今日も日中は暑い天候となりました。そんな中、今日は理科の時間のサポートで外に出て植物の観察をする時間がありました。
桜はとうに終わっていましたが、足元に目を移せば小さな花があちこちに咲いていました。ただ、よく見てみると日本の在来種がほとんどいないのです。
子どもたちが見つけた花を見てみると、
例えばこれは『ヒメヒオウギ』という花ですが、元々は南アフリカが原産地の『ヒメヒオウギズイセン』という花からフランスで作られた園芸種が日本に帰化して野生化したものです。他には
この『ユウゲショウ(夕化粧)』という花はアメリカ大陸が原産地ですし、
この『コメツブツメクサ』という花はヨーロッパから西アジアにかけてが原産地です。
勿論、見渡せばカタバミなどの在来種も咲いているのですが、それを凌駕するような外来種の多さに改めて驚かされます。和風な名前がついているために分かりにくいのですが、いずれも明治から大正期にかけて園芸種として輸入されたものが多いようです。
子どもたちにそんな話をしてみたところ、自分たちがこんなにも外来種に囲まれているということに、少なからず衝撃を受けていたようです。日本古来からの在来種は、今や希少な存在になってしまっています…。