今年の、博多どんたくは、過去最高の人出だったらしい。
爽やかな行楽シーズン、五月晴れに恵まれのびのびとアウトドアでのバカンスやプチバカンスを楽しんだ方も多かったようです。
さて、連休明けが問題です。 大人の中には、連休で遊びすぎ?疲れが出てボーっとした人もいるようです。
緑ヶ丘・第二幼稚園の子どもたちの様子は、案じていたほど疲れがひどい子どもはいない。
だが、連休中に家庭で具合が悪くなり入院していた子ども達がいました。三人とも、もう、元気に回復し、退院間近とのことで安心です。
例年連休明けの難問は、母子分離がなかなか進まずに涙顔での登園児が、 4月に続いて多い時期と予想されますが、例年に比べて今年は 意外に少ない。
年長組は、全然そんな子はいない。(やや…拍子抜け)
昨年も、入園したばかりの三歳児クラスの子どもたちの中には、連休明けには
『行きしぶり』になり、四月当初の朝の辛い別れ
「ママがいい…イヤだ…行きたくない…」
の状態に戻ってしまったか~と案じられる子が居たが…
その様なときに 担任は、まず、受容・共感する。
「相手が『死にたい』と呟いたとき、『死んではいけない』とか『そんなことを言うな』などと言ってはいけません」
これは、昔、カウンセリングの勉強をしていたとき、ある先生が語った言葉です。 死んではいけない、と言ってしまうと、相手は「自分の考えが否定された」と感じ、心を閉ざしてしまうからです。 大切なのは、相手の言葉を肯定したり否定したりしないこと。 即ち、評価を加えずに、ただそのままそっくり 相手をまるごと受け止めること。
これを、心理学では受容(acceptance)と共感(sympathy)といいます。 もちろん、これはカウンセリングなどの専門分野だけではなく、 一般的な人間関係にも当てはまります。
例えば、このような幼稚園での教師と園児の場合にも、親子関係の場合にも… 「つらい」と嘆く人の前でしてしまうまちがいは、まず理由を聞いて、そのつらさを「検証」しようとすること。子どもは、いつも 自分の全てを肯定されたいと思っています。 しかし、子どもが悪さをした場合、親はそれを肯定するわけには行きません。つまり、“しかる”わけです。 それでも、親は、叱るときにも、子どもの気持ちを受け止めてあげ、善悪良否を真剣に教え諭し、叱られて泣き出す子どもをぎゅっと抱きしめてあげたりすることが出来ます。それが愛情なのだと思います。 対等な大人同士の場合は、そこまで寛容になることが出来ず、価値観の相違から、しばしば摩擦が発生します。 しかし、最初から、一方的に相手を「評価」するのではなく、一旦、相手の考えを受け止めてから、その後のことを考えることが出来たら…つまり、 価値観の違いを、お互いに受け入れることが出来たら… そうしたら、人間関係はもっと円滑になるのではないでしょうか? |
だから、先生達は、
「そうね、ママがいいよね~」
「ママがいないとさびしいのよね。」
「お歌を歌って、お絵かきして、お弁当食べたら、ママの所に帰ろうね。」
などと、まず やさしく言葉かけ。否定せずにその気持ちを察し、寄り添う。
受け入れ、受容・共感し、慰めて、次にあの手この手で気分転換し、
時にはおんぶしたり抱っこしたり、特別に頻繁に声かけして、
園生活のペース作りに再度励む。
あるいは、子どもによっては、意図的にそーっと見守るだけの場合もある。
決まって、四月にそうだったからと言って、その同じ子が
また連休明けに泣く というわけでもない。
四月には、緊張状態で登園していた子どもの中から、また、新たに
少し慣れてきた時点で 別の子どもがホームシック状態になることも時々ある。
昨年は、かなり多めだったのに比べて、今年は、意外に少ない。
送迎バスでの涙の別れや、園での思い出し泣きの声が聞かれず、
数名の新入園児を除いては、早々と落ち着いた雰囲気で
スムーズに通常の保育が、実に調子よく再スタート!
職員室では、子どもたちの成長ぶりや手の掛かるケースが
放課後 情報交換の時には、しょっちゅう話題になります。
A「今年の子どもたちは、何年生まれ?まだ借りてきた猫状態かしらね!?」
B「年長は辰で、年中は巳?年少は午歳で世話好きかな?」
「最年少は未歳温厚篤実系?あまり一概には言えないみたいね!」
C「○○先生のクラスは、今年はしっかりしたタイプが多い?」
「それとも甘えん坊?リーダーは? 血液型は?」
D「まだ 分からないけど、もう協調性がしっかり出てきているわね。」
「年長組は、集中力も、おもいやりも かなり有るみたいよね~」
「そうそう、△△ちゃんは、このごろ俄然張り切っているようね!?」
等と、外部秘の… 内輪の情報交換話が、聞かれます。
休憩中の息抜きの話題にも、去年、一昨年の子どもたちと比較して、
今年の年長組の子どもの適応力や順応性の高さに、
今後の成長が期待され、7月1日(土)の穴生ドームでの運動会がとても楽しみ。
5月8日朝、お迎えバスからおりてきたばかりの子どもの中には、
先生や友だちに報告したい新発見や初めての体験の話や
自慢話や嬉しかった出来事で キラキラ目を輝かせて
勢いよく幼稚園の玄関に飛び込んで、
先生を探している子どももいた。
可愛い姿に接し、私は思わず微笑む。
責任重大ですが、しあわせな仕事です。
心から、園の創立者(両親)に感謝です。
そして、絶妙のチームワークで連携してチィ-ム保育している
教職員の全員に、心から感謝です。
さて、 毎年GW頃に、よく以下のようなアドバイスをしていますが、
乳幼児期の子ども連れで、あまり長時間かけて遠出して、
交通渋滞に巻き込まれたり、混雑した人混みで
むやみに窮屈に我慢してイライラ過ごすのは如何なものか…と。
そのアドバイスに理解を示し、
思慮深い時間の過ごし方を選択くださった
賢明な保護者の皆様は、
概ね『安・近・短』で、今年も近くの公園や広場や
川辺で、楽しく家族がふれあって頂いた様子。
無駄な散財も無く、思いがけない事故も大怪我もなくて、ホッと安堵です。
確かに、日頃はなかなか出かけられない遠くのリゾート地や
オゾンやマイナスイオンの滝場や自然環境のゆたかなところへ
「家族サービス」を…と パパは奮発して、遠出しがち。
ハワイ!?や久住やまなみハイウェイや枝光のスペースワールドや
小倉の到津の森等へ出かけたりした家族もあったようです。
それは、それで、また素晴らしく結構なことでしあわせですね。
お天気に恵まれ、海辺で真っ黒に日焼けして来たこどももいました。
様々な実体験で、思い出のシーンもくっきりと脳裏に焼き付けて、
知的好奇心も益々刺激された様子。
「保護者のみなさま、ご苦労様! ご無事で よかったですね!」
「家族って子どもがいるからこそ~こうした親としての楽しみも味わえる…」
「どうぞ、ささいなことで夫婦げんかはしないで、仲良くお互いをおもいやり、
子育てできるしあわせを噛みしめてください。」
などと数名の方々には声を掛けた。
某家族は、あまりに夫の残業が多く、帰りが時々深夜になり、
一昨年は、母親が少し鬱になり、「離婚したい」とも悩み、
暫くの間集中的に 悩み相談を受けていた。
すっかり子どもまで暗くなり、時々荒れて、友だちや先生に
グズグズすねてみたりして 情緒不安定に…だが、反省
最近は、夫婦お互いに思いやり、
無事に心の安定が保ててきて、家族全員が笑顔になっている!
そんな明るいお母さんが増え、
心の切り替えスイッチもうまく作動している様子。
陰ながら応援してきた甲斐がある。
核家族の母親の心のよりどころに…
夫婦喧嘩の仲裁で子育ても上手くいく!
私も少しはお役に立てたのかもしれない…
仲が良いって本当に美しい! 嬉しいですね。
地域の皆様対象の「子育てサロン」での『子育て教室』
(躾のポイント勉強会)へのお誘いにも、
新たな意気込みで取り組めそうな気分です。
さて、5月10日は、天気予報の通りに、
朝から雨が降り始め、残念ながら、園内遠足になりました。
きょう5月11日は、皮肉にも良い天気。
明日、12日は、年長・年少組の遠足日。
夕方、特大のてるてる坊主を作りました。 「あした、てんきに な~れ!」