共 結 来 縁 ~ あるヴァイオリン&ヴィオラ講師の戯言 ~

山川異域、風月同天、寄諸仏子、共結来縁…山川の域異れど、風月は同天にあり、諸仏の縁に寄りたる者、来たれる縁を共に結ばむ

お気遣い、痛み入ります…

2025年01月16日 17時00分00秒 | スイーツ
今日は、天気予報でいわれていたよりも曇りがちな空が広がっていました。そんな天候に誘われてか、今日の支援級もなかなかに荒れました。

中でも中学年の男子が教師や支援員の指示を一切聞かず、好き勝手放題やらかしていました。始めは他の支援員たちと授業に向かうよう仕向けていたのですが、それを小馬鹿にしながらふざけて逃げ回るばかりで話になりません。

どうしたものか…と、休み時間に支援員同士で話し合ったのですが、私は

「構ってもらえると思うから図に乗るのです。私たちは『学習支援』に来ているのですから、勉強しない輩は捨て置きましょう。」

と提案してみました。他の支援員は始めは驚いていましたが、それでしばらく様子を見てみることにしたのです。

ああいう子は、俗に言う『かまってちゃん』なのです。きちんと勉学に向き合っている子がそんな身勝手な子のせいで不利益を被るようなことがあってはなりませんから、放っておくことにしました。

その問題児たちも、始めはそれをいいことに支援級の教室でやりたい放題していました。それを見た他の支援級の子が

「◯◯君、お勉強しなくていいの?」

と私に心配そうに聞いてきたので、

「いいのいいの。あの子たちは自分から進んで人間としての成長を諦めて自分の人生を棒に振る道を選んだのですから、私たちが気にかけてあげることではありませんよ。」

と言って、さっさと交流授業に行ってしまうことにしました。

するとどうでしょう、交流級に到着してしばらくしたら、その子がコソコソとやって来たではありませんか。どうやら私が放った最大級のイヤミが身に沁みたのかカチンときたかのどちらかだったようですが、こちらとしてはシメシメです。

そんな小学校支援級勤務を終えて帰ろうとしたら、いつもお世話になっている女性の校務用務員さんに

「先生、ちょっとちょっと…」

と手招きされました。

『?』

と思いつつ近づくと

「先生お疲れ様、これどうぞ。」

と言って



いちご大福を頂きました。

もう…こういうお気遣いをいただくと涙腺が緩みます。物に釣られて浅ましいと思われるかも知れませんが、たまにこういうことがあるのも小学校勤務の嬉しいところです。

おかげさまで、このいちご大福が明日の勤務の活力となりました。明日またどんな狼藉をあの子たちがはたらくか分かりませんが、もう一日頑張ってみようと思います。

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