平成20年11月14日(金)
第42回全国女子体育研究大会が、今日開会し、明日まで
北九州市戸畑区のJR戸畑駅横「ウェル戸畑」を中心に公開授業や
分科会や基調講演会などが開かれます。
私は、『幼稚園・大学部会』の受付や会場係としてボランティアに
出かけました。
洞海湾や若戸大橋が目の前に見える11階の会議室が、控え室で
その絶景を眺めながら5人でお弁当をいただき、四方山話。
そう言えば、最近の暗くて不安な経済関係のニュースばかりに
何となく気分が沈みがちですが、明るい話題もありました。
先日、『課外授業 ようこそ先輩 』というテレビ番組が、“日本賞”
という賞に選ばれていました。
“日本賞”とは、この1年間で最も教育効果が高く、
教育放送の発展に寄与したコンテンツに送られる賞です。
2008年度の日本賞グランプリに選ばれたのは
『課外授業 ようこそ先輩 みんな生きていればいい 』
というNHKの番組で、児童向けの部門の外務大臣賞でした。
この番組は、毎回様々な分野で活躍されている一流の方が、
自分の出身した小学校に行き、後輩の子どもたちに
得意の専門分野で特別授業を行うという番組です。
番組では、福島智(ふくしま さとし)さんという、
東大の准教授が出演されていました。
福島さんは現在10月から教授。
誕生日は12月25日生まれ。45歳。
9歳で失明し、18歳で失聴。
全盲ろうという重複障害者の方です。
つまり、目が見えず、耳も聞こえない!
しかも生まれつきの障がいではなく、
まず視力が片目づつ次第に落ちていって見えなくなり、
続いて 聴力も次第に落ちていき、
ある日完全に聞こえなくなったそうです。
見えない、聞こえないとはどんな状態なのか。
想像できますか?
全盲ろうを 小学生にも擬似体験してもらっていましたが、
ある生徒は、
「宇宙の真ん中にたったひとりで放り出されたような気分」
だと表現していました。
静寂の暗闇の中で毎日を生きている福島さんが、生徒に問いかけます。「生きるって、どういうことだと思う?」
「生きるということは、コミュニケーションをするということです。
私は、触れることでしか、他者を認識できません。
だから友達と輪になって、わいわいと談笑したりすることはできません。
宇宙空間で独り漂っているような状態では、
存在していないのと同じようなことですね。
他者とのかかわりの中で初めて、自分の存在が明らかになり、
生きているということが実感できるんですよね。」
他者とのコミュニケーションがあるからこそ、
生きているという実感が得られる!
自分の存在が確認できる!
ほんとうにそのとおり。
「失敗したり、辛いこともたくさんあるけど、それらは小さいことですよ。
生きてさえいれば、
人生の80~90%は成功していると言えるんじゃないかな。」生きてさえいればいい!
福島さんが語る言葉だからこそ、説得力があります。
盲ろうの方のなかには、自殺する人も多いそうです。
絶望のどん底を味わったという福島さんが、
生きてきたことによって、
福島さんだからこそ発することができる
メッセージを受け取ることができる。
福島さんにしかできない“役割”があって、
それを果たされているんだと、感じます。
自分にも必ず、全うすべき役割があるはずだ!
がんばろう!
そんな風に励まされました!
![](https://www.rcast.u-tokyo.ac.jp/ja/people/photo/fukushima_satoshi_l.jpg)
─【福島智さんプロフィール】───────────────────
東京大学先端科学研究センター教授。神戸市で生まれ、9歳のときに失明、
18歳で耳が聴こえなくなったが.両手の指先を点字タイプライターに
見立てたコミュニケーション方法「指点字」を母親とともに開発し、
全国に1万数千人いるといわれる「盲ろう者」(視覚と聴覚の重複障害者)
に希望を与えた。
福島さんは、盲ろう者として初めて大学進学を果たし、
※福島智さんHP
http://www.bfp.rcast.u-tokyo.ac.jp/fukusima/profile.htm
※日本賞
http://www.nhk.or.jp/jp-prize/2008/prize_winner.html
※課外授業 ようこそ先輩
http://www.nhk.or.jp/kagaijugyou/list/list14.html
さて、「人材」とは、優秀な人々の未来にあるのではなく、
「小さくても自分を変える事の出来る人」の日々の延長線上に有ると言われます。
…ということは、
「自分を変化させられる人」が優秀な人だ、ということですね。
私もそうありたい!
日々生まれ変わり成長し続ける人を目指して、切磋琢磨。
そして、感謝で 明日も輝きたい。
明日は、則松小学校で、則松小フェスタがあります。
明後日は、黒崎中学校で、黒ヶ畑小学校の学芸会があります。
さて、皆様、園児が作ったエコバッグを使っていますか?
今日、作品展の作品を持って帰りました。
子どもたちの努力を認めて、
作品は しっかり褒めて飾ってください。
エコバッグは、買い物時、レジ袋削減に協力し、ご愛用ください。