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えっ?ほんと?

 昨日29日は私たち夫婦の結婚記念日だった。いつの間にか「昭和の日」などと命名されてしまったが、私たちが結婚したのは昭和59年。今年が昭和何年に当たるのかは知らないが、来年が25年の銀婚式・・だと思っていた、というか思い込んでいた。
 「来年は連休辺りに記念の旅行にでも行かなくちゃね」
などと少し前から話していた。本当に来年が25年だと思っていた。
 だが、ちょっと待てよ、と疑念が湧いたのが、毎年結婚記念日に食事に行っている「サンマルク」というレストランで、パンを食べながらとりとめもない話をしていた時。昭和61年生まれの娘が今23才、ならば59年に結婚した私たちは、結婚して23+2=25年経ったことになる・・あれっ?おかしいぞ・・。25年は来年じゃなかったっけ・・。今年が銀婚式?そんなはずはないが・・。
 少々狼狽を隠せない私は急いで携帯を取り出した。確か一年前にこのブログで結婚記念日のことを書いたはずだ。それを見れば分かるかもしれない・・。あった・・、ヤバイ・・、「24年」という題名になっている・・。去年が24年目なら今年は25年目だ・・、参ったなあ・・。大失敗だ・・。
 「一週間くらい前から、ひょっとしたら25年じゃないかなと思っていたんだけど、計算するのが面倒だったから・・」
などと妻は涼しい顔をしているが、いったいいつ頃から1年狂ってしまったのだろう?・・・・・・う~~~~~ん、分からない・・・。
 銀婚式といえば、一組の夫婦にとってはなかなかの重みを持ったイベントだ。結婚して25年間、多少の波風、紆余曲折はあったにせよ、何とかお互い生きながらえて来たわけだから、いわば戦友として労苦を慰めあい、来る年月に備えて新たな契りを結ぶべき時だ。そんな人生の節目の良き日のカウントダウンをよりによって間違えてしまうとは・・・、迂闊にもほどがある。妻がこうしたことには無頓着な女であることくらいは、長い付き合いで分かっているから、私がきちんと覚えていなくてはいけないのに、肝心の私が失念してしまってはお話にならない。「お似合いの夫婦」と言ってしまえばそれまでだが、それにしても間抜けすぎる。こんな能天気なカップルは今時そうはいないだろう、などと開き直るしかないくらい恥ずかしい・・。本当に参った・・。
 もし今年が銀婚式の年だとちゃんと把握していたなら、昨日に備えてあれこれ段取りを組んだものを・・、などと考えただけで悔しいが、今更そんなことを言っても仕方がない。さすがに今から銀婚式の記念に旅行に出かけようとしても日程的に無理だ。かと言って、このまま何もしないでいるのも余りに寂しい。そこで、急ごしらえながら少しばかり立案してみた。

 *「夏休みを利用して、1泊か2泊の旅行をする」バーンと海外へ、などというのは、子供たちにまだまだお金がかかるから自重しなければ・・。摩周湖には行きたいけど、2泊じゃ無理だよなあ、やっぱり・・。
 *「銀婚式記念の写真を、写真館で撮ってもらう」結婚式の写真があるなら、銀婚式の写真があってもいいだろう。だが、「何着て写ればいいの?」という妻に「着物!」と言ったのはいいが、ならば私はスーツでいいのか?
 *「銀婚式の披露宴があってもいいかな?」でも、それはただ宴会がしたいだけのような気がする・・。今更「おめでとう」って言われるのも気恥ずかしいから、これはさすがにボツ!!かな?

 私は自分の父親と母親が銀婚式を迎えた年に、九州一周の旅をお祝いにプレゼントした。その記憶があるものだから、銀婚式を迎えたら、娘と息子がお祝いしてくれるのではないか、と心密かに期待していた。だが、妻の「あの子達は結婚記念日がいつかなんてことも知らないんじゃないの・・」という一言で目が覚めた。
 ないものねだりしても、無理なものは無理・・。とりあえずは、無事25年過ごせたことを妻と寿ぐだけで満足しておこう。
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