毎日いろんなことで頭を悩ましながらも、明日のために頑張ろうと自分を励ましています。
疲れるけど、頑張ろう!
ホワイトデー
私からの、ホワイトデーのプレゼント
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/71/16/59f9d2bca564c8547067999de13410d7.jpg)
市内のケーキ屋さんで見つけた「末長~いロールケーキ」だそうだ。全長約55cmある。バレンタインデーに心配りをしてくださった方々にささやかなプレゼントをさせていただく。
『母さん、ボネさん、ビーバーさん、でこさん、写真だけで申し訳ないですが、私の感謝の気持ちを受け取ってください』
ホワイトデーとは、バレンタインデーに受け取ったプレゼントの交換日なのだろうが、「プレゼント交換」と聞くと忘れられない物語がある。O・ヘンリーの短編『賢者の贈り物』(原題 "The Gift of the Magi")である。全文をここに載せるのは大変なので要旨を書いてみる。
貧しい生活を送る若い夫婦の物語。
クリスマスのお祝いに愛する夫に何かプレゼントをと妻は思う。しかし、貧しくて高価なものは買えない。夫の懐中時計に金の鎖をつけてあげたい、そう願った彼女は、その金の鎖を買うために、自分の自慢だった、長い美しい髪の毛をばっさりと切ってそれを売ったお金で金の鎖を手に入れる。
一方の夫も、最愛の妻に何かをプレゼントしたいと考えるが、貧しくて何も買ってあげることができない。自分の持っているものといえば、懐中時計だけしかない。彼はその懐中時計を売って、輝くばかりに美しい妻の髪にと髪飾りを手に入れる。
そして、クリスマスの夜、プレゼント交換する夫婦。あげたものは互いにもう何の役にもたたなくなってしまったもの・・・
あらすじはこんなところだ。
(全文の訳は、http://www.hyuki.com/trans/magi.html で読める)
この後二人がどんな反応をしたかを考えるのは読者次第だろう。「互いに溢れる涙をぬぐいあって抱きしめあう二人」を想像する者もいるだろうし、「互いの顔を見つめて笑いあう二人」を思い浮かべる人もいるだろう。しかし、大多数の人々はこの物語を心温まるいい話だと受け取ることだろう。この話は、ずっと以前中学校の英語の教科書に載っていた。それを訳してみようと一生懸命探してみたが、見つからなかった。当時の中学生はそれを読んでどんな感想を持っただろう。ずいぶん以前のことなので、当時の子ども達の反応など覚えていない。ならば、今の子供ならどうだろう。一度たずねてみよう。
ところで、原題の Magi というのは、キリスト降誕の際、贈り物を持ってきた東方の博士のことだと、今辞書を調べて初めて知った。だから、物語の最後に、O・ヘンリーが次のようにいっている意味がやっと分かった。
東方の賢者は、ご存知のように、賢い人たちでした ―― すばらしく賢い人たちだったんです ―― 飼葉桶の中にいる御子に贈り物を運んできたのです。東方の賢者がクリスマスプレゼントを贈る、という習慣を考え出したのですね。彼らは賢明な人たちでしたから、もちろん贈り物も賢明なものでした。たぶん贈り物がだぶったりしたときには、別の品と交換をすることができる特典もあったでしょうね。さて、わたくしはこれまで、つたないながらも、アパートに住む二人の愚かな子供たちに起こった、平凡な物語をお話してまいりました。二人は愚かなことに、家の最もすばらしい宝物を互いのために台無しにしてしまったのです。しかしながら、今日の賢者たちへの最後の言葉として、こう言わせていただきましょう。贈り物をするすべての人の中で、この二人が最も賢明だったのです。贈り物をやりとりするすべての人の中で、この二人のような人たちこそ、最も賢い人たちなのです。世界中のどこであっても、このような人たちが最高の賢者なのです。彼らこそ、本当の、東方の賢者なのです。
私はとてもこんな意味での賢者にはなれないだろうな・・・
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/71/16/59f9d2bca564c8547067999de13410d7.jpg)
市内のケーキ屋さんで見つけた「末長~いロールケーキ」だそうだ。全長約55cmある。バレンタインデーに心配りをしてくださった方々にささやかなプレゼントをさせていただく。
『母さん、ボネさん、ビーバーさん、でこさん、写真だけで申し訳ないですが、私の感謝の気持ちを受け取ってください』
ホワイトデーとは、バレンタインデーに受け取ったプレゼントの交換日なのだろうが、「プレゼント交換」と聞くと忘れられない物語がある。O・ヘンリーの短編『賢者の贈り物』(原題 "The Gift of the Magi")である。全文をここに載せるのは大変なので要旨を書いてみる。
貧しい生活を送る若い夫婦の物語。
クリスマスのお祝いに愛する夫に何かプレゼントをと妻は思う。しかし、貧しくて高価なものは買えない。夫の懐中時計に金の鎖をつけてあげたい、そう願った彼女は、その金の鎖を買うために、自分の自慢だった、長い美しい髪の毛をばっさりと切ってそれを売ったお金で金の鎖を手に入れる。
一方の夫も、最愛の妻に何かをプレゼントしたいと考えるが、貧しくて何も買ってあげることができない。自分の持っているものといえば、懐中時計だけしかない。彼はその懐中時計を売って、輝くばかりに美しい妻の髪にと髪飾りを手に入れる。
そして、クリスマスの夜、プレゼント交換する夫婦。あげたものは互いにもう何の役にもたたなくなってしまったもの・・・
あらすじはこんなところだ。
(全文の訳は、http://www.hyuki.com/trans/magi.html で読める)
この後二人がどんな反応をしたかを考えるのは読者次第だろう。「互いに溢れる涙をぬぐいあって抱きしめあう二人」を想像する者もいるだろうし、「互いの顔を見つめて笑いあう二人」を思い浮かべる人もいるだろう。しかし、大多数の人々はこの物語を心温まるいい話だと受け取ることだろう。この話は、ずっと以前中学校の英語の教科書に載っていた。それを訳してみようと一生懸命探してみたが、見つからなかった。当時の中学生はそれを読んでどんな感想を持っただろう。ずいぶん以前のことなので、当時の子ども達の反応など覚えていない。ならば、今の子供ならどうだろう。一度たずねてみよう。
ところで、原題の Magi というのは、キリスト降誕の際、贈り物を持ってきた東方の博士のことだと、今辞書を調べて初めて知った。だから、物語の最後に、O・ヘンリーが次のようにいっている意味がやっと分かった。
東方の賢者は、ご存知のように、賢い人たちでした ―― すばらしく賢い人たちだったんです ―― 飼葉桶の中にいる御子に贈り物を運んできたのです。東方の賢者がクリスマスプレゼントを贈る、という習慣を考え出したのですね。彼らは賢明な人たちでしたから、もちろん贈り物も賢明なものでした。たぶん贈り物がだぶったりしたときには、別の品と交換をすることができる特典もあったでしょうね。さて、わたくしはこれまで、つたないながらも、アパートに住む二人の愚かな子供たちに起こった、平凡な物語をお話してまいりました。二人は愚かなことに、家の最もすばらしい宝物を互いのために台無しにしてしまったのです。しかしながら、今日の賢者たちへの最後の言葉として、こう言わせていただきましょう。贈り物をするすべての人の中で、この二人が最も賢明だったのです。贈り物をやりとりするすべての人の中で、この二人のような人たちこそ、最も賢い人たちなのです。世界中のどこであっても、このような人たちが最高の賢者なのです。彼らこそ、本当の、東方の賢者なのです。
私はとてもこんな意味での賢者にはなれないだろうな・・・
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