昨日学校から帰宅してから、しばらく自宅でボー・・・っとしていました。本人は意識していなくても、恐らくどこかで神経をすり減らしていたのだと思います。
私が支援級の子どもたちを叱り飛ばしているのを私の武勇伝のように揶揄するコメントが届いていたのですが、そうした的外れなコメントは丁重に葬らせていただきました。私だって教育者の端くれとして『怒る』ことと『叱る』ことの区別くらいちゃんとつけていますし、それができない50過ぎは最早人として終わっています。
今日も朝起きてから、何だか気持ちが落ち着きません。こういう時には内職もしないで、ひたすら静養するに限ります。
こんな時に聴きたくなるのはバッハやベートーヴェンではなく、ルネサンス期の宗教作品です。いろいろと聴いていたのですが、とりわけ染みたのがアレグリの《ミゼレーレ》でした。
《ミゼレーレ(Miserere)》、または《ミゼレーレ・メイ、デウス》(Miserere mei, Deus)は、イタリアの作曲家であるグレゴリオ・アレグリが、旧約聖書詩篇第51篇をもとに作曲した合唱曲です。邦訳すると《神よ、我を憐れみたまえ》という意味になります。
ヴァチカン・システィーナ礼拝堂に伝わるこの作品は五声と四声の合唱が単旋律聖歌を挟んで交唱する作品で、かつてはシスティーナ礼拝堂の秘曲とされていました。今ではシスティーナ礼拝堂を越えて世界各国で歌われていて、そのあまりにも美しい響きに魅了されている人も多いようです。
今日は難しいことは考えず、ひたすら美しい合唱に浸っていました。そんなわけで今日はアレグリの《ミゼレーレ》を、ケンブリッジ・シンガーズの歌唱でお楽しみください。