今日は坂本龍一さんの一周忌です。
坂本龍一さんのファンだった(過去形)者として、失礼ながらその想いを少し書かせていただきます。
本当は坂本龍一さんの音楽として初めて認識して聴いた「戦場のメリークリスマス」のテーマ曲を聴いた時からの個人的な想いを書きたい想いですが、それを書き始めると終わらないので、少しだけ、少しだけにします。
実はこの一年、このような坂本さんを追悼するような記事を書こう書こうと思い続けてきたのですが、終わらない想いがある中で、それをどのようにまとめるか何度も何度も考えたのですがキリがありません。なので、逆に意図的に考えるのをやめておきました。
すると、神宮外苑の件をはじめとする坂本さんの遺志を継ごうとする動きを継続して目にする機会がありました。
その時、僕は、1999年に初演された「LIFE a ryuichi sakamoto opera 1999」の冒頭、オペラ歌手、ホセ・カレーラス氏が朗読した村上龍氏のテキストを思い出しました。
「膨大な量の手紙がわたしの腕の中で眠っている」
この一文で始まる文章は、当時僕の気持ちを代弁してくれているようでした。
世代から世代へ、時代からの時代へ、歴史の中で引き継がれる「手紙」
坂本さんの遺志を継ぐということは、坂本さんが生前に持たれていた意志を今生きている人が代わって続けるということになろうかと思います。
その生前の意志にはいろいろなものがありますが、そのひとつにやはり平和を実現することではないでしょうか。
国連安保理常任理事国のひとつであるロシアによるウクライナ侵攻。
ガザでのジェノサイド。
ほかにも…。
今でもなお続いている惨禍。
これまでの世界の歴史から送られた「手紙」はどこへいってしまったのか?
なぜ、また同じ内容の「手紙」書かねばならないのか?書かねばならない人を増やし続けるのか?
冒頭の動画は、坂本さんがウクライナのヴァイオリニストであるイリア・ボンダレンコ(Illia Bondarenko)さんとコラボレーションした戦争反対と癒しを求める叫びを表現している曲です。
おそらくメッセージ性が高い坂本さんが絡む曲は、これが最後だったのではないでしょうか?
坂本龍一さんのご冥福を祈り、同時に世界平和をまずは祈りたいと思います。
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