緑ヶ丘・第二幼稚園 最新かがやき日記

緑ヶ丘・第二幼稚園のかがやく子ども達の成長を見守り、親も教師も園長も子どもに負けず共に成長する日々を綴った日記です。

東大教授 福島智さんという人

2008年11月14日 22時39分57秒 | Weblog

平成20年11月14日(金)

第42回全国女子体育研究大会が、今日開会し、明日まで

北九州市戸畑区のJR戸畑駅横「ウェル戸畑」を中心に公開授業や

分科会や基調講演会などが開かれます。

私は、『幼稚園・大学部会』の受付や会場係としてボランティアに

出かけました。

洞海湾や若戸大橋が目の前に見える11階の会議室が、控え室で

その絶景を眺めながら5人でお弁当をいただき、四方山話。

                

そう言えば、最近の暗くて不安な経済関係のニュースばかりに

何となく気分が沈みがちですが、明るい話題もありました。

                

先日、『課外授業 ようこそ先輩 』というテレビ番組が、“日本賞”

という賞に選ばれていました。

日本賞”とは、この1年間で最も教育効果が高く、

教育放送の発展に寄与したコンテンツに送られる賞です。

2008年度の日本賞グランプリに選ばれたのは

『課外授業 ようこそ先輩 みんな生きていればいい 』

というNHKの番組で、児童向けの部門の外務大臣賞でした。

この番組は、毎回様々な分野で活躍されている一流の方が、

自分の出身した小学校に行き、後輩の子どもたちに

得意の専門分野で特別授業を行うという番組です。

番組では、福島智(ふくしま さとし)さんという、

東大の准教授が出演されていました。

福島さんは現在10月から教授。

誕生日は12月25日生まれ。45歳。

9歳で失明し、18歳で失聴。

全盲ろうという重複障害者の方です。

つまり、目が見えず、耳も聞こえない!

しかも生まれつきの障がいではなく、

まず視力が片目づつ次第に落ちていって見えなくなり、

続いて 聴力も次第に落ちていき、

ある日完全に聞こえなくなったそうです。

見えない、聞こえないとはどんな状態なのか。

想像できますか?

全盲ろうを 小学生にも擬似体験してもらっていましたが、

ある生徒は、

「宇宙の真ん中にたったひとりで放り出されたような気分」

だと表現していました。

静寂の暗闇の中で毎日を生きている福島さんが、生徒に問いかけます。

「生きるって、どういうことだと思う?」

生きるということは、コミュニケーションをするということです。

私は、触れることでしか、他者を認識できません。

だから友達と輪になって、わいわいと談笑したりすることはできません。

宇宙空間で独り漂っているような状態では、

存在していないのと同じようなことですね。

他者とのかかわりの中で初めて、自分の存在が明らかになり、

生きているということが実感できるんですよね。」

他者とのコミュニケーションがあるからこそ、

生きているという実感が得られる!

自分の存在が確認できる!

ほんとうにそのとおり。

失敗したり、辛いこともたくさんあるけど、それらは小さいことですよ。

生きてさえいれば、

人生の80~90%は成功していると言えるんじゃないかな。」

生きてさえいればいい!

福島さんが語る言葉だからこそ、説得力があります。

盲ろうの方のなかには、自殺する人も多いそうです。

絶望のどん底を味わったという福島さんが、

生きてきたことによって、

福島さんだからこそ発することができる

メッセージを受け取ることができる。

福島さんにしかできない“役割”があって、

それを果たされているんだと、感じます。

自分にも必ず、全うすべき役割があるはずだ!

がんばろう!

そんな風に励まされました!

教授  福島 智
Professor FUKUSHIMA, Satoshi
専門:バリアフリーの研究
1992年3月
東京都立大学大学院博士課程人文科学研究科教育学専攻単位取得満期退学
 
1992年4月
東京都立大学人文科学研究科特別研究員(日本学術振興会, PD)

1996年7月
東京都立大学人文学部助手(教育学研究室)

1996年12月
金沢大学教育学部助教授(障害児教育講座所属)

2001年4月
東京大学先端科学技術研究センター助教授

2007年4月
東京大学先端科学技術研究センター准教授
研究分野:
現代社会に生きる障害者や高齢者には、
生活上のさまざまな「バリア」が存在する。
それらのなかには、住宅や道路などにかかわる
「物理的バリア」と、情報へのアクセス等をめぐる
「情報・文化のバリア」と、人々の意識にかかわる
「心のバリア」と、そして、社会のシステムが内包する
「法制度のバリア」等が含まれる。
これらの多様な「バリア」の具体的実態を明らかにするとともに、
これらの「バリア」が生み出される機制、相互連関、
思想的背景等の諸要因を構造的に分析し、
「バリア」撤廃をめざす研究を進める。
なお、障害者を中心とする「当事者」の視点や
生活実感を研究の立脚点として重視する。

─【福島智さんプロフィール】───────────────────
東京大学先端科学研究センター教授。神戸市で生まれ、9歳のときに失明、
18歳で耳が聴こえなくなったが.両手の指先を点字タイプライターに
見立てたコミュニケーション方法「指点字」を母親とともに開発し、
全国に1万数千人いるといわれる「盲ろう者」(視覚と聴覚の重複障害者)
に希望を与えた。
福島さんは、盲ろう者として初めて大学進学を果たし、
さらに世界で初めて大学の教員になった。
2003年にはアメリカ『TIME』誌が選ぶ「アジアのヒーロー」に、
松井秀喜坂本龍一朝青龍らとともに選ばれるなど、
世界からも注目を集めている。

※福島智さんHP
http://www.bfp.rcast.u-tokyo.ac.jp/fukusima/profile.htm
※日本賞
http://www.nhk.or.jp/jp-prize/2008/prize_winner.html
※課外授業 ようこそ先輩
http://www.nhk.or.jp/kagaijugyou/list/list14.html



さて、「人材」とは、優秀な人々の未来にあるのではなく、

「小さくても自分を変える事の出来る人」の日々の延長線上に有ると言われます。

…ということは、

自分を変化させられる人」が優秀な人だ、ということですね。

私もそうありたい!       

日々生まれ変わり成長し続ける人を目指して、切磋琢磨。

そして、感謝で 明日も輝きたい。


明日は、則松小学校で、則松小フェスタがあります。

明後日は、黒崎中学校で、黒ヶ畑小学校の学芸会があります。

 

さて、皆様、園児が作ったエコバッグを使っていますか? 

今日、作品展の作品を持って帰りました。

子どもたちの努力を認めて、

作品は しっかり褒めて飾ってください。 

エコバッグは、買い物時、レジ袋削減に協力し、ご愛用ください。

 

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