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非正規雇用の方が休業補償をもらえない状態が酷い。

2021年02月01日 23時58分58秒 | 社会・経済
給料入らず…非正規労働者ら、首相と面会苦境を訴える

先週末のニュースですが、このまま順調に、そして早急に、要請された支援策が実施されるよう望みます。

しかし、この件、テレビでもニュース番組で取り上げられていたのを見ていたのですが、本当に酷いです。
完全に会社から切り捨てられている状態。
今はコロナ禍であり非常事態なのですから、なおさら、このような法律の隙間にハマってしまった国民を救済するのが政治の仕事であるはずです。繰り返しになりますが本当に実施してほしいです。


状況を見聞きすると、
会社には雇用調整助成金が支払われているのにも関わらず、非正規雇用でシフト制で働いている労働者には会社から休業補償(手当)が支払われていない、という詐欺のような状況が法律で義務になっていないのを言い訳に当然のように堂々と起こっているのが酷すぎる。
人道的にあるまじき行為。
そもそも社会に存在する企業としての社会的責任を微塵も果たそうとしないふざけた姿勢が露呈されています。
厚労省も当該の大企業25社に対して支払うようお願いしても、1社もそれに応じる企業がなかったそうです。恐ろしい。
それこそ、社名を公表してほしい。

それにしても、
非正規雇用の実態(これは自分も経験した部分ではあるのですが)を鑑みると、これは以前から言われていることですが、特に労働者派遣法が変わって派遣労働者が認められる業種が製造業にまで広がった2000年代前半から、この労働に関する問題が顕著に社会に取りざたされ続けているようになりました。
同時にその当時の総理大臣だった小泉純一郎氏やその内閣の要職にあった竹中平蔵氏への批判は、これまでの間にもよく聞かれるところです。
実際、社会に存在する企業としての社会的責任を軽減するような法律改定ですから、このあたりから会社が自社で働く労働者への社会的責任を果たさなくてよいような風潮が強くなってきています。わかりやすく言えば会社がいつでも労働者をクビにできる雰囲気が強くなったということです。

こういった土壌ができあがった状態から、これまでの約20年間に非正規雇用はたくさん増えてきました。もちろんこれは会社に有利な土壌なのですから増えやすいとも言えるわけです。
一方、労働者側からすると、正規雇用自体の求人がないなどの理由で非正規雇用に就くしかなく、本人の意思とは違う形で働かざるを得ない状態になります。
中には、労働者自身の希望(事情)で非正規雇用というのもあるでしょうし、非正規雇用でも正規雇用と給与や休みなど同じ労働条件(だったら正規雇用にすればいいのにと思いますが)という場合もあるでしょうし、その他の事情など、個別のケースはいろいろあるとは思いますので一概に言えませんが、やはり僕個人としては、このような土壌がある以上、非正規雇用の状態を長らく続けるのはあまり良いことではないと以前から考えています。

冒頭のニュース番組で、約10年間非正規雇用で働いていた方(40代の男性)が休業補償を受けられず困っているケースが出ていました。
僕は、休業補償を受けられず困っていること自体ももちろん問題ですが、それ以前に約10年間非正規雇用で働き続けてきていることも問題と思い、その事情も知りたいと思いました。(もちろんその番組では触れられず。不本意ながらの非正規雇用かどうかも触れられず。)
この方は、その仕事が好きで一定の評価も受けており、「(コロナ禍が去れば)またお願いしたい。」と会社側からは言われているようで、ほかの仕事などはしていないようですが、僕は次のところを探し始めてもいいのではないか?と思いました。
もちろんテレビで放映されますので、実際はそうしているのかもしれませんが、探してほしいと思いました。

なぜなら、コロナ禍が去っても本当に声がかかるかどうか、何の保証もありません。おそらく、約10年間非正規で働いていても正規雇用になっていないのですから、その可能性も少ないと言わざるを得ません。
また、その業界でその会社一社で独占しているわけでもないでしょうから、同じ仕事ができる他の会社があると考えられますし、もしかしたら、そちらでは正規雇用になる可能性もあるかもしれません。

非正規雇用である程度の年数、真面目に働いていれば、通常、正規雇用になる話があるはずです。
それは、ちゃんとした会社であれば、労働者本人にとっても、そして会社にとっても、多少人件費が増えたとしても良い結果に結びつくことを知っているからです。またそれが会社・企業の社会的責任だからです。

逆に、そうしない会社。目先の利益ばかりを追求し、労働者を正規雇用することで良い結果に結びつくことを知らない(知ろうとしない)会社。
つまり、非正規雇用を長く続けさせる会社、また、現場の主な業務を多くの非正規雇用労働者に任せているのが常態化している会社、などは、いずれ早かれ遅かれ、何らかの形でなくなる会社、あるいは今あるその雇用がなくなってしまう仕事だという風に考えられます。

実際、僕自身もこれまで非正規雇用で勤めていた会社は、すべてが例にもれず会社自体、あるいはその部署がなくなっているか、大きく雇用の数が縮小、あるいは大きく労働条件が実質的に悪化しています。

そのような事実を振り返ると、
ある程度の年数、職務を誠実に真面目にこなし続けているのにもかかわらず、いつまでも非正規雇用を強いる会社は、今後、社会情勢が厳しくなる恐れのある中、労働者を人としての扱いをしない可能性(いわゆるブラック企業である可能性、あるいはこれからそのようになる可能性)もありますし、こちらも非正規雇用である以上、突然切られる可能性のある中、職務を誠実に真面目にこなし続けているのですから、こちらからもそのような会社になるべく早く(やがて年齢の限界も必ずやってきますから)見切りをつけるべきだろうと思うのです。また少なくともそのような気概で常にいてほしいと思うのです。

それと、付け加えたいのは、長らく同じ会社で不本意ながら非正規雇用を続けていらっしゃる場合、その見切りつける期間は、人によって、ケースによって、など、それぞれの場合で違うだろうと思いますが、個人的にはだいたい3年前後だろうと思います。
それぐらいたって、正規雇用の話が出てこない場合(「正社員の道あり」と求人広告に記述があり「正社員志望」として働いていた場合は特に。)は、見切るべきと個人的に考えますし、場合によっては、然るべきところ(労働基準監督署・労働組合など)に相談しても良いぐらいだと思っています。
これは「試用期間」の話ではありません。正規雇用として採用された「試用期間」の場合は、だいたい一般的に最長で6カ月前後と個人的には考えています。1年というところもありますが、それは長いと個人的に思います。その場合は1年後によほど確実に正規雇用になる確約や実績がなければ、1年間まるごと棒に振る可能性も覚悟しないといけません。

あと、実際に見切る場合、
今現在勤めている会社に退職を伝えるタイミングは熟慮に熟慮を重ねてください。今はコロナ禍でもありますので余計に慎重に。
少なくとも次の職場が確実に決まってから!
今の会社に勤めながら探すのは非常に難しいですし、つらいですが、したたかに、したたかに、探すのです。家族以外誰にも言わずに隠密に探すのです。そして決まってしまったら、こっちのものです。
経済的なことの他にもいろいろな意味においてもそのほうがメリットがあります。

最後に、世の中にはいろいろな企業・会社があります。
ある企業では常識であることも違う企業に行くと非常識ということも多々あります。
今勤めている企業だけがすべてという考え方は避けて、常に仕事に対するいろいろな考え方をいろいろな人から知るようにしてください。読書もひとつの方法でしょう。また身近な家族や友達、取引先の親しい方、また社内の中途採用の方など。
いろいろな考え方を知ることは、自分の成長を促すきっかけになり、仕事を活性化させます。それは本来勤めている会社にも良い影響になるはずなんですが、果たして、本当に良い影響になるかは、その会社がどのような会社なのか?この記事中盤以降の内容に戻る話です。


※一部、文章を加筆訂正致しました。

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