今日、小学校支援級でまた事件がありました。先日、音楽の時間に音圧に耐えながら意地で木琴を叩いていた子の話を載せましたが、その子が遂にやらかしたのです。
今日は練習の成果を記録するために、合奏の動画を撮ることになりました。その子も最初は演奏に加わっていたのですが、やはり音圧に耐えられなくなってきたらしく、表情がどんどん険しくなってきたのです。
嫌な予感がしたので、その子の近くに移動して様子を見ていました。そして遂に、その子の真後ろで木琴を叩いていた子に向かって
「うるさい!!」
と叫んだかと思うと
手にしていた木琴のバチを真後ろの子に向けて投げつけたのです。
すんでのところで私がそのバチをはたき落としたため直接的な被害は免れましたが、それを見たその子が私に向かって
「じゃますんなジジイ!!」
とつっかかってきたのです。どうやらストレス発散が失敗に終わったことで、攻撃の矛先をこちらに変えてきたようでした。
動画を撮影していた先生が何か言おうと近づいて来ていたのですが、それより先に私は
「だまらっしゃい!」
と特大のカミナリを落としました。一瞬にしてその場の空気が固まりましたが、私は構わずに
「お騒がせしました。」
と告げてその子を教室から連れ出すことにしました。
その子はあらん限りの暴言を吐き、私に向かって殴りかかってきました。私は先生が動画を止めていないことを確認した上で
「では傷害未遂と暴行罪で連行します。」
と言って連れ出し、他のクラスの授業に迷惑がかからない場所に連れていってお説教をはじめました。
その子もさすがに私から傷害未遂や暴行罪といった具体的な罪名を告げられたことでショックを受けていたようでしたが、当人がやらかしたことなのですから仕方ありません。何しろ動画に一部始終が録音録画されているのですから、言い逃れはできないのです。
しばらくすると、騒ぎを聞きつけた支援級主任が飛んできて、
「もう少し穏やかな言い方で…」
と何故か私に向かって言ってきました。内心
『またか…』
と思いつつ、
「そうですか。今回は暴言のみならず傷害未遂事案なのですが、こちらの小学校支援級はそれですら看過される方針なのですね!」
と強めに返したら、なにやらモゴモゴ言っていました。
支援級の子どもたちというのは、様々な刺激に対する耐性が低いことが多く見受けられます。それは、例えば光であったり人口密度だったりといろいろありますが、音に対する耐性が低い子も一定数存在しています。
それでも、あえて嫌な言い方をさせてもらえばそれらのことは当人の勝手であって、周りは何も悪くはありません。
例えば私は特定の食材にアレルギーがあって、その食材が入った給食メニューは食べられません。それなら、自分でそれを避けて個別に対応すればいいのであって、
「その日の給食のメニューに私のアレルゲンがあるから、私が食べられるメニューに全面的に変更しろ。」
と給食室にイチャモンをつける権利は私にはないのです。
その子が一定以上の音圧に耐えられないというのは、大変不便だし大変なことだろうと思いますが、それならそれで
イヤーマフを付けるなりして対応すればいいわけです。第一、合奏で木琴を演奏するという選択をしたのは当人ですし、ましてやそれに耐えられなくなったからといって、たまたま後ろで演奏している他人に危害を加えるなど言語道断です。
以前にも同じことを叱りましたが、
『支援級の子どもたちは【自己の欲求を満たすためなら他者に何をしてもいい子たち】なわけではない』
のです。今後もまた一悶着も二悶着もあると思いますが、私は彼らに徹底してそのことを伝えていこうと思っています。