平成22年9月13日(月)朝方は小雨のち曇り、午後から
台風9号のあと、急に朝夕は秋らしく涼しくなってきました。
9月11日(土)午後8時17分鹿児島県種子島宇宙センターでは、
準天頂衛星『みちびき』を載せてH2A18号機の打ち上げがありました。
衛星は所定の軌道に乗り、成功!
日本初の測位衛星で、地球の上空を楕円軌道で周回し、
カーナビや携帯電話などで幅広く利用されているGPSと
互換性のある測位信号を発信しながら、
日本のほぼ真上を飛び、測位に支障のある地域(高層ビル・山)の解消を
目指すので、測位誤差も現在の10メートルから1メートル以下に改善するそうです。
さて、本日、朝から
園の和室で ススキを飾り、
お香を焚き 『お月見お茶会』をしました。
園の先生方も先週から和室を片付けて、
簾を下げて雰囲気を出し、お茶席の準備もバッチリ。
子ども達は、いつもと違いオスマシ顔。
お茶室に入る時から、いつもの保育とは違うことを感じて
みな、神妙な顔つきで しずしずと「お姫様歩き」で入室。
理事長先生のお月見の話に 集中して
よく聴いて、お行儀も最高。
お菓子とお抹茶をいただき、
「おいしかったね!」
記念写真もすまし顔でした。
感性を高める体験
「名月を とってくれろと 泣く子かな」 (小林一茶) があります。
名月を取ってくれと泣いておねだりするわが子に、
戸惑う親の姿がとてもほほえましい句ですね。
http://park3.wakwak.com/~issakinenkan/main/01_issa.html
今年は、9月22日(水)が中秋の名月です。
近頃は、夕方になると南の空に中秋の名月に向けて
日々大きくなっていく上弦の月がきれいに輝いています。
その月は、丸くなるにしたがって、夕方に見える位置が、
真南から次第に東の空に移っていきます。
つまり、毎日 月の出が遅くなってきます。
上弦の月の弦が下を向いてしまっています.
しかも南中したときには、弦は横向きです.
実は「上弦の月」「下弦の月」の由来は
「月を弓に見立てたときに,弦が上を向いているか下を向いているか」
ではなく、弓に見立てたときの弦が上を向いているか,下を向いているか,で
両者を分けられるのは…月が沈む時間です.
旧暦では三ヶ月毎に季節が変わります。
「春」は「一・二・三月」
「夏」は「四・五・六月」
「秋」は、「七・八・九月」
「冬」は「十・十一・十二月」です。
そしてそれぞれの季節に属する月には
「初・中(仲)・晩」の文字をつけて
季節をさらに細分するのに使いました。
それで、「八月」は秋の真ん中で「中秋」で、
その月の半ばである15日は、だいたい満月になりますから、
満月のことを「十五夜の月」といい、
その中で特に旧暦八月十五日の秋の澄んだ空に昇る満月を、
古くから日本では鑑賞する風習があり、
このときの月を「中秋の名月」と呼ぶようになりました。
その時期は収穫の頃であり、
その年の収穫物を月に備える風習が各地に残っています。
しかし、
旧暦八月十五日の中秋の名月は、実は満月でないことが多いのです。
新月から満月までの平均日数は約 14.76日で、
旧暦15日の月齢平均より 0.76日分だけ長い値ですから、
実際の満月は旧暦15日よりやや遅れる傾向があります。
「中秋の名月」は、一種の季節の風物詩であり、
天文学そのものの厳密な事ではないのです。
それよりも 気になるのが、七夕の時と同じように その日の空模様です。
晴れるかどうか、これは大問題でしょう。
実際は、この時期(現在の暦の 9~10月)は、台風シーズンであり、
また秋の長雨「秋霖(しゅうりん)」の時期にもかかりますから、
江戸時代の書物には「中秋の名月、十年に九年は見えず」
のような記述もあるほどで、昔からあまり晴天率が良くなかったようです。
また、今の時期、南の空の月を眺めていると
その近くにひときわ明るく「木星」が見えています。
木星は太陽の第5惑星で、他より飛び抜けて1番大きい惑星で、
他のすべての惑星を合計したよりも、2倍も大きく、
地球の 318 倍の大きさを持っています。
明るさも、天空で太陽、月、金星についで4番目に明るい天体です。
そのために有史以前から知られていました。
西洋名では、Jupiter 英語読みでは「ジュピター」、
ラテン語読みでは「ユピテル」)といいますが、
ギリシャ語では ゼウスというように、ローマ神話の神の中の王で、
一際明るく大きい惑星であったために、
それ以来、各地の主神名で継承されています。
中国や日本では、公転周期がほぼ12年であることから
十二次を司る星として「歳星」と呼ばれていました。
中国での惑星の呼び名は、もともと
辰星(しんせい):水星
太白(たいはく):金星
螢惑(けいこく):火星 (「螢」は本当は少し違う字です)
歳星(さいせい):木星
鎮星(ちんせい):土星
でした。
「歳星」は約12年(正確には11.86年)で天球上を一周しますが、
中国の戦国時代(紀元前4~3世紀)には 全天を12に分けて(十二次)、
「歳星」がいる位置で年を表わしていたので
「歳を表す星」という意味の名前が付きました。
惑星の命名は五行説の成立より 先だったらしく、
後になって各惑星に 歳星=木、螢惑=火などと
五行(木火土金水)が配当されたようです。
1610年ガリレオによって 木星には、四つの衛星があると発見されました。
http://www.eonet.ne.jp/~univers/universe1.htm
それまでは、すべての物体は、地球を中心に回っていると
信じられていましたから、この衛星の発見によって、
地球以外にも中心になる星があることになり、
ガリレオは公に コペルニクスの太陽中心説(地動説)を支持し主張したので、
宗教裁判所に捕らえられ、終生、獄中の身となってしまったのです。
1989年に、木星とその衛星を探査するために打ち上げられた宇宙探査機は、
彼にちなんで 「ガリレオ (Galileo)」と名づけられました。
秋の空も 興味深く、図鑑や星座図などみながら 子どもと一緒に
星や月のお話や 宇宙に関する絵本も 面白いものがたくさんあります。
サア ご家族そろって、ススキ狩りに!
秋の野は、秋の七草が、涼やかに揺れて手招きしています。
http://www.hana300.com/aki777.html
そして、お団子を作り、「お月見」を楽しんでみてください!
「お月見」は、中国本土、台湾など中華文化圏では中秋節として盛大に祝います。
中国本土、台湾ではともに中秋節は祝日です。当日は月餅を食べながら月を観る。
日本では、月が見える場所に、薄(すすき)を飾って
御酒を供えて月を眺めます。
この時期里芋を供えることから、十五夜の月を特に芋名月(いもめいげつ)と
言う地方もあり、また、仏教の寺院では豊作を祈る満月法会を催すところもある。
『月のうさぎ』や『14ひきのおつきみ』や『かぐやひめ』…
月をテーマにした絵本もたくさんあります。
http://www3.ocn.ne.jp/~mikan08/moon/moon.htm
お休み前には、毎日10分間絵本の読み聞かせもいたしましょう。