毎日いろんなことで頭を悩ましながらも、明日のために頑張ろうと自分を励ましています。
疲れるけど、頑張ろう!
花粉症

私の花粉症との付き合いは古い。花粉症などという名称を一度も聞いたこともなかった大学生の頃に、春先やたらくしゃみが出て困ったことがあった。風邪をひいたわけでもないのに、何故こんなにくしゃみが出るだろうと不思議に思っていたのだが、それが私の花粉症との出会いだった。それ以来この季節には必ずくしゃみが止まらず苦しんだものだが、当時はアレルギーというものに何の知識もなく、ただまた今年もか、と漠然と気持ちが重くなるだけだった。しかし、余りにくしゃみの回数が多いのに閉口していたのだろう、このままくしゃみが止まらなかったら、息もできなくなって死んでしまうぞと冗談半分に考えたことがあった。それが12月にこのブログに載せた「不幸の王子」という童話(?)のモチーフとなった。妻が「大学で童話を書く課題が出たからお願いね」と言ったのに答えたのだが、あまりに短時間で私が書き終えたので妻は驚いたが、花粉症にかかっていなかったらとても思い付くことはなかっただろうから、そのときばかりはしつこいくしゃみに感謝した。
その後もずっと花粉症に悩まされてきたが、28、9歳だった頃に、どういう加減かよく分からないが、くしゃみを重ねるうちに味覚が全くなくなってしまったことがあった。何を食べても何の味もせず、ずいぶん寂しい思いをした。2、3ヶ月間続いたにもかかわらず、医者にもかからず、いつの間にか治ってしまった。今思うと無茶したなと思うが、現在でも病院に行くことだけは極力避けたい気持ちは同じだから、偉そうなことは言えたものじゃない。
私の花粉症の症状は基本的にはくしゃみであり、長い間ずっとそれだけですんできたので、敢えて予防策をとったことはなかった。しかし、ここ数年バージョンアップしたようで、目が痒くなるようになってしまった。昨年の5月頃、山の中の釣堀に虹鱒を釣りに行ったところ、周りが全て杉の木だったのに気付いたときはもう手遅れで、目がショボショボし始め、涙がとまらなくなった。くしゃみを連発するわ、鼻水は垂れ流しになるわで、まさに花粉症に一気に攻めたてられた状態になり、釣り終わるや否や、ほうほうの態で逃げ帰ってきた。今までにあれほどひどい目に会ったことはないと思えるほどの、地獄の責め苦だった。帰宅して何度も顔を洗い、うがいをし、服を着替えてもしばらくの間は症状が治まらなかった。本当に辛くて苦しかった。それ以来、外出する際には必ず目薬を携行するようにしている。
2年前、新幹線に乗って、杉林の近くを通り抜けたとき、強風に飛ばされた杉の黄色い花粉が一面に飛び散るのを見たことがある。一緒に乗っていた、同じく花粉症の妻は、「うわーっ」と大声を上げたが、私も心底ゾッとした。あんなものを見たら、花粉症の人なら誰でも気を失いそうになるだろう、それほど凄惨な光景だった。今思い出しても身震いするほどだ。
松井も例年花粉症に苦しめられている。花粉症が少なからずバッティングに悪影響を与えているのは周知の事実だが、新聞報道によると、今年も既に苦しみ始めているようだ。松井の症状は私とは比べ物にならないくらい深甚なようであるから、克服するのは容易ではないだろう。花粉症の仲間としても、辛い気持ちはよく分かる。しかし、何とか乗り越え、快打を連発して欲しいというのが、かなり身勝手ではあるが、一ファンとしての切なる願いである
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