今日は朝から気分が優れず、ほぼほぼ横になったままボーッとしていました。眠ろうと頑張ってみるのですが、昨日の子どもたちの泣き顔が目の裏に浮かんできてしまって、どうしても眠れないのです。
6月から関わり始めてたかだか3ヶ月ちょっとの短い間でしたが、そんな短期間でも1年生の子どもたちとの関わりは、気づけば浅からぬものになっていました。
コロナウィルス対策だと説明してもすぐにマスクを外してしまう子もいるし、走るな!と何度注意しても廊下を走る子もいるし、おしゃべりがどうにも止まらない子もいるし、授業中にすぐに音をあげて「わかんな〜い…」「できな〜い」と甘ったれてくる子もいるし、授業の流れをぶった切って自分語りに持ち込もうとする子もいるし、クラスメイトにすぐに手が出て担任の先生にしょっちゅう〆られる子もいるし、毎日何らか忘れ物してくる子もいるし、豆腐メンタルですぐに頭やお腹が痛くなって泣きついてくる子もいるし…良くも悪くもそれぞれに個性的な子どもたちとの毎日はなかなか楽しいものでした。それに終止符が打たれ…るわけではないのですが、それでも今までほどにはあの子たちと関わらなくなると思うと、やはり寂しさを覚えずにはいられません。特に
「先生が(1年生の教室に)来ないなら、もう学校に来ない!」
と泣いた男子の顔が脳裏に焼き付いてしまっていて、つい涙腺が緩みそうになるのです。
これで何らか仕事でもあればどうとか気も紛れたかも知れないのですが、今日から4連休になってしまったためそうもいきません。正に最悪のタイミングでの連休突入です。
眠れずにボンヤリしながら、それでも身体を起こして椅子に座りました。だからといって特に何をするわけでもなく、しばらくそのままの体制でじっとしていたのですが…。
しん…とした家の中の状況に耐えられなくなって、何か心の安らぐ音楽を!と思い立ち、押入れを探りました。そして出てきたのが、オーストリアの女流ピアニスト、イングリッド・ヘブラーが演奏するバッハの《フランス組曲》でした。
イングリッド・ヘブラーはモーツァルトを得意とすることで有名なピアニストですが、これはヘブラーが1980年に録音したバッハの《フランス組曲》です。我が家にはこの録音のLPレコードがあるのですが、ヘブラーの優しいバッハの音色は、疲れた心にじんわりと染み入ってきて安らぎます。
このレコードは、心を落ち着かせたい時によく聴いています。東日本大震災があった時にも、未曾有の大災害を前にして不安な心持ちになっていた中で聴いたヘブラーの《フランス組曲》に、どれだけ心癒されたことか…。
全6曲ある《フランス組曲》の中から、第4番の動画を見つけたので転載しました。土曜の夜に、暖かな日差しのように優しいヘブラーのバッハに耳を傾けてみて頂きたいと思います。