やまめの庭つくり

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リンドウ

2008-10-30 | 植物
箱根で野生のリンドウを初めて見ました.

斜面の草むらに隠れるように,たくさん・・・kirakira2



こんな感じでひっそりと咲いています.

でも,ひとつひとつが,吸い込まれるような美しさです.


紫がかった花.



淡いブルーの花.



リンドウ(リンドウ科リンドウ属,竜胆)

学名:Gentiana scabra



キク科の花たちも今を盛りに咲いていました.






凶暴なアザミはほぼ終わっていましたyellow22symbol6

枯れてもさわるとチクリとしましたけど・・・tyusha









久しぶりの箱根

2008-10-29 | 造園
今日は,チョー久しぶりに,秋の空気漂う箱根の現場に,行ってきました~yellow16symbol7

仕事の内容は,植栽用の位置だし作業です.

今回は試験的に行うので,色々な場所に少しずつ植栽して,ひと冬様子を見ます.

師匠が指示を出し,工事を行う会社の方たちが杭を打ったり,ビニールヒモで印をつけたり,という作業を斜面全体に行いました.





up一番下のレストランの裏から見上げると,意外と近くに見えます.


もちろん,やまめも,メジャーや杭を持って,じゃまにならないようにお手伝いしました・・・・よyellow10ase

ヒモを持って移動していくと,ススキに埋もれ,人知れずアザミや野バラに痛い目に遭っていましたけど・・・tyusha




down位置だし完了kirakira

タケの杭が点々と続きます.

イノシシが倒さないといいんですけどanimal4




そして今日も絶景kirakira2

やまめが来る日は,いいお天気の時ばかりで,毎回素晴らしい景色を堪能しているのですが,

実は晴天率がかなり低いらしく,霧が発生しやすいとのことです.



up三島方面.太陽の光を反射して海が光っています.

タイヤのベンチに座ってずうっとこの景色を見ていたカップルとともにパチリcamera




up富士山もくっきりはっきりfuji



up芦ノ湖.地形がよくわかるなぁ・・・・



車の中から見たウロコ雲.

山の紅葉はもう少しでしたが,秋の空です.

午後からの風は冷たくて,顔がひきしまる気がしました.



ブットレア

2008-10-27 | 植物
今も花盛りのブットレア.

花がらをマメに切り取るようにすると,次から次へと良く咲きます.

花が終わると,茶色いぼそぼそした感じの房だけになるのですが,最近,タネかも・・・・と思われる房が着いているのを発見down

現在,経過観察中です.




本当にタネかなalien???



今日は日比谷公園内の「緑と水」の市民カレッジ教室で開催された

「自然と仲良くするガーデニング」と題する講演会に参加し,

夕方同じ敷地で開催されていた日比谷ガーデンショーのミニガーデンを20分くらい駆け足で見て帰ってきました.



講演会の内容は,次の二つ.

item3コピーライター 梶浦道成氏の自宅の狭小な庭の土の話.

無農薬で,どうやって元気で花いっぱいの庭が実現したか,について.
土壌の有用菌と米ぬかのコラボ活用ノウハウを教えてくれました.

ムシや鳥を呼び寄せる方法についても.



piyo植物生態コンサルタント 泉健司氏の自然を呼び込み共存するビオトープガーデンの作り方について.

日本庭園は建築に近いところほど人工的な植栽で,離れるほど自然が濃くなるように組み立てた,ということを引用し,ビオトープガーデンも同じ考えで組み立てていると理論展開.

土壌に眠っている種の復活の仕方や,野生生物の入り込むスキの作り方,ローメンテのメドー風ガーデンのbefore-afterなど,かなり盛りだくさんな内容でした.

しっかり整理して覚えておこうと思いますyellow24pencil



今日家に帰ったら,取り込んでもらった洗濯物を片づけようと手を伸ばした先にまるまる太ったカマキリがyellow25ase2



ホントにびっくりしました~nose4



我が家の庭にも自然が息づいてる証拠ですね・・・yellow22symbol6




旧朝倉虎治郎邸3

2008-10-24 | 庭園見学
今日は旧朝倉邸の園路や石の使い方についての感想を少し.

石の使い方が印象的なお庭でした.

特に石組みなどはなく,捨て石,園路,流れの護岸に石が使われています.

朝倉氏自身も石が好きで,自ら石を集めたりもしたらしいです.

down主庭の平庭にある佐渡の赤石.

ものすごく目立ってましたyellow12

他に青石や黒石,奇岩のようなものもあり・・・



園路は・・・





距離のわりにカーブが強烈な気がしましたがalien
どうでしょう?

各カーブの位置に立つと,灯籠が見えたり,四阿が見えたり・・・・

盛り沢山な印象を受けました.

材料的には,

根府川石やら他の数種類の石(すみません,種類わかりませんase2)を混ぜて園路にしていることと,

四角い石(切石ですが,何かに使われていたものを用いている場合もあり)の多用が特徴なのではと思いました.



とにかく,四角□■□■



捨て石?も,お豆腐のような石yellow25


切石で一番使われていると思われた石downdown

誰かこの石は何か教えて下さるとありがたいですyellow13




down文化財調査の時は水を流して流れの様子を確認したらしいのですが,今は枯れ流れ.

延べ壇の切石がそのまま護岸石になっているところもあります.





down流れは小滝や,流れ蹲踞や沢渡等,色々な工夫をこらしたなかなかのものだったらしいですが,

下から見上げると園路の石と複雑に混ざって,石だらけに見えてしまいます.

残念yellow20




比較的広い場所では,大きな柱の土台なども飛び石として使われていました.





石に注目して感想を考えると,作庭した人はかなり遊び心満載というか,おもちゃ箱をひっくり返したような印象をうけました.

散策する人を飽きさせない,面白い工夫を沢山したのではないかと思います.

庭については大幅な改修などは行われてこなかったそうなので,大正時代にこのように作られたのかと思うと,それはそれで楽しい気もしました.

是非,流れを復活させて欲しいものです.



最後に一枚heart

都会の中で,古い庭園が生き残っていく一つの形を見たような気がしましたham



旧朝倉虎治郎邸2

2008-10-23 | 庭園見学
旧朝倉邸,石造物編~symbol7

以下,ちょっと堅苦しい文になりますが,わかりやすいので
当日もらった資料から抜粋・・・・

notepencil

明治以降の近代庭園について,重森三玲は,模倣主義的,理想主義的,自然主義的に三大別しています.

これらのなかで自然主義的庭園が作例も多く,時代の傾向を代表するとしています.

自然主義的庭の構想の特徴としては,流水を一大特徴としてあげているそうです.


もう一つは石組みと石造美術品.

立石を用いず,添景物も多種類の石造美術品が用いられ,山中古社寺の景観表現という意味で自然主義の傾向を示すとしました.

石造品が巨大なことも特徴らしいです.

そういえば旧古河庭園の雪見灯籠も巨大だったなぁ・・・yellow18



down文人趣味の庭の特徴でもある,降り蹲踞.



down中庭の蹲踞.



down元仏間からみた主庭.正面の手水鉢が景の中心ですね.



downそのとなりの元今から見た主庭.
大きな飛び石と灯籠が,のびのびした感じ.



主庭から建物を見たところ.大きな灯籠.



斜面にある山灯籠・・・つるつるした石で出来ています.



斜面下の灯籠.宝珠の代わりに石が置かれているような?遊び心なんでしょうか??