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携帯リサイクル

 少し前の毎日新聞に、「携帯電話・PHSのリサイクルが停滞している」という記事が載っていた。その理由を、「携帯端末の多機能化が進んだことで、通話をしなくなっても電話帳や目覚まし時計として使ったり、写真やメールを「思い出」として保存する入れ物として残しておくケースが増えたためだ」と解説していた。なるほど、と思って自分を振り返ってみたところ、今まで使った携帯電話の何台かは押入れなどにしまい込んであるのを思い出した。別にこれといった理由もなく、ただ「なんとなく」手元に残してしまった。コレクションにしようと思うわけでもないが、探し出して並べてみた。


 私が最初に買った携帯電話は、現在は Soft Bank に引き継がれている「デジタルホングループ」が設立された時に買ったものだ。もう15年近くも前のことなので、当時は「糸電話」と揶揄されたほど、通話可能な地域が限られていた。その後、私の住む地域では一番電波状況のよかった IDO(現在の au)に換えて、しばらくは IDO を使っていた。写真の中の一番大きなものが最初の IDO電話だが、これのあとに買い換えた機種は車に乗るときにポケットから落ちたのに気づかず、そのまま発車させたためタイヤに轢かれてバリバリに壊れてしまった。さすがにそうなるとメモリーも壊れてしまい、販売店に持ち込んでもどうしようもなく、泣く泣く新しい機種に換えた。改めて人に電話番号をたずねて電話帳を作り直すのは相当面倒だったので、それからはポケットの中に携帯が入っているかどうか常に確認するようになった。
 i-mode を使いたくなって、 Docomo に乗り換えてからは1年か2年のサイクルで機種を変えてきている。携帯を使って音楽を取り込もうとか、ゲームをしようとかするつもりはないので、メールと写真が撮れる最低限(いつの間にかこれが最低限になっちゃったんだよなあ)の機能さえ付いていれば、私としては十分なはずなのだが、何故だか少し古くなると新しい機種に換えたくなってしまう。悪癖だ。
 ざっと思い返しても、今まで10台くらいの携帯電話を使ってきただろうから、写真に写した以外の物は、たぶん販売店に持ち込んで処理してもらったのだろう。新聞の記事によれば、「携帯端末には、金・銀・銅など希少金属が含まれるほか、プラスチックなどの金属以外の素材も再資源化が可能で、リサイクルのメリットが大きい。リサイクル事業の収支は黒字」なのだそうなので、家に眠っている携帯電話は販売店に持っていって、リサイクルしてもらった方が資源の再利用にも役立つ。だが、機種変更などの時なら気軽に古い機種を置いてこられるが、古いものをわざわざ持ち込むのはちょっとなあ、とつい尻込みをしてしまう。そうしたら、「通信業界は、昨年末から一部の量販店に回収ボックスを設置するなど、リサイクルの「てこ入れ」を始めた。最大手のNTTドコモは6月、業界で初めて、コンビニエンスストア「ampm」の一部店舗にもボックスを設置した」などと書かれていたから、これからは携帯端末のリサイクルもしやすくなるようだ。
 でも、携帯で撮った写真を残しておきたいためにリサイクルに出したくない場合もあるだろう。今はSDカードに保存すれば残せるが、昔の機種ではそうは行かない。そうした写真を何か別の媒体に簡単に取り込める装置が、販売店などに置いてあればリサイクルはもっと進むような気がする。今現在そんなものはあるのだろうか。
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