毎日いろんなことで頭を悩ましながらも、明日のために頑張ろうと自分を励ましています。
疲れるけど、頑張ろう!
祝・世界一!

やった!!日本がキューバに勝った!!10-6、結構ドキドキする試合だったが、終始リードを保ち、最後は大塚が相手打者を三振にうちとって勝利、世界一だ!イチローが、松中が、上原が大喜びしている。王監督が胴上げされて2度、3度宙を舞う。余りきれいではなかったけど、アメリカで胴上げが見られるなんて最高だ。直後のイチローのインタビューもよかった。うれしくてたまらない「人間イチロー」のインタビューだった。MVPは松坂、すごい投球をしたのだから当然だ。セリグコミッショナーの金メダル授与は何だかおざなりな印象を受けたが、さすがにイチローのことは知っているのだろう、抱擁を交わしていた。王監督がメダルを首にかけたところで中継が中断した。ああ、よかった、うれしかった。
以上が、TVで生中継を見終わったときの素直な感想だ。それからは、全くTVを見ていないので王監督や各選手のインタビューも聞いていないが、直後の彼らの様子を見ていれば、どれだけ嬉しかったかは想像がつく。今は、大分時間が経って私も冷静な気持ちになれたので、日本としては最高の形で終ったWBCについて、心に残ったことをまとめてみたい。
まずは、疑問に残ったこと。2次リーグで同じグループから勝ち上がった日本と韓国がどうして準決勝で対戦しなければならなかったのか。普通なら、Aグループの1位はBグループの2位と戦うだろう。本当に不自然に思ったのだが、新聞にアメリカが中南米の強豪と当たらずに決勝まで進めるように仕組まれたものだという解説を読んで、なるほどと納得した。そこまでして優勝しなければメンツが立たないとMLBが考えたせいなのだろうが、そんな小細工を弄しても2次リーグを突破できなかったのだから、噴飯ものだ。アメリカの独善ぶりばかりが目立つ運営方法だった。
さらには、例のボブ・デイビッドソン審判だ。日本対アメリカ戦でタッチアップが早かったと、セーフの判定をアウトに覆し、さらにはアメリカ対メキシコ戦ではメキシコの明らかなホームランを2ベースと判定するなどアメリカびいきの判定を繰り返した。そのお陰で、メキシコチームの闘志に火がつきアメリカを打ち倒して、日本が準決勝に進めたのだから、なんとも皮肉な役割を果たした審判である。そうした数々の誤審を繰り返した審判を何故最後まで使い続けたのか全く理解できない。途中で彼を罷免したら、誤審を認めることになると考えたのか分からないが、決勝戦で1塁塁審を勤めていたのには愕然とした。いったいWBCの組織は公正さについてどう考えているのだろう。
次に、この大会を通して発見したこと。まず、イチローがこれほどまで素直に感情を表したのを私は今まで見たことがなかった。いつも何か心を抑えつけているような言動ばかりで、もっとストレートに表現しろよと思っていた。それがこの大会では、今まで彼の感情をせき止めていたものが切れたかのように、思いのたけを心のままに表現してくれて、小気味よかった。野球小僧イチロー、私はこんなイチローを見られただけでもWBCの試合を観戦してよかったと思っている。
そして何よりもすごいと思ったのは、王監督である。私は今では松井秀喜のファンであるが、それまでは王貞治が野球選手の中で一番好きだった。背番号1の一本足打法は私の憧れだった。巨人の監督としては不遇に終わったが、ダイエーの監督として数々の栄光を手にしてきたが、残念なことに私はダイエーの王監督をほとんど知らなかった。それがこのWBCで、ほとんど初めてと言っていいほど、監督としての現在の王貞治をじっくり見ることができた。すると、どんなプレーをしても必ず選手を励まし、決して非難がましい素振りを見せることはなかった。1つ1つのプレーに対する反応の大きかったことも私には意外だった。決してオーバーアクションではなく、選手と一体化していた。しかし、冷静さを失うことはなく、戦況を見つめる目は確かで鋭かった。決勝戦で9回2アウトとなった瞬間に、マウンドに駆け寄って、選手に一声かけたのには驚いた。大胆かつ繊細 --- これこそが王野球の真髄なのだと実感したシーンだった。
はっきり言って全く関心がなかったWBCだったが、一旦見始めたら選手1人1人の真剣なプレーに思わず引き込まれ、いつしか大声で声援を送るようになっていた。
やっぱり、私にとっては野球が最高のスポーツだ。
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