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坂本龍一さんの遺志を継ぐということ。

2024年03月28日 22時30分01秒 | 坂本龍一

今日は坂本龍一さんの一周忌です。
坂本龍一さんのファンだった(過去形)者として、失礼ながらその想いを少し書かせていただきます。

本当は坂本龍一さんの音楽として初めて認識して聴いた「戦場のメリークリスマス」のテーマ曲を聴いた時からの個人的な想いを書きたい想いですが、それを書き始めると終わらないので、少しだけ、少しだけにします。

実はこの一年、このような坂本さんを追悼するような記事を書こう書こうと思い続けてきたのですが、終わらない想いがある中で、それをどのようにまとめるか何度も何度も考えたのですがキリがありません。なので、逆に意図的に考えるのをやめておきました。

すると、神宮外苑の件をはじめとする坂本さんの遺志を継ごうとする動きを継続して目にする機会がありました。

その時、僕は、1999年に初演された「LIFE a ryuichi sakamoto opera 1999」の冒頭、オペラ歌手、ホセ・カレーラス氏が朗読した村上龍氏のテキストを思い出しました。

「膨大な量の手紙がわたしの腕の中で眠っている」

この一文で始まる文章は、当時僕の気持ちを代弁してくれているようでした。
世代から世代へ、時代からの時代へ、歴史の中で引き継がれる「手紙」


坂本さんの遺志を継ぐということは、坂本さんが生前に持たれていた意志を今生きている人が代わって続けるということになろうかと思います。
その生前の意志にはいろいろなものがありますが、そのひとつにやはり平和を実現することではないでしょうか。

国連安保理常任理事国のひとつであるロシアによるウクライナ侵攻。

ガザでのジェノサイド。

ほかにも…。

今でもなお続いている惨禍。
これまでの世界の歴史から送られた「手紙」はどこへいってしまったのか?
なぜ、また同じ内容の「手紙」書かねばならないのか?書かねばならない人を増やし続けるのか?

冒頭の動画は、坂本さんがウクライナのヴァイオリニストであるイリア・ボンダレンコ(Illia Bondarenko)さんとコラボレーションした戦争反対と癒しを求める叫びを表現している曲です。
おそらくメッセージ性が高い坂本さんが絡む曲は、これが最後だったのではないでしょうか?

坂本龍一さんのご冥福を祈り、同時に世界平和をまずは祈りたいと思います。

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坂本龍一さえ聴いていれば良いと思っていた。

2024年03月28日 22時30分00秒 | 坂本龍一
小学生の頃から中学生ぐらいまでは特にそう思っていました。
だって、初めて子供の頃にカセットテープで聴いていた音楽がNHKラジオで放送から録音した、どこかの国(たぶんスイス)の民族音楽でしたし、ほかにもテクノ、クラッシック等いろいろな音楽の要素が坂本さんの音楽にはありましたから。

YMOは小学校2年生、戦場のメリークリスマスを小学校6年生、だったと思います。
そして、恥ずかしながら、最初、坂本さんがYMOの一員であることを知りませんでした。
それを知ったのは高校生の頃。

そのあたりも含めて、これまでにこのブログで書いていますが、高校生の頃は他のいろいろなミュージシャンの音楽を聴き始めた頃でもありました。

特にその頃から今でも聴いている音楽と言えば、サザンオールスターズ。
日本の音楽のいわば「常識」的な音楽と言いましょうか、以前にも「音楽が好きな人間として聴いておかなければならないもの、常識的に知っておかなければならないミュージシャン」 と書いたことがあります。

そんなサザンオールスターズが坂本さんの逝去の後、このような曲をリリースされました。


実は初めて聴いた時に涙腺が緩んでしまいました。
サザンが坂本さんを念頭に神宮外苑のことについて曲を作ってくれるなんて、僕は嬉しかったわけです。

それからでしょうか、また歳のせいもあるのか、ほかのサザンの曲も、聴くと最近は特に涙腺がユルユル。
思えばサザンの曲は人間が生きていく中での悲喜こもごもを表現しているものが多いんですよね。だからこその評価だと思います。

ということで、特定のミュージシャンの音楽だけを聴くことを否定しませんが、できればほかのミュージシャンの音楽も聴き視野ならぬ聴野(?)を広げていくことは良いことではないか?と思います。
またそうすることによって、元々聴いていたミュージシャンの音楽のさらなる良さを発見するかもしれません。


いやぁ、それにしても、音楽って本当に素晴らしいものですね。


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