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NISSANっぽい。HONDAっぽい。

2025年03月04日 23時00分00秒 | 社会・経済

先月上旬に破談が表面化した、日産とホンダの経営統合協議。
それから1カ月ほど経ちますが、少し書いておきたいことがあり、どうしても書きたいのでこの記事を投稿しておきます。

とは言うものの、今回のこの記事に書くことは、ほとんど私見や推測、独断と偏見の類です。
個人的にこれまでに見聞きしたり、体験・体感してきたことからの内容もありますが、まずは参考程度にしていただき、あまり真に受けることや広めることはやめていただきたいと思います。

その前に、長らくモータースポーツファンでしたが、ここ数年のいろいろな違和感を感じる出来事からファンをやめてしばらく経ちます。
また、カーライフというものに、それなりの希望はあると考えますが、それに伴う昨今の交通事情(特に煽り運転など)からの、これもそれなりの大きなリスクに対して、そしてコスト(最近で言えば物価高もあり)も合わせて、メリットやリターンも少なく感じられ、それ相応に大きく望めないと感じています。
したがって、よっぽどの生活の中での必要性を感じない限り、個人的に車を所有することは難しいと考えています。同じように考えておられる方もそれなりの数いらっしゃると考えています。
コストの点で言えば、昨今、よく言われるところの「失われた30年」の経済状況も大きく影響しているでしょう。いくら携帯電話やスマホが普及して、そちらにお金がまわったとしても。

それと、とりあえず道路交通法に基づく秩序や交通マナーは守りませんか?(特に公共の道を自分の道と思っているような運転をされる皆様)
公共の道は、劇場版機動戦士ガンダム風に言えば、「譲り合い、道」(わかる方、あまりいないですかね)です。


さて、そのような背景も踏まえながら、今回本題として書いておきたいのは、「失われた30年」の経済状況にも絡むと思われる「就職氷河期世代」と日産・ホンダ両社の関係性についてです。

要はもうこじつけですが、「就職氷河期世代」は子供の頃に「西部警察」を観ていた方が多いだろうし、思春期の頃に、「F1」で、「セナ・プロ対決」を観ていた方が多いだろうと思うのです。

つまり、「就職氷河期世代」には、日産ファンやホンダファンが他の世代より多いのではないか?という個人的な推測です。
具体的に言えば、「西部警察」は日産がスポンサーとなり、出てくる車両のほぼすべてが日産車だった、当時人気のテレビ朝日系・刑事ドラマ。(特に特殊警察車両として当時のスカイラインを改造したカッコイイ車両が出ていました)
「F1」で「セナ・プロ対決(アイルトン・セナとアラン・プロストの年間タイトル争いとそれに伴ういろいろな出来事)」の頃は、ホンダのエンジンを採用していたマクラーレンが連勝していて、「F1」でホンダエンジンが全盛だった頃です。
そのため、この世代は子供の頃や思春期の頃に、「大人になって車を買う時は日産車にしよう」や「大人になったらホンダの車を買うぜ!」と思っていた人が他の世代より多かったのではないか?ということです。

しかし、いざ社会に出てみると「就職氷河期」に巻き込まれ、車どころではなく生活自体に翻弄されることになり、実際に「就職氷河期世代」で現状でも非正規労働者である方の割合は多く、総務省の2023年時点での調査では、
就職氷河期世代と呼ばれる世代に入る45〜54歳の男性の非正規雇用労働者のうち、不本意で非正規雇用となっている人の割合は31.0%。全世代で最も高くなっています。
とのことです。
そのような雇用状況で年収もそう多く見込めない中、車を購入し維持費も考えるとかなり経済的に厳しい状態になるのは目に見えています。
購入できたとしても軽自動車。そしてその軽自動車は日産(軽自動車については三菱と合弁会社)よりホンダがよく売れている(車種で言えばN-BOXは人気)と言いますから、ある意味、日産はとっておきのファン層を多く取り逃がしている、可能性があります。(そもそも軽自動車は、スズキとダイハツが首位を争っていますが)

つまり、「就職氷河期世代」の経済的な不遇が彼らの自動車購入意欲に影響を与え、同時に両社の業績に影響を与えているのではないか?とふと考えてしまったのです。


と、大木こだま師匠のだみ声が聞こえてきそうなぐらいに、くだらない推測かもしれません。
もちろん経営不振の主な原因となるものは他にあるでしょうが僕はあながち原因となったひとつの要素として可能性がないとは言えないと思っています。


今回の日産とホンダの経営統合にもそのような時代経過が関係しているかどうかわかりませんが、昨年末にこの日産とホンダの経営統合のニュースを聞いた時、これも同様に時代経過が関係しているかどうかわかりませんが、個人的に思い出したのはキリンとサントリーの経営統合の件でした。同じような違和感も持ったからです。
実際、このキリンとサントリーも破談となり、今回の日産とホンダも破談となりました。
どちらも個人的な感覚として「企業文化が違いすぎるのではないか?」と思ったからです。

キリンとサントリーの時はサントリーの創業家の取り扱いについて問題となったようにお伺いしています。(間違っていたらすいません)
そして、今回の日産とホンダの件も日産の「自主性」が守られるかどうか?に確信が持てなかった、と内田社長は仰いました。
サントリーの創業家も、日産の「自主性」も、要はそれぞれの企業文化、すなわち「捨てれないプライド」だったのだろうと思います。良い悪いは別にして。

一方のホンダも子会社化提案は「一生面倒見てやるからついて来い」ぐらいの勢いで、その裏には「(最悪の場合は)共倒れ」の覚悟があったのだろうと思います。

あと素人目で日産とホンダを見ても思うのは、どちらも技術が売りの会社ですが、両社の違い・差として感じるのは、やはり広告の違い、そこからくる企業イメージの違い・差です。
やはり圧倒的にホンダの広告のほうがセンスが良い。チャレンジングで垢が抜けています。そこからくる企業イメージには確立されたものがあるでしょう。

そういう企業文化の違いを感じながらも、結局のところ、「自主性」を堅守した日産は、やはりNISSANっぽいし、最悪共倒れのリスクを持つ可能性があってもチャレンジングな「覚悟」を持ったホンダも、HONDAっぽいと思うのです。

破談が報じられてからメディアでは、「破談になったのはどちらが悪い?」という論調に行きがちでしたが、そうではなく、経営統合の話が出たのも、それが破談となったのも必然だったとも思います。
むしろ、その必然は両社がこれまで積み重ねてきた自動車業界での実績がどちらも大きかったことの証左であり、トヨタとは違う日本の自動車産業をより良いものにする理念を一時的にでも共有しただろうことは、エンドユーザーにとっても今後の一分の希望だったのかもしれません。

関連リンク。========
ホンダの広告に使用された音楽について触れています。
大阪モーターショー2012に行った際のホンダブースの感想。

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