音でねえ。大いに触発されて手持ちの部品で何とか作ってみたいものだと寄せ集めて回路図を研究しているところなんだ。」
「ほう~、それはぜひMさん宅の試聴をさせてもらいたいですねえ。」
「Mさんがマランツ7Kを購入した動機はお宅のプリアンプ(マランツ7仕様)に衝撃を受けたかららしいよ。」
「エ~ッ、そんなに~。それは身に余る光栄ですねえ。」と、破顔一笑(笑)。
それはさておき、久しぶりにNさん宅の「アルテックA5」システムを聴かせてもらった。
3本のアームを駆使したレコードプレイヤーと自作のイコライザーアンプとパワーアンプがこの画像。
パワーアンプは「WE300Bシングル」と「6550プッシュプル」だが、このところ「6550」の出番が多いそうだ。
マイルスの「カインド・オブ・ブルー」を聴かせてもらったが、従前と比べると明らかに音の押し出し感に力強さがあって実に聴き心地が良かった。
「A5はローエンドがちょっと物足りない」と、ずっと思ってきたが見事に先入観が覆された。どうやらスピーカーよりもアンプに原因があったらしい。
アメリカ系のスピーカーは総じてイギリス系のように箱をうまく鳴らす工夫よりもユニットの能力を最大限に生かすため「パワー勝負」を挑んでくる傾向があるので、駆動する真空管アンプはシングルよりもプッシュプル方式の方が有利のような気がしてならなかったが、やはり今回もそのことが裏付けられた。
それにしても、やはりレコードの音は自然そのもので大いに啓発された。
こういう音を聴かされると「レコードは面倒くさい」(過去のブログ)なんて簡単に片づけられなくなる(笑)。
3時間ほどお邪魔して帰宅の途に就き、夕食時が近づいた頃を見計らって話題になったMさん宅へ連絡。
「マランツ7Kを購入されたそうですね。明日にでも聴かせてくれませんか。」との性急なお願いに対して、
「マランツ7といってもキットですよ。それでよろしければ~。10時頃なら空いてます。」
「は~い、よろしくお願いします。」
心なしかMさんの声が明るく弾んでいたなあ(笑)。
詳細は次回以降へ。
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