【ネタバレ注意!!】
京都市内12ヵ所でおこなわれている写真展イベント「KYOTO GRAPHIE」。
そのうちの2ヵ所の展示を観てきました。
まず今回は、もともとから観たかった高谷さんの作品。
作品自体は、どちらも2005年に発表されたものですが、
今回、西行ゆかりの茶室での展示ということでどのような存在感を醸し出してくるのか。
基本的にはそういう主旨の展示なんだろうと思います。
個人的には、
今回の高谷さんの作品は初めて観る作品。
西行庵も初めて来ました。
ただ、茶室での展示という点においては、先日まで滋賀の佐川美術館で開催されていた、高谷さんと、陶芸家・樂吉左衞門さんとのコラボ作品「光の茶室」を観ています。
そういった中で、どのような展示方法を取られているのか、も含め楽しみでした。
少し予想をしていたのですが、実際、おもしろい形で裏切られました。
「Snow Crystal」は、入り口の土間(?)に普通に展示されていたのですが、
「Ice Core」は、小さい茶室に置かれた液晶画面を茶室の入り口から覗き込む形態での観賞でした。
ちょっと僕には斬新でした。
狭い小さな茶室を覗き込んでいるのですが、西行と茶道の世界観。そして、「Ice Core」が表現している自然の奥深さが相乗効果で、さらに広い世界観、もしくは宇宙を覗き込んでいるような感覚になりました。
これはおもしろい。
ただ、中にはこの展示形態でお金を取るのか?と仰る方も出てきそうな気もします。それぐらい単純な展示でしたが、単純だからこそ奥深く感じる展示だったのかもしれません。
今回の「KYOTO GRAPHIE(京都グラフィー 国際写真フェスティバル)」。
会期は今月6日まで。気になった方は、ぜひ京都に足を運んで観てください。各所で素晴らしい展示が待っています。
もう1ヵ所観に行った、高台寺塔頭 圓徳院での細江英公さんの展示については、また後日。
TB。--------
「junzirog:高谷史郎「光の茶室」@佐川美術館・樂吉左衞門館と、佐川美術館のおすすめ。」
「junzirog:monologue of yesterday.」
(写真:iPhone4S + instagram 加工なし)