やまめの庭つくり

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クロケシツブチョッキリ

2015-04-25 | 植物の病気・虫の話
昨日のブログで揚葉さんからコメント欄にご指摘があった,バラのツボミを萎れさせたのはバラゾウムシだと思うとのご意見.

いやいや~そうでしたyellow25light

あいつのことをすっかり忘れてしまっていましたyellow22symbol5symbol5

ねこまたさん,嘘言ってごめんなさい.




昨年か一昨年,そういえばバラゾウムシ(クロケシツブチョッキリ)が原因で生まれたての葉が萎れたり,ツボミが甚大な被害に遭うことがあると聞いていたのでした・・・・

そういえば,庭にいました.

1,2匹・・・

ツボミに産卵して,穴を開けられた部分は急速に枯れてしまいますが,幼虫がそれを食べて育ち,やがて一緒に地上に落ちると土中に潜ってサナギになり,それから孵ってしてしまうので,萎れたツボミは採って捨てなければいけないそうです.

バラ以外にサルスベリ,イチゴ,ノイバラにもくるらしい.

イチゴ,ノイバラ・・・・うちの庭にいます,いますalien

薬剤はオルトランの水和剤が効くらしいし,オーガニック栽培をしている人は色々なものにプラスして柿渋を100倍希釈して使ったりしている人もいるようです.

でも,一番多く採用されている駆除方法はテデトール(手で,取りのぞくってことだと思います).

素早く葉の裏に隠れ,更に追いつめると落下するという性質を逆手にとり,手でキャッチしたり,油を入れた容器で受けたり,漏斗の下方に粘着テープとかをつけて何とかホイホイのようにくっつけたり・・・

バラを栽培している人たちは真剣に悩んでいるようです.

毎日数10分もパトロールして200匹以上捕まえた,なんて報告も見ました.
20匹程度だとどこの庭にもいそうです・・・

この一年で一番素晴らしい景色になるはずのところを,病害虫で花数が減ったり,勢いが鈍くなったりして,結果,一年近く楽しみにしていた景色が見られていないのかも知れません.

素晴らしいバラたちを見るために,今,必死に戦っている人も多いかと思いますyellow4

でもやまめは,毎日の水やり10分がかなりやっとこさの状態なので,じっくり庭をチェックする時間が取れませんase2ase2

仕方ないので,ちょっとは虫たちに譲るしかないのです.

ただ,今年は今まででかなりいい感じのバラ空間になるんじゃないかと期待しています.

感覚的なものですけど,みんなの勢いを感じるので,病虫害にやられにくいんじゃないかと・・・.
根拠のない自信,です





だまされて・・・

2014-05-27 | 植物の病気・虫の話
今朝水やりのあと,鉢植えのワイルドブルーベリーが元気がないことに気づきました.

枯れ枝がたくさんあるので剪定していたら・・・・

あれ?こんな枝あったかな?途中から切れていておかしいなぁ・・・

と,

よぉ~く見たら植物じゃない!?



5センチ以上のイモムシでしたaliensymbol5


すっかり騙されました~yellow22

もちろん即殺虫剤を使いました.dokuro

上の方が顔だったんですね.



数年前のメンガタスズメの幼虫を思い出してしまいましたが,そこまで巨大ではなかったのでホッとしました.

それにしても,マジマジ見ても枝に見える,擬態ってすごい

ちなみに,調べてみたらトビモンオオエダシャクの幼虫(シャクトリムシの仲間)にそっくりな気がします.V字型の顔なんか特に.

エダシャク・・・なるほど~枝そっくりなわけだと感心してしまいました.


犯人の正体

2014-05-24 | 植物の病気・虫の話
数年前から庭のバラにちょうど今頃害虫が発生するようになって困っていました.

どんな症状なのかというと,葉の中にどうやら虫がいて,葉の中身を食べつつ移動するので,葉がうすい膜のようになっていってしまうんです.

葉の中に潜り込んで移動したところが変色するので,これはてっきり俗に言う絵描き虫(ハモグリバエ)だとばかり思っていました.

最初の数枚で気づいたときは葉を取っていたのですが,いつのまにかほぼ全部の葉がやられている状態だとバラの生命力というか活力にかけるしかないとハラハラしていました.

もちろん,ばらまくタイプの殺虫剤も使っていたのですが・・・

ぷくっと膨らんだようになり,最後は枯れ落ちます.

昨年はほぼすべての葉がこんな感じになり,最終的に落葉してしまい,秋の開花はあまり望めませんでした.

黒いつぶつぶは中の幼虫のフンだそうです.カビか何かと思ってましたyellow25

この,かなりやっかいな虫の正体が,昨日受講した病害虫の講義で判明したのです.

その虫は「ニホンハムグリハバチ」

そう,ハエではなく,ハチだったんです.

バラに発生する虫で,1999年頃に日本で見つかり,最近被害が増えてきているとのことです.

まさにやまめの庭の事ではないですか~yellow7symbol5

野バラが発生源らしいといわれ,葉への被害の様子も筋ではなく,薄い膜状に膨らむような感じで,幼虫もハエより大きい(5㎜くらいになる)ので差は歴然としているとのこと.

そう考えて改めて葉を見ると,やっぱりハチの方だと思われます.

親が飛んできて葉に卵を産み,孵化すると葉の中に入っていってしまうとのこと.

冬に足元の落ち葉をきれいにすると被害が減ったという報告もあるらしいのですが,庭の掃除はしているのになぁ・・・alienase

今年はいつもより早めに,しかも絵描き虫に効果有りと書いてある粒剤を買ってまいてみました.

今のところ,発生した葉より上の新しい展開葉は無事なので,ある程度結果を出せているのではないかと思っています.

葉が数枚なら手でつぶすという方法があります(これも別の病害虫の先生から聞きました)が,葉をいちいち手ですりつぶすようにして退治するのは,数枚でも結構大変なのと,結局葉が薄く向けてしまってダメージを受けることに変わりないので,労多くして益少ない作業になってしまうと思いました.

食べ物を作っていないなら,吸汁性の害虫には植物自身が毒になってもらうのが一番いいと思います.

ちなみにバラ園などで農薬を使用しているところでは,春~晩秋までのシーズン中に毎週殺虫剤と殺菌剤を散布していると教えてもらいました.

もちろん耐性が付きにくいように,何種類も変えながら・・・

やまめはそこまで完璧にきれいな状態でなくてもいいと思っているので,大きな被害を防げる程度に農薬は使いたいと思います.


ここで余談ですが,昨日の講義で先生がアブラムシの説明をしているときのこと,

「(薬剤散布に対して)この人達は,歴戦の人たちですから,薬剤耐性を持った個体も多いと思われます.そう簡単にはやられないんですよ・・・」

この人達,というのはアブラムシのことです.

歴戦の闘いに負けずに繁殖を続けるアブラムシに対してのリスペクトが何となく感じられたお言葉でした.





樹木の病気について

2014-05-23 | 植物の病気・虫の話
昨日,今日の二日間,国立オリンピック記念青少年総合センターで,「第35回都市緑化のための土壌・農薬・病害虫対策研修会」((一財)日本造園修景協会主催)に参加してきました.

この分野の勉強が理解できるかどうかは,教えてくれる人の「教える」力量と経験にとても左右されると前々から思っているのですが,今回講義を受けてみて更に強く感じました.

講師の方達はみなその道のプロで,最新の情報も混ぜながら,とても詳しく話してくださったので,どれも時間が足りないくらいあっという間に終わってしまいました.

やまめが普段から疑問に思っていたことも「なるほど,そうだったのか!」と思わず回答を得て興奮してしまうことしばしば・・・

中身の濃い時間を過ごすことが出来ましたyellow24kirakira2

特に「樹木の樹勢回復について」NPO法人樹木生態研究会 堀先生の講義は何気なくやっている剪定や根切りなどの作業や病害と樹木について生態反応から解析し,生理学的・形態学的な見地から樹木を健康で活力ある状態に保つにはどうしたらいいかを考えさせてくれました.

学んだ内容はきっとこれからの仕事にも活かせていけると思います.

思い切って参加してよかったぁ~

代々木公園内にて.「土壌断面の見方」実習風景.


根の大切さ

2013-12-05 | 植物の病気・虫の話
今日,ケーキ屋さんの店頭の寄せ植えをメンテナンスしてきました.

二つのうち,片方だけどうもコガネムシの幼虫などに根を食い荒らされてしまったようで,全く育ちが悪く,ひどいものは土の上にちょこんと乗っているだけのような状態に.

今日は元気のない&冬地上部が枯れる宿根草をカバーするためにビオラを植えてきました.

何色か用意していたのですが,コンマ1秒でやまめが一番オススメしたかった花色を選んでくれたのでびっくり.



土もてこ入れのため全部出してみたら,薬で退治したはずが何と大きなコガネムシの幼虫が6匹も出てきましたalien

それは育たないはずですね・・・

今日退治したのでこれから日差しを浴びて本格的な冬が来る前に根付いてくれるといいのですが