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3月だ!

 早くも3月。やはり2月は短い。猛ダッシュで過ぎて行ってしまった。私立中入試がほぼ満足いく結果で終ったことは喜ばしいが、これから公立高校の入試が控えている。だが、この追い込みの厳しい時期にイマイチ意欲が感じられない生徒がいるのは不満だ。私の気持ちとうまくかみ合っていないようで、「大丈夫かな?」と不安にもなるが、今の中学生気質はこんなものかなと半ば諦観している。「今やらなくていつ勉強するんだ」と何度言ったかしれないが、困ったものだ。
 
 我が家には、先週末から娘が家に帰ってきている。直前に友だちと山陰に旅行してきたとかで「にごり酒」を土産に買ってきた。私は日本酒はめったに飲まないので、妻と父がご馳走になったが、美味しいらしい。もう1本買ってきたのは京都で独りでちびちびやるらしい。春休みに入ってもうずいぶん経つらしく、毎日暇でしょうがないらしい。ならばもっと早く帰ってくればいいものをバイトがあるとか言って、ダラダラと京都にいたようだ。土曜の朝、久しぶりに大学に行ったら、受験の下見らしい高校生が一杯いて邪魔くさかったと偉そうなことを言っていたが、4月から3回生になるのだから、いっぱしの先輩面しても仕方ないかもしれない。
 日曜に1ヶ月前に過ぎた娘の誕生日の祝いもかねて、焼肉を食べに行った。久しぶりに焼肉が食べたいと言う娘の意見に従って行ったのだが、肉を食べない私はひたすら野菜とイカを食べていた。それにしても今の焼肉屋は進化している。昔のように煙で店内がむせ返っているなどと言うイメージは全くない。チェーン店ではなく、昔から地元で営業している焼肉屋だが、少し前に店を全面改装したばかりで、壁もきれいで、第一煙が全く立たない。不思議に思って「どうして?」と店員に尋ねたら「ここから吸っているんです」と丸い網の周りに開いたたくさんの穴をさした。父がタバコの煙を吹きかけると、面白いように吸われていく。「なるほど」とこの店に来たのは初めてではないのに、私は思わず感心してしまった。「そんなこと当たり前じゃん。知らんかったの?」と妙な関西風イントネーションで娘に馬鹿にされてしまった。「変な関西なまりでしゃべるな」と私が切り返しても素知らぬ顔で焼肉を頬張っている。一枚上手だ。
 そこで、20歳の誕生日のお祝いは何が欲しいか聞いてみた。すると、「任天堂DS」と意外な答えが返って来た。確かに娘は昔からTVゲームが大好きで、特にロールプレーイングには一家言持っている。あれは完成度が高いとか、それは「くそゲー」(バカらしいゲーム)だとか語りだしたら止まらない。妻の妹から大学合格のお祝いに「PS2]を買ってもらったくらいだから、まだまだTVゲームを卒業していないのは知っていたが、20歳の誕生日の祝いにゲーム機を買ってくれと言われるとは思っていなかった私は、少々驚いてたずねた。
「何でそんな物が欲しいんだ?」
「何言ってるの、今DSってのはどこでも買えないんだよ。DSライトも出るけど全く買えない。うーん、困った」
「それを買って何をやりたいんだ?」
「大人のDSトレーニング、聖剣伝説、DSマリオ、マザー3・・・」
「マザー3が出るの?」と息子が話に加わってきた。息子もTVゲームフリークだが、最近は勉強しなきゃと殊勝にもゲーム機から遠ざかっている。
「へえ、そうなんだ・・・」
「そうだよ、だから一生懸命さがしてるんだけど、全然ない。ヤフーオークションでは、中古品が2倍か3倍の値段で取引されてるんだよ」
「へー」私も思わず溜息をついたが、そんなことになっているとは全然知らなかった。我が娘ながら、話を聞いていると実に面白い。先日ブログで紹介した「銀齢の果て」もあっという間に読んだようで、「イマイチ面白くない。最後のオチも筒井にしてはひねりが足りないし、少し前に書いた老人物のほうが面白いよ」と高説を垂れてくれた。言いたい放題である。
 結局、DSは買えるようになったら買ってやることで話がまとまったが、実は私も「大人のDSトレーニング」は一度やってみたいと思っている。ちょっとした頭の体操になるとかで評判がいいようだが、なんにしても本体が手に入らないことには話が始まらない。
 高校入試が終ったら、私も探してみようかな
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