やまめの庭つくり

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冬支度の庭

2012-12-30 | 造園
掃除が終わってさっぱりしたお庭.

いつも気持ちがいいものです.



今年は球根には遅い時期になってしまったので,月並みですが,ビオラやストックたちに春の雰囲気を伝えてもらいたいと思いました.





今年トマトが大豊作だったベジタブルガーデンも今はお休み.



旺盛に伸びるスイカズラの茎を整理してさっぱり.

そこに,クレマチスが絡んでくるのを狙っています.



日陰のミニガーデンにはマホニア・チャリティーが今まさに咲こうとしています.

明るくなって良かった,良かった・・・





シモバシラ

2012-12-30 | 植物
年末,何となく忙しさにかまけてブログ更新をさぼってしまいました.

年賀状も,大掃除も今までと何となく違うところで頑張ってみました.

今年のスケジュール帳をパラパラとめくると,一月からずっと頑張ってきたなぁ~,色々やったなぁ・・・・と思う部分と,本来頑張りたい部分では物足りない気持ちを抱いたまま終わってしまうなぁ・・・・というプラス,マイナスの入り交じった年でした.

来年は少しでもプラスの部分が増えるように,更に頑張りたいと思います.


ところで,年の瀬も押し迫った今週,お客様のお庭に伺って,年末のお掃除と春の花壇を作ってきました.

一日目は寒風吹きすさぶ中,まずは花を植える部分の掃除と,蔓植物コーナーの整理,誘引.そして植栽.

さぁ,大量に落ちている枯れ葉を拾い,やがれた茎葉を取り除こう♪と作業を始めたら,何となくグローブの先が冷たいのでよくよく見るとそこら辺一帯が霜柱が立っていました.



今年は冬らしいなぁ~

そしてふと視線を横にずらすと真っ白なものが空中に!?

と思ったら

春に植えたシモバシラでしたkirakira2



シモバシラ

シソ科シモバシラ属

学名:Keiskea japonica

普段は地味で目立たないのですが,冬のこの姿を見て冬の庭も面白いなと思っていただけたらと植えてみたのでした.

ただ,あまりに地味すぎて植えた本人も忘れてました・・・alienase

今はかなりの存在感!

この真っ白な氷柱はシモバシラの茎が冬に枯れても根は働き続けているため,枯れた茎の導管に水が吸い上げられ続け,氷点下で凍るために見られる現象です.

ちなみに翌日の朝は更に大きな固まりになっていて,お客様に教えてあげたらすごく面白がってくれました



年末モード

2012-12-19 | ノンジャンル
京都の続きを書きたい!

年賀状も書かなきゃ!!

しかし,片づけを始めてしまったのです.

2年前からストップしていた色々な資料や本や雑誌や書類が床中に広げられてしまいました.(昨年は完全に何もする気がしなかったので特にひどいです)

もはや片づけるしかない・・・

一日中整理整頓,半分くらいは廃棄,やってました.

いらないものに囲まれていたなぁ・・・ずいぶん.

使いたくても読みたくても埋もれていたら忘れてしまうし.

いつでも必要なときに必要なものを手に取れるように整理整頓は大切ですねaliensymbol6

プチ断捨離です.断捨離に目覚めた人のことをダンシャリアンと言ったりするそうですね.

何か吹っ切れて今なら不要なものを思い切って捨てることが出来そうな気がします.

本当に必要なものと,何となくそばに置いてしまったものをしっかり意識して自分のライフスタイルを見つめ直したいなと思うのです.

でも,2年ぶりの年賀状も出さなければ・・・

ということは今年中の片づけは難しいかも.

何とかさっぱりとして年明けを迎えたいなぁ~



桂離宮1

2012-12-16 | 京都庭園紀行
今年の京都旅行の大きな目的の一つは,桂離宮,修学院離宮,仙洞御所という,あまりにも有名な庭園をこの目で実際に見ること.

写真等で何度も見ていた庭園ですが,とにかく一度は実物を見て,そこを歩いて,景色の中に自分が入り込むことが大切ですから.

そこで,何が見えて何を感じるのか,とても楽しみにしていました.

まず,京都に到着した2日目に9時から10時,桂離宮の見学をすることになっていました.

宿泊していた烏丸駅から阪急京都本線で桂駅へ.

駅から桂離宮までは徒歩で15~20分は歩いたと思います.

もっと看板が出ていたり,道しるべのようなものや,桂離宮にあやかったおみやげ屋さんのようなものが軒を連ねているのかなと勝手に思っていたのですが,実際は一緒に行ったAIちゃんのスマホGPSがなければ,なかなかたどり着けないくらいわかりにくい道のりでした.


upこんな風景の近くに桂離宮があるなんて,全然想定外でしたaliensymbol5

他の人はどうやら全員cartaxi車で来ていたようです.

待合室で時間まで庭園案内のビデオを見て,時間になって集まった人たちは20名くらい.

宮内省の若い女性が案内役を務めてくれました.

他の離宮を廻ってから感じたことですが,桂離宮を案内してくれたこの方が,一番親切でわかりやすいガイドをしてくれていましたkirakira2

細い園路を歩くのでどうしても時間差が出来て集まってくる来園者達を辛抱強く全員揃うまで待っててくれましたから・・・

桂離宮は1615年頃に八条宮智仁親王により宮家の別荘として造営が始まり,その後二代智忠親王が従来の建物や庭園に調和した建築物を新増築したもので,創建以来火災にも遭わず,ほぼ完全に当時からの姿が伝えられているそうです.

1964年に農地7000㎡を買い上げて,景観保持の備えも万全を期しているということで,東京の庭園とはここから違っているなぁと思いました.

さて,いよいよ見学開始.

その前に,桂離宮の正門である表門を紹介したいと思います.

見学コースには入っていませんでしたが,特定の場合以外は開けられることのない特別な門です.立派な檜丸太を門柱とし,磨き竹を縦に隙間なく並べられたものですが,別荘の趣を大切にしているのか,とてもシンプルだなぁと思いました.華美な装飾は一切ないですね.



見学コースはその表門を入って少し奥にある御幸門から始まりました.



茅葺切妻屋根で,柱はアベマキの皮付き丸太.



アベマキという樹木は新宿御苑で初めて見たのですが,昔からこのように使われていたんですね.

見た目はゴツゴツしていますが,かるくて乾いたコルクのような質感で,面白い風合いです.

さぁ,いよいよ庭園に向かって出発!です.



大仙院

2012-12-15 | 京都庭園紀行
大仙院といえば,とても有名なお寺です.

今まで修学旅行か,社会人になってからの旅行で見学したことがあったように思っていたのに,実は初めて訪れたような気がします.



四時過ぎについたので,そのままあわただしく中へ.

ちょうどヤマメたちより前に入った人たちに対して庭の説明をしているから一緒に聞きなさいと言われ,後を追いかけました.

何というか,迫力のある石組みで,水墨画のような山水の風景や鶴島,亀島(これらは500円のパンフレットで図解もされていました),自然石の宝船,枯山水の滝から海に流れていく表現は迫力がありました.

千利休が,自然石に穿たれた穴に溜まった水を見て,蹲踞のヒントとしてひらめいたという話しも面白いと感じました.


説明する人についていかなければならなかったことと,写真撮影禁止だったのがとても残念です.

大徳寺,大仙院と千利休の関係は深く,方丈書院の間は千利休が秀吉にお茶を差し上げた部屋として有名だったり,三世古渓和尚は千利休の首を加茂の河原から持ち帰ったことも有名だそうです.

歴史上の人物の名が当たり前のように息づいている空間に自分がいることが不思議でしかたありませんでした.

余談ですが,500円払って買った大仙院のパンフレットは,第12代・尾関宗園和尚が庭園の構成を禅的思想から読み解き,わかりやすく,激しく説明されています.

結構面白く,誰にでもわかりやすい言葉でした.

お寺の庭園の枯山水というものはこのような解釈が出来るのか~と感心しました.

ひととおり見学が終わると,和尚さんがパンフレットのところで待機していました.

細長い色紙に格言風の言葉を書いたものを売っていて(とてもいいお言葉だったのですが,何と12000円!!),それが買えない人はパンフレットを買えばサインしてもらえますよ~と,呼び込みのようなおじさんにいわれました.

もちろん書いてもらいました.

何となく商売上手だな~yellow7symbol5と,たちまち俗世界に戻ってきた気がしました.


だけど・・・ひとつだけ不満yellow6anger

何故写真は撮ったらダメなんでしょうか.
他のお寺では撮っても大丈夫なのに・・・

減るモンじゃなし・・・と,言いたいですね.

それだけは残念でした.



そして,そうこうしているうちに5時の鐘が鳴り出したら,「さあさあ,もうお帰りになる時間ですよ」と言わんばかりに和尚さんが門までみんなを連れて行って,「では・・・」と,あれよあれよという間に出ることになってしまいました.

時間に厳しいのは仕方ないですよね.

お寺だからyellow15symbol6