スコール（２）

　昨日、書店から出てきたらまだ午前１１時だと言うのに真っ暗になっていた。空一面を覆った黒雲がすごい速さで流れていく。すぐに雨が降って来るだろうなと思いながら運転し始めたら、５分もしないうちに一気に土砂降りになった。何の伺いも立てずにいきなりバケツをひっくり返したような大雨になるなんて失礼極まりない、おかげで車の前が見えない。急いで点灯したが、なにせ車線さえもはっきり見えないような状態だから、前の車のテールランプを頼りに走っていくしかない。信号で停まって少しほっとした。こんなにすごい雨は写真に撮っておかなきゃと思って携帯を取り出した。

　
ワイパーも必死で動くが、何の用も成さない。水中に飛び込んだような状態だ。全神経を目に集中して、のろのろ走る車の流れについいていくのがやっとだ。いつもの何倍もの時間がかかる、疲れる・・。街のいたるところに水があふれている。

　
しかし、家の近くの川はもっとすごいことになっていた。２本の川が合流する地点では、濁流・奔流が一つになって、怒涛のうねりとも呼べるほど猛り狂っていた。

　　
こんなに流れが激しくては、たまたま前日に見つけて写真に収めておいた大きな赤い鮒たちはきっとどこかに流されてしまっただろう。


この川にはすっぽんも生息している。甲羅の立派な大きなすっぽんだが、いまだ写真撮影に成功していない。うまく姿を撮れたらこのブログに載せようと思っているのだ、この流れでどこかに浚われて行ってしまったかもしれない。
　２週間ほど前には川原に蛍が飛んでいたのも見つけた。１匹だけで、その後見かけたことがなかったので、家族に話しても信じてもらえなかったが、確かに見た。でも、これだけ激しい雨が降ったら、もう今年は見られないだろう・・。残念だ。
　昨年も一度激しい雨が降って、このブログの記事にしたが、昨日もそれに匹敵するくらいの（いやもっとかな）激しさだった。まさしく「熱帯か？」と突っ込みたくなるようなスコールだった。近づきつつある台風４号の影響かもしれないが、それにしても絶対におかしいよ、こんな天気!!日本じゃないみたいだ!