共 結 来 縁 ~ あるヴァイオリン&ヴィオラ講師の戯言 ~

山川異域、風月同天、寄諸仏子、共結来縁…山川の域異れど、風月は同天にあり、諸仏の縁に寄りたる者、来たれる縁を共に結ばむ

どひゃ〜っ!Σ(゚Д゚ノ)ノ

2019年04月15日 23時46分37秒 | 音楽

今日は夕方から、六月に出演することになったフルートカルテットの初顔合わせ&初回リハーサルがありました。

新大久保にあるスタジオに入って準備をしてから、今回の本番で演奏する予定の楽譜が配られました。そう、今日は何と全曲初見大会であります!

事前にPDFで送られていたロッシーニのフルート四重奏曲第一番とボルネの《カルメンファンタジー》の楽譜は製本して持っていっていたのですが、今日そこに新たな曲がプラスされました。一つはフランツ・ダンツィの《フルート四重奏曲ニ短調》、もうすぐはロッシーニの《フルート四重奏曲第四番ニ長調》です。

とりあえず今日は初見大会ということで、全ての曲をゆっくりと演奏してみました。今日新しく配られた曲も両方ともにゆっくりと弾いてみたのですが、感想としては、両方ともちゃんと弾けたら相当カッコいい曲だな…ということです。特にロッシーニの四番は、最終楽章の速度表記が



『Allegro tempesta』即ち『嵐のアレグロ』と書かれていて、文字通り



譜面の上に音符の嵐が吹き荒れるのであります!

どひゃ〜っ!と思いつつ弾いてみたのですが、共通していることはとにかく音符数が多く、殆ど休みが無いということです。なのでちょうどよく楽譜をめくれるところが無く、ヘタすれば足でめくるか…と真剣に悩んでおります…。

ただ、今日全員で練習してみて、両曲とも『ちゃんと弾けたら相当カッコいい曲』だということは分かりました。特にロッシーニの四番の終楽章はロッシーニのオペラ《チェネレントラ(シンデレラ)》や《セヴィリアの理髪師》にも登場する嵐の描写で、ポツポツと雨が降り始めるところから徐々に規模が拡大していって音階による嵐が吹き荒れまくるクライマックスを迎え、やがて沈静化していくという、登場モリエール等によって戯曲に取り上げられた人気の演出が施されています。またダンツィの作品は、モーツァルトの管楽合奏《ナハトムジーク》にも似た強烈なニ短調のユニゾンからスタートする、かなり引き締まった内容の作品です。

さて、六月の本番に向けて、かなり本腰を入れて練習しなくちゃです。ガンバります!

コメント
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