先日から鬼の首を取ったように維新の皆様が騒いでいらっしゃいましたが、結局この吉村さんの過去の話で維新という政治家の集まりの本質がまたもや明らかになったような気がしています。
今回の件、騒ぎの始まりを作った維新の新人議員・小野泰輔議員。
違和感を感じたのはわかるのですが、それは彼が新人国会議員だからであり、この「文書通信交通滞在費」というものの意味を理解していなかったことは否めません。
だからこそ、先輩国会議員が教えてあげるべきでしょうし、その上での違和感の表明であれば、もう少し騒ぎの方向も違っていたかもしれません。
もしかすると維新の中でこの「文書通信交通滞在費」というものの意味を理解している人がいなかったかもしれませんが。
同時に小野泰輔議員は、当選判明が11月1日未明であったことを明らかにしていますが、であれば、歳費(国会議員の給与)の10月31日分の3万円も受け取らないのが筋だと思います。
そして、「文書通信交通滞在費」というものの意味ですが、これは使途を明らかにしなくて良いという部分で、国会議員の「第二の給与」と言われていますが、そもそも「文書通信交通滞在費」なのですから、もらった分正味その用途で使えばなんら議員として道義的問題はないわけです。どんどん使って議員としての仕事をするべきだと思います。世の中を良くすることに使えばいいわけです。むしろ、そのほうが政治家として崇高であり、僕はそうしてほしいと思います。
使わない、返す、寄付すると言うのは簡単ですが、そのもらった分仕事をしたくないと言っているのと同じであり、サボタージュではないでしょうか?そして、自身が議員としての資質がないのを自ら明らかにしており、さらに言えば、自分たちの国会議員としての仕事の品位までを下げてしまっているように思うのです。
そのように考えると、そもそも「文書通信交通滞在費」ではなく、最初から「第二の給与」と思っているから、違和感を感じるのでしょう。
それだけ、仕事をしない政治家が増えたということでもありえます。
そのような政治家が維新に多いことも言えますし、松井市長、吉村知事の公務日の少なさもそれを物語っているように思います。
そして、何よりも今回最も批判されるべきは吉村知事であり、2015年の大阪市長選出馬のために衆議院議員をわざわざ10月1日木曜日という中途半端な日付に辞職し、在職1日ながら10月分の文通費を満額を受け取っていた吉村知事の行為に悪意がなかったのでしょうか?
今回の小野議員らの「文書通信交通滞在費」の100万円支給は、投票日との兼ね合いでの法律的な問題に起因していて、法律も変えれば良いと思いますが、吉村知事の衆議院議員辞職の際の「文書通信交通滞在費」の100万円支給は自らの意志で決めた日付であり、意図的なものを感じざるを得ません。
今回はこちらのほうが問題で寄付すれば良い問題ではありませんし、その意図的であった疑惑は説明責任が果たされ疑念が晴れない限り永遠に残ります。
冒頭で紹介した記事にもありますが、「徹底した透明化」が維新の党是であれば、この100万円の使途は吉村知事自らが明らかにしていただきたいものです。
このように維新にはほかにも法律違反や犯罪などの問題を起こし、政治家としての倫理以前に、国民いや人間として問題な政治家がいろいろいらっしゃいますが、そろそろ大阪の皆様は彼らのこの本質に気づかれてはいかがでしょうか?
関連リンク。--------
【論文】維新政治の本質―その支持層についての一考察―(冨田 宏治) - 自治体問題研究所