今日は何だかいつもより遅くに目覚めてしまい、一日のスタートを切るのが遅れてしまいました。
ピーベリーとは突然変異体のコーヒー豆のことです。通常コーヒー豆というのは平豆と言って、赤い果肉の中に半円状の種としてのコーヒー豆がニつ向かい合う形で入っています。ところが、ごく稀に丸豆と言って果肉の中に種が一粒しか入っていないものがあり、それを特別にピーベリーと呼んでいます。
前回もそうでしたが、こちらではコーヒーをオーダーするとレギュラーサイズのカップと共にデミタスサイズのカップも提供されます。なので、例えばどちらかはミルクや砂糖を入れて、もう片方はブラックでといった頂き方ができるのです。こうした工夫も、嬉しいサービスです。
こういう時、つくづく自分が自由業でよかったと思います。普通に勤め人だったら、どれだけの人に迷惑をかけてしまうことやら…。
とりあえず出遅れを取り戻すべく、昼過ぎまでは何とかやるはずだったことを済ませました。そして午後になってから郵便物を出しに郵便局に行って、その足で先日伺った《ポプラ館》に行きました。
モダンな家具の並ぶ落ち着いた雰囲気の店内で席に着き、今日はスタッフさんが勧めて下さったグアテマラのピーベリーを頂くことにしました。
ピーベリーとは突然変異体のコーヒー豆のことです。通常コーヒー豆というのは平豆と言って、赤い果肉の中に半円状の種としてのコーヒー豆がニつ向かい合う形で入っています。ところが、ごく稀に丸豆と言って果肉の中に種が一粒しか入っていないものがあり、それを特別にピーベリーと呼んでいます。
どうしてそういう結実になってしまうのか、日照不足や土壌の影響などが考えられてはいるものの、そのメカニズムは未だに解明されていないそうです。ただ、ピーベリーが収穫される割合はコーヒー豆全体の3〜5%だと言えば、その希少性を御理解頂けるでしょうか。
通常であれば二つの豆に栄養が分けられるところ、一つの豆が栄養分を独占できるためより美味しくなるとも言われています。また豆の形状が丸いため焙煎時に均等に熱が入りやすいため、より風味豊かになるとコーヒー通の方には喜ばれているとのことです。
余談ですが、かつては『ピーベリーはタンザニアでしか穫れない』と言われていたこともあったようです。しかし、実際にはタンザニアだけではなくこのグアテマラをはじめマンデリンやブルーマウンテンにもピーベリーは存在するということで、完全なる都市伝説だということだということが判明してしまいました。
いずれにせよ、何しろ収穫数が極端に少ないため、ピーベリーコーヒーを提供しているお店は殆どないそうです。そんな貴重な豆を頂けるということで、期待値が高まります。
グアテマラというとちょっと酸味が強めなものが多く見受けられるのですが、このグアテマラピーベリーは何ともまろやかで、通常のグアテマラとはかなり印象が違います。この豊かな風味は希少な豆であることは勿論ですが、一番は焙煎師氏の確かな腕によるものでしょう。
前回もそうでしたが、こちらではコーヒーをオーダーするとレギュラーサイズのカップと共にデミタスサイズのカップも提供されます。なので、例えばどちらかはミルクや砂糖を入れて、もう片方はブラックでといった頂き方ができるのです。こうした工夫も、嬉しいサービスです。
ところで今日、衝撃の事実を知りました。
今でこそ小型の焙煎機が普及し、あちこちで自家焙煎のコーヒー店が見受けられるようになりましたが、実はその小型の焙煎機を開発したのが、何とこちらの焙煎師氏であり、『自家焙煎』いう言葉の生みの親でもあるのだそうです!
当時はこれほと世の中に普及するとも思っておられなかったそうで、特許権でも取得していればよかったかなと、豪快に笑っておられました。また、お茶はともかくコーヒーは煎じるものではないから、『焙煎』の『煎』という字は何らか火偏の付く漢字にすべきだったとも仰っていました。
確かにコーヒーは煎じて出すものではありませんから、そうしたお気持ちも分かります。なので僭越ながら焙煎師氏に
「大丈夫です。『煎』の字の部首は『灬=連火(れんが)』ですから、ちゃんと火がついていますよ。」
と申し上げたら、少し納得して頂けたようでした。
それにしても、こんな片田舎の厚木の、しかも自分のかなり身近に実は大変な方がいらしたということは衝撃でした。これから更にどんなお話が伺えるかと、厚木でのコーヒータイムがますます楽しみになりました。