「音楽&オーディオ」の小部屋

クラシック・オーディオ歴40年以上・・身の回りの出来事を織り交ぜて書き記したブログです。

最後の冒険

2014年12月13日 | 独り言

何だか降ってわいたような衆議院選挙だが、いよいよ投票日(14日)が明日に迫ってきた。

投票当日はいつも会場(小学校)が混んでいて駐車に苦労するので一足先に市役所本館で「期日前投票」を済ませてきた。日曜日(7日)のことだった。

本館1階のレセプションホールで投票を済ませて出ようとしたところ、朝日新聞の「出口調査」に引っ掛かった。

アンケート用紙に記入するものだったが具体的な支持者、比例代表の政党名の記入は当然のことだが「アベノミクス」の功罪についての選択肢を記入するのは意外だった。エッ、そこまで調査するの!

もちろん任意だから記入しなくてもいいのだが、自分はあえて高評価の一番星にしておいた。

近年の為替相場「円安ドル高」の流れについての受け止め方は業種によって“悲喜こもごも”だろうが、自分にとってはまったく望むところで今のところ笑いが止まらない状況である。

なぜなのか、その経緯を記してみよう。「他人の儲け話なんて聞きたくもない!」という方もいるだろうが、ま、そう言わずに(笑)。

時は8年前にさかのぼる。当時、長年に及ぶ宮仕えの対価として少々まとまったお金を手に入れたのでさあ、どう運用しようかと大いに迷った。周知のとおり銀行に預けても微々たる金利だからそれは問題外。

家内が勧めたのは「ドル国債」で「アメリカが破産することはないわよ。もしそのときは世界の終わりよ。」

これを聞いて、その昔「新日鉄」への就職が決まった大学時代の友人の「ご母堂」が自慢げに宣(のたま)った「新日鉄が潰れるときは日本が潰れるときよ。」との言葉を連想したことを覚えている。そういえば、あの頃は「鉄は国家なり」の時代でしたなあ。経団連の会長も鉄鋼出身者が多かった。

結局、家内の仕事関連もあって大半を「ドル国債」に投資した。年利4.4%の複利、10年間の長期運用である。当時は1ドル=114円の時代だったが、この114円のまま推移すれば10年後に元金が5割増しになるというからかなりの高配当だった。

ところが、そうは簡単に問屋が卸さなかった。その3年後ぐらいに例の「リーマンショック」でいきなりドルが暴落し一時は「1ドル=77円」という悲惨な状況に陥った。自分のケースでは丁度「1ドル=75円」のときに元金だけが戻ってくる計算になるのでまさにボーダーラインの状態。

当時は「
為替相場というのはまったく当てにならないなあ」と慨嘆したものだが、家内を憾む気持ちはいっさい無かった。

ま、いっか、今さら別に欲しいものはないし~。

高額消費財といえばまずクルマだが、若い頃と違って別にベンツやBMWに乗りたいとも思わない。我が家には現在旧型のゼロ・クラウンと家内が仕事で乗っているアクアの2台があるが、土曜と日曜はいつもアクアを乗り回している。

ハイブリッドなので馬力もかなりのものだし、小型なので実に乗りやすい。燃費も市街地走行で確実に25km/リッターもいくので大助かり。もう「アクア」クラスで十分である。歳を取るにつれ身の回りの持ち物が「重厚長大」から「軽薄短小」へと移行するのは世の習いというものだろう。

次に欲しいものといえばオーディオ機器だがこれも不思議なことに欲しい機器があまりなくなった。狙っていた真空管はすべて手に入れたし、スペアもタップリでいささかの不安もなし。

ただし、オーディオはときどき機器を入れ替えてやらないと元気が出てこないので、その辺の資金が若干必要だがもうそれほど大金を必要とするような冒険心も湧いてこない。

それやこれやで、4年ほどは以上のような諦観と節約ムードがずっと続いていたのだが、2年前のアベノミクスの登場で事態は一変した。超秀才の誉れ高い黒田(日銀総裁)さんの思い切った金融緩和も明らかに功を奏している。政府と日銀の見事な足並みの“そろい踏み”である。

現在、「1ドル=120円」前後で推移しているがこの状態が後1年半ほど続いてくれればまったく言うことなし。

“取らぬ狸の皮算用”という言葉もあるが、思わぬ為替相場の好転により最近になって精神構造にやや変化が生じてきた。果てしなき欲望がちょっぴり頭をもたげてきたのである(笑)。

現在使っているCDトランスポートはdCSの「ラ・スカラ」だが、ペアとなるDAコンバーターはあいにくワディア製である。これをdCSのDAコンバーターに入れ替えると正規のコンビとして「クロック・リンク」が出来るし、きっと今以上の音が出るに違いない。

                

とはいえ、これは目玉が飛び出るほどのお値段である。しかし、為替相場の結果次第では「最後の冒険」をしてみようかと千千(ちぢ)に心が乱れる今日この頃。

現在、我が家での一番の稼ぎ頭は娘(会社員)である。いくらか援助してくれると強い追い風になるので、帰省の都度、「お父さんにお金を貸してくれないかなあ」と“からかう”のだが「お父さんは無駄遣いしそうなのでダメ~。お母さんなら貸してあげる。」と、つれない返事。

いつもこのブログに目を通しているので、こちらの手の内はすっかりお見通しのようだ。ヤレヤレ。

ま、母親に「告げ口」しないだけ“いい”とするかな(笑)。
 

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