「音楽&オーディオ」の小部屋

クラシック・オーディオ歴40年以上・・身の回りの出来事を織り交ぜて書き記したブログです。

「幹」と「枝葉」を区分する考え方の是非

2024年12月04日 | オーディオ談義

ここ3か月余りのややエキセントリックなオーディオ騒動で何となく得心したことがあった。

それは「幹」の部分と「枝葉」の部分の区分を峻別すること。

ちょっと手を広げ過ぎた感がある我が家のオーディオだけに通用する話かもしれないが・・。

どういうことかというと、「幹」の部分は根源的なことなので大いに拘る、その一方「枝葉」の部分は「枝葉末節」という言葉があるように大勢に影響がないのでそれほど拘わらないでいい・・、言い換えると、「枝葉」の部分には手間もお金もあまりかけないでおこう、「ま、いっか」と妥協する考え方だ(笑)。

具体的には我が家のエース「AXIOM80」に関連する事柄が「幹」に当たり、それ以外のスピーカーに関することは「枝葉」に過ぎないという考え方になる。

そうすると、何だか気持ちがスッキリして迷いが無くなった気がする~。

実例を挙げてみよう。



どんなに気に入った音が出ていようと、脳はマンネリを嫌う。

久しぶりに浮気の虫が沸き起こったので(笑)、「AXIOM80」から画像のようなシステムを構築してみた。

周波数の帯域区分は、

低音域「~200ヘルツ」まではウェストミンスターが担当

中音域「600ヘルツ~」はコーラルのドライバー+マルチセルラーウッドホーン

高音域「1万ヘルツ~」はJBL「075ツィーター」

実際に聴いてみると、なかなかの音で大いに気に入りました。AXIOM80と同等の良さがありますな(笑)。

欲を言えば、コーラルのドライバーの帯域を600ヘルツから300ヘルツあたりまで下げたいところだが、データ上でのクロスオーヴァーは「500ヘルツ」となっているのでそれ以下はちょっと無理かな~。

で、オークションを覗いてみると、タイミングよく100ヘルツまで下げられるドライバーが見つかった。



「YLアコースティック」の「551ドライバー」である。再生帯域は「100~6000ヘルツ」とあり、まさにピッタリ!

100ヘルツまで下げられるドライバーなんて極めて珍しいのではなかろうか。たとえば、JBLの2インチ・ドライバー「375」でさえ、500ヘルツですからね。

欲しいなあ~(笑)。

開始価格は「1円スタート」だから、あわよくばビンボー人にもチャンスが巡ってくるかもしれないと「捕らぬ狸の皮算用」~。

しかし、みるみるお値段(入札価格)が上がってすぐに10万円以上に跳ね上がったので早々に諦めた。所詮は「幹」ではなくて「枝葉の部分」だからね~(笑)。

結局、最終落札価格は「21万円」だった。

深入りしなくて正解といきたいところだが、はたしてそうかな・・、結果は神のみぞ知る~(笑)。

まあ、どんなにドライバーがいい音を出してくれようと、ホーンからは「80」のように水も滴るようなヴァイオリンの音色はとうてい無理だからね、と自分を慰めておくとしよう。

ただし、やっぱりオーディオは甘くないようで、この「幹と枝葉」理論はまったくアンプには通用しないのである。

たとえば・・、

今回のシステムに使ったアンプは低音域が「TRアンプ」だが、600ヘルツ以上は真空管アンプ2台を使った。

まずは、コーラルのドライバーには「171A」シングルアンプを。



前段管は「12AX7WA」(英国:BRIMAR)、出力管「371A」(米国:カニンガム)、整流管「80」(米国:カニンガム)という構成。

そして、ツィーターの「075」(JBL)を鳴らすのはこのアンプ。



前段管は「AC/HL」(英国:エジソンマツダ)、出力管「LS7」(英国:GEC)、整流管「OK-X 213」(米国:メッシュプレート)という陣容だ。

この二台のアンプは、低音域はやや物足りないけど、中高音域に限っては我が家のエース級の「WE300B」シングルや「PP5/400」シングルを軽く凌駕するのである。

「110db」前後の能率の高いドライバーには質のいい小出力の真空管アンプがベストという我が家の経験則が見事に当てはまった。

つまり、小出力の真空管アンプは総合力では劣るけど部分的には上回るので、絶対に「枝葉」という取り扱いは出来ないというわけですね。

しかも比較的お値段が安いのにこの奮闘ぶり・・、ビンボー人の悲哀を味わい尽くしているブログ主には大いに肩入れしたくなるのでありますわいなあ(笑)。



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