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藤棚

 ちょうど1年前の4月26日に藤の記事を書いた。今年も同じところに同じように藤が満開になっている。寸分違わぬ季節の巡りに些か驚くが、何も私の目を楽しませるためだけに咲いているわけでもあるまい。だが、私以外にこの藤に気づく者はそうはいないだろうから、私のためだけに咲いていると思うことにしよう・・。
 昨年の花と比べてみようかと写真を撮ってみた。


 昨年よりも紫色が濃く見えるのは、小雨が降っていて花の汚れが流されたのとデジカメの性能が去年のものよりずいぶん良くなったせいだろう。また、花房が集まっていた箇所を狙って撮ったものだから、華やかにも見えるが、実際には昨年と同じくらいの花の数で、藤がその勢力を拡大したとは思われない。それでも、また今年も咲いてくれたのは嬉しい限りだ。
 全国各地で藤の花が見ごろのようで、先日もラジオで「藤棚を鑑賞してきた」と報告している便りを紹介していた。それを聞いて、昔は祖母の家の庭に藤が咲いて、「藤見」と称して親戚が集まったりしたのを思い出した。ここ10年ほどそんな会が催されたことはないから、あの藤は絶えてしまったのだろうか・・。
 
 昨日塾バスを走らせていたら、今は少子化の影響で休園となっている保育園の運動場の片隅に「藤棚」ができているのを見つけた。


 もう休園されて2年以上経つため、誰も手入れをしていないのだろう、つるが延び放題になっていて、「藤棚」などとは呼べないほどだ。門扉が閉ざされているので、敢えてそれを乗り越えて近くまで行くこともできず、望遠で写真を撮った。それでも、きちんと手入れさえすれば見応えがあるだろうな、と思わせるほど見事な花房がたくさん垂れている。最近は林業の担い手が減ったため、森が荒れ放題になってしまい、虫の数が減り、それを食べる野鳥の数も減った、という新聞記事を少し前に読んだが、人間の手が入らなくなった植物は、勝手気ままに枝葉を伸ばせるが、それが果たして植物にとっては良いことなのかどうか、この「藤棚」を見てそう思った・・。

 だが、手入れの行き届いた藤棚の下で、初夏の爽やかな風を感じながら、ビールを飲んだらさぞやおいしいだろうな、とも思った。
 「藤棚が欲しいな・・」
急にそんな気になった。調べてみたら、あるだなあ、これが・・。 

   
 商品名 木製パーゴラ
 寸法 W3000×D2500×H3000mm (埋込500mm)
 柱:90角(杉材)
 柱:芯々 2500×2000mm
 材質 天然木(ACQ加圧注入処理)杉材
 ※ 組立式
 ※ 受注製作
 標準価格 178,000円/台

 しかし、いくらなんでもこの値段は高すぎる。これくらいなら古材を集めて適当に組み立てればできそうだ。なんと言っても我が家には、今は農民だが元は大工の父がいるから、アドバイスくらいはしてくれるだろう。でも、そんな簡単なもんじゃないよな、やっぱり・・。
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