今日の暑さは尋常ではなかったですね。梅雨入りしたばかりだというのに、まるで一気に盛夏に突入してしまったかのようでした。
電車内の天気予報では、今まで見たことも無い真っ赤っ赤の天候表示が出ていました。今日はこんな風に、電光掲示板の色を変えてまでも伝えたかった暑さだったのでしょう。
今日から一斉登校となり、ようやく子供たちが全員教室に揃いました。が…三時間目頃にはすっかりバテ気味でした。
しかし、それ以上にバテ気味だったのは他ならぬ担任の先生です。
何しろ先週までは12〜13人ずつ分散しての登校でしたから、一回に世話をする人数そのものは少なかったわけですが、それが今日になったら一気に倍増して授業時間も長くなったのですから大変です。しかも今日から給食も始まったので、その指導もしなければならないのですからたまったものではありません。
こういう大変な先生を補佐するために私が臨時教諭を務めているわけですが、一斉登校で教室の人数が増えて授業中テンションが上がる子下がる子いろいろで大変です。
ところで、私が勤めている小学校の給食はデリバリーではなく、学校内の調理室で調理士さんたちが作ってくれています。その調理室がちょうど一年生の教室の近くにあるので、中休みくらいから何ともいい香りが教室に漂ってきます。
当然、バテてきている子供たちの集中力は千々に乱れ、授業が空中分解しそうになります。それを何とか食い止めるべく、おっかない先生(私)が後ろから低〜い声で威嚇するのです(笑)。
どうにかこうにか給食の時間に漕ぎ着けて、子供たちが銘々食事の準備に取り掛かります。が、ここからがまた大変なのです。
何しろ、全てにおいて新型コロナウィルス対策を講じなければなりません。それは給食時も例外ではなく、給食当番の子供たちは別室で白衣をまとって手を洗ってアルコール消毒をしてから配膳をしなければならず、それ以外の子供たちも手を洗ってから、ソーシャルディスタンスを保って一人ずつ無言で給食を受け取らなければなりません。勿論、食事は全員黒板の方を向いて、基本的に無言で摂ることになります。
新一年生にとって記念すべき今日の初給食はカレーライスでした。はい、御他聞に漏れず子供たちのテンションはMAXでございます。
さすがに校内で調理されただけあって、子供向けの甘々カレーでしたがなかなかの美味しさでした。しかし、テンションの上がった子供たちをどうにかこうにか宥めすかして食事に集中させながら、尚且つコロナウィルス対策を守ったかたちで時間内に食事させなければならないので、子供たちと一緒に食事をしながらも大人は一刻たりとも気が抜けません。おかげさまで、カレーのちゃんとした味の感想は実はあまり覚えていません…。
食べ終えてから使ったお皿やスプーンを配膳台に戻す時も、ソーシャルディスタンスを守って一人ずつ片付けさせます。それから、今月中は一年生は四時間授業なので帰りの支度をさせて居住地区毎に班を組んで子供たちを送り出してから、学校にトンボ帰りして次亜塩素酸で全ての机と椅子とロッカーを滅菌し、ようやく一日が終わるわけです。
いやぁ…大変です。
少なくともこれが9月まで続くことになります。ただ、私は前期9月までの契約で終了ですが、担任の先生方は10月以降もこの騒ぎが続くわけですから、その大変さたるや想像に難くありません。
さて、明日もまた長い一日が待っています。暑さと子供たちのパワーに負けないように、しっかりと体力を蓄えておこうと思います。