平成18年5月13日(土)
北九州市八幡東区の八幡市民会館で、
心を育てる『北九州アカデミー少年少女合唱団』の定期演奏会が、
午後6:30から開催されました
ニューフェイスとして、
今年三月に、緑ヶ丘・第二幼稚園を卒園したばかりの5人の新一年生
も団員の制服姿で張り切って出演しました。
一人だけ少し体調を崩して,
やっと熱が下がったばかりの病み上がりの子もいましたが、
指導者代表の坂田正克先生に、
「リハーサルから、長時間立ち通しではまだきついので、本番だけ気合いを入れていっしょに歌いたいのですが~」
と親子で相談してみたら、先生も
「この日のために、土曜も日曜も休まずに、 今日まで折角練習に励んできたのだから、 ステージで本番だけでも初出演を…」
と、許していただき、「どうにか参加でき、感動ひとしおだった…。」
といっていらっしゃるのを聞き
「そうだったの~親子で頑張って、すごい執念!」
「よく、がんばったね~」と、思わず手を握り、共に抱き合って喜んだ。
ある小学校三年生の祖父母は、
「カーテンコールの最後には、高校三年生13人の卒団式もあり、 皆で感動の涙で帰路についたのですよ。 別れを惜しみつつ…感謝で心がいっぱい!」
また、他の方も
「アカデミーのお姉さんやお兄さん達が、この3年間、家族でもなかなか出来ない位に深くかかわり、個人的な辛い出来事も忘れさせ、励まし、いたわりながら素直な心を育ててくれたと思うとありがたいですよ。」
「お陰で、今年になってからは他の学校の友達もアカデミーで知り合い、とにかく 友達が沢山出来て、表情が明るくなり、本当に入団していて良かった!」
とも言っていた。
森口和美団長、お疲れさま!
悲しい時こそ、心に太陽を唇に歌を
概して中学生は、勉強や部活が忙しくなる時期だが、
ある一人っ子の中2生保護者は、
「進学学習塾へ土日も嫌々ながら行くよりも、150人の仲間のいるアカデミーに入れて、合唱団で年齢の差のある子ども達がふれあい~切磋琢磨で磨き合い、ひとへのおもいやりとか、やさしい心や強い意志を持ってきた事の方が、ガリ勉くんになるより、よっぽど意味があり、有り難い。」
そして、
「好きな歌の練習をとおして、結局歌が上手くなるというだけではなく、礼儀正しくなり、人前でも堂々と物怖じしない態度や、心を表現する事の難しさや大事さ、人間力をトータルに鍛えてもらえて、本当にここに入団させていて良かった!」
また
「先輩の良い影響を受けて、受験勉強も頑張って励まし合って、困難を乗りきる目的意識や集中力も付いてきた気がしますよ。…」
というような、笑顔の報告も、沢山聞き、私まで嬉しく思った。
それにしても、中1だけで28人も在籍?
頼もしいアカデミーの団塊の世代!
本物の子育てのツボを押さえ、その子の個性や持ち味を良く理解して家族が応援しているからこそ、素直に全てに自信を持って意欲的に取り組む姿勢につながっていると、確信した。
もう一人、高校三年生の男の子、K君の事も、特筆すべきかと思った。
お母様が、一部と二部の間の休憩時間に ロビーで私の姿を見つけるやいなや駆け寄ってきて、
「長濱園長先生、今から主役のトラップ大佐の役で、あの子が、ミュージカルで出演します!!まさか、サウンド オブ ミュージックのお父さん役で、歌うなんて~ おもってもいなかったですよ!本当に良く頑張って練習に打ち込みましたよ~!」
と、声がうわずり、興奮状態。
「これがアカデミーで歌う最後の定期演奏会だから、先生、しっかり見て、聞いてやってくださいね!もう今日で卒団なんですよ!!」
と、満面の笑顔を輝かせて、感慨無量といった面持ちに変わって客席へ向かった。 彼も中学生の頃、一時、人並みに少しは反抗期も有ったようだが、親子の良いコミュニケーションや学校の友達や担任教師もさることながら、やはり、「北九州アカデミー少年少女合唱団」のカリスマ指揮者の坂田先生をはじめ、
坂田先生が、熊西小学校でご在職中の教え子で、後継指導者の村瀬先生、
それにピアノ伴奏だけではなく指揮者としても素晴らしい感性と才能に溢れた山口正恵先生、
また、息子さんも在団中のピアノ伴奏の本田先生、同じく小田先生、
また育成会の支援サポーターの皆様の
子ども達へのこまやかな心遣いや指導の影響は大きい。
ここには、きっと「子ども達の魂の居場所」がある。
見事に適切な関わりで、
今回もあの天使の歌声とトスカニーニに称えられた『ウィーン少年合唱団』にも負けない、ある種の崇高さや気品をたたえた宗教曲の仕上がりぶりに、感嘆の声が会場中でため息と共に聞かれた。
曲によっては、三部合唱も難しい場合もあるのに、今回の『Sanctus』は、アカペラで12声に分かれて不協和音で見事に気持ちよくハモって歌うその技のすごさには、脱帽!
『Gamelan』もインドネシアの祈りの曲を打楽器の音の響き合いを声で表現し、「人間の歌声は、最高の楽器」と、誰かが言っていたのを思い出した。
ジュニアの子ども達は、音楽物語『ごんぎつね』を歌い上げ、ソロも情感を込めてしっとりと纏まっていた。
『風になりたい』も前聴いたときよりずーっとのりが良くて最高によかった。
ポピュラー曲は、懐かしい曲『あの素晴らしい愛をもう一度』は爽やかで、
『てんとう虫のサンバ』は、ジュニアらしく可愛いく虫たちの衣装を付けたダンスも披露し拍手喝采を浴びていた。
なんといっても、シニア中心の『サウンド オブ ミュージック』は実にすっきりと切れ味良くまとまり、演出や照明も工夫されていて見応えがあった。
衣裳もすっきりしてピッタリ感じよく、華美に飾り立てずに全て教育的な配慮やバランス感覚が発揮されていて、頭声発声のやわらかい声で、非常に品格があり後味が良かった。
7月末から8月初めは、
中華人民共和国の天津市からの御招待で
日本代表として『国際青少年文化芸術祭』で歌ったり、
現地で外国の少年少女と友好親善の交流をする予定になっているそうです。
国際的に幅広く他民族の皆様と親しくふれあい、お元気でご活躍を!
卒園児達の、活躍・成長ぶりに惜しみない拍手を送り、今後も末永く見守り応援させていただきたいと思っています。
来年は、2007年5月12日に第33回を開催予定とのこと。
どうぞお楽しみに。
入団希望者は、熊西小学校の3階音楽ホールで
土曜日、午後1時から見学や体験ができるそうです。
連絡先…TEL093-641-6527(藤本さん)
さて、明日は、
八幡西区近隣の公立小学校や私立明治学園小学校の運動会です。
ゴールデンweek明け、先週は、雨が多く、練習が出来にくかったのかもしれませんが、明日はお天気になりそう。
それで、晴れやかな気分で職員全員で手分けして、
応援に出かけたいと楽しみにしている。
来週28日も、の予報です。
八幡西区内の運動会は一番集中して多数の小学校で予定されていますので、
皆様も、良かったら是非応援に、お出かけになってみて下さいね~
老婆心ながら、 紫外線対策を怠りなく! 日中は暑くなりそうですから、
アウトドアお出かけの方は、特に 熱中症にもご用心を