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トリノ五輪閉幕
![](https://blogimg.goo.ne.jp/thumbnail/7c/01/158de117563db31ef55413b8481a3b5e_s.jpg)
私が日本人選手のTV中継をまともに見たのは荒川選手の演技ぐらいであるから、選手個々のパフォーマンスの出来不出来について論評することはできない。しかし、閉会式での日本人選手の映像は見た。皆、楽しそうだった。驚いたのは人間が空中を飛んでいたことだ。ものすごい風圧を下からかけて空中にとどまらせていたのだが、回転したり、スノーボードをはいて真っ直ぐに立ったりと、素晴らしい妙技を見せてくれた。一緒に見ていた妻と娘が「いいなあ、やってみたいなあ」と騒いだのも頷けるほど、見ている者を爽快な気持ちにさせてくれた。それと、リッキーマーティンが歌い始めたら、場内がディスコ会場のようになったのにも驚いた。リッキーマーティンを見るのは久しぶりだったが、やっぱりかっこいい。
それにしても、金1個だけという結果は正直言って寂しい。いくらオリンピックは参加することに意義があると言っても、日頃の精進が納得いく結果で報われなかったのだから、選手諸君も悔しいことだろう。見通しが甘かったと反省の弁が連日報道されたが、昔の名前で出ていた選手が余りにも多かったので、この結果も致し方ないのかもしれない。競技者の新旧交代がうまく行っていなかった感は否めないだろう。
などと言いながら、国別のメダル獲得数を眺めていると結構面白い。全競技終了した結果、ドイツが金11銀12銅6の合計29個で最多。そのあと、アメリカ・アーストリア・ロシア・カナダと続いていく。韓国はショートトラックの8種目のうち6種目を制したため、金6銀3銅2の合計11個を獲得した。国と企業が一体化して強化を進めた成果だということだが、素晴らしいことだと思う。中国も北京五輪に向けての国と企業が連携した強化策が実り、金2銀4銅5の計11個と健闘した。面白いのは南半球の国であるオーストラリアが、男子モーグルで金1個、女子エアリアルで銅1個を獲得したことだ。北半球とは季節が逆だから調整するのは難しかっただろうから、この活躍は素晴らしい。
さらに見ていくと、エストニア・ベラルーシ・ウクライナ・ラトビアという旧ソ連に属する国々もメダルを獲得している。ロシアが金8個を含む22個を獲得したのはさすがだが、エストニアがスキーの距離競技で金を3個獲得した。旧ソ連が解体して15の国に分かれて今年で15年になる。バルト3国(エストニア・ラトビア・リトアニア)はEU入りを果たし、他の12カ国は独立国家共同体(CIS)を組織した。しかし、武力紛争や少数民族地域の分離という事態に直面している国もあり、発展度合いには濃淡があるようだ。その中でも最も豊かな国がエストニアと言われているが、そうした経済的な余裕がオリンピックでの成績に如実に現れているように思う。
しかし、オリンピックの閉会式はいつ見ても楽しい。戦い終えた選手たちが皆リラックスした表情で最後のイベントを楽しもうとしている姿がいい。あちこちで選手が手を取り合っている姿はまさしく平和の祭典だ。新聞には「面白くない五輪などない」という記者の言葉が載っていた。私がTVで見たのはほんのわずかな時間であったが、それでも選手の真剣な表情には思わず見入ってしまった。(ショートトラックの男子5000メートルリレーは息をもつかせぬ迫力で、思わず最後まで見てしまった)
今頃になって、もうちょっとしっかり見ておけばよかったと悔やんでいる。北京五輪が待ち遠しい。
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