少し遅くなりましたが、
去る、8月14日の日曜日、京都芸術劇場 春秋座にて行われた、マラルメ・プロジェクトII「イジチュール」の夜、を観に行ってきました。
実は、個人的に当日を迎えるまでの間に紆余曲折あったのですが、何とか、当日、楽しめることができました。京都芸術劇場の方に感謝です。
この企画は、19世紀の詩人、ステファヌ・マラルメを題材に、京都造形芸術大学大学院の浅田彰氏が中心に企画され、昨年に続いて行われた、パフォーマンス・イベントでした。
「京都造形芸術大学 | 大学院 | Information | マラルメ・プロジェクトII 『イジチュール』の夜について」
去年の分では、いささか企画に急造感があったのですが、
去年の感想↓
「junzirog:『マラルメ・プロジェクト』感想。」
今回は、そういうことはなく、ステージの機能も、坂本氏の音楽、高谷氏の映像、等の技術もフルに利用し、(マラルメのことを、あまりよく知らない、バカな僕にもw)結構、楽しめる内容だったのではないか?と思いました。
特に白井剛氏と寺田みさこ氏のパフォーマンスと、高谷史郎氏の映像技術の駆使が圧巻、という感じでしょうか。
とにかく、去年より良かったです。
去年同様、僕は、高谷氏の映像を目当てに観に行ったのですが、
B0判サイズの2倍以上あるぐらい(もっと?)のスクリーン2面を使い、表から裏から数ヶ所の方向から、プロジェクターや光源を照射・投影して、複雑に映像を魅せていました。
僕の席からでは、坂本氏のピアノで、スクリーンの一部が見えないときがあったのですが、
終演後、ステージ上のセッティングを拝見したところ、回転するステージの外側ギリギリにピアノが置かれていて、かなり、レイアウトに苦労されていたこともわかったり、
映像関係の仕組みもいろいろわかったりしたので、今回もまた、勉強になりました。
ところで、今思うのは、来年もこのパフォーマン・スイベントが行われるのかどうか?
第1回が、同じ京都芸術劇場春秋座で行われ、2006年から2008年までやっていたと思われる、「ロハスクラッシック・コンサート」も今ではやっていませんが、
この企画も、内容的にも、そんなに長く続くものではないと、心のどこかで思いながら、とりあえず、来年も、再来年もやってほしいと思わせる、今回の内容でした。
マラルメ全集I 詩・イジチュール | |
松室 三郎 筑摩書房 2010-05-13 売り上げランキング : 294452 Amazonで詳しく見るby G-Tools |
TB。--------
「junzirog:『マラルメ・プロジェクト』感想。」