やまめが現役のときに土壌学を教えていただいたO先生.
卒業するときに先生の趣味であるフウランを一株いただきました.
最初の一年は室内で育ててみたのですが,何となく思わしくなかったので,翌年は外においてみました.
かなり性質としては強いことが分かったのですが,土台のコケが崩れてかわいそうな状態になっていました.
O先生に植え替え方を教えて下さいと頼んだら,学校で実演してくださいました
天恵覆輪.
何だかおめでたい感じの素敵な名前です.
ただ,この苗を見たとき,O先生はかすかにため息.
「・・・・・
」
フウランは一年に一度2枚の葉が内側から出てきて,4-5年経つと外側の葉が古くなってとれるらしいのですが,うまく育てたものは,ほぼ同じ長さの葉になるとのこと.
これは,短すぎなので,過酷な条件下にいた証拠です
O先生の株.左の貧相なのがやまめの株です・・・
ここから株分けしたとは信じられないくらいサイズも形も違っています
さぁ,気を取り直して,今年から頑張るために植え替えを覚えます.
O先生クラスになると,専門の道具も登場.
白い樹脂製のもので,ここにミズゴケをまいて土台を作ります.
こんな道具がない場合は,コップやフィルムケースなどでも大丈夫だそうです.
ミズゴケは一晩水につけておき,ギューーーッとよくしぼります.
長いミズゴケを十字にかけて,それを足場にどんどん周りにコケをつけていきます.
ある程度まわりにつけたらコケのかたまりをドンと上にのせて,形を整えます.
古いコケをとり,腐った根などを取り除きます.
コケの上に乗せ,根を被うようにコケを貼っていった後,長いミズゴケで押さえるようにします.
土台からはずします.
当然,コケの土台は中が空洞になっています.
用意していた鉢に入れて完成.
天恵覆輪の他,金楼閣という,丈夫で育てるのが簡単だという品種を分けていただきました.
金楼閣は何かのコンテストでフレグランス部門最優秀賞を取ったことがあるくらい良い香りの花が咲くそうです.
楽しみ~
管理の仕方は,4-6月にとにかく乾燥させず,水を切らさないこと.
それ以外の季節は自然に任せて大丈夫だそうです.
肥料もヘタにやらない方がいいらしい・・・
4-6月の水やり,これさえ頑張れば太い根が伸びてくるらしいです.
遮光率は50%くらいが適しているとのこと.
金楼閣は日光に当たると葉が黄色に変化する楽しみがあるので30%くらいでいいそうです.
根がうまくでたら,ひょっとしたら7月に花が咲くかも
今は植え替えの適期ではなかったので,春まで家の中で保護しますが,暖かくなったら外のどこかに吊そうかな.
フウランは富貴ランともいいますが,かなり詳しい情報を見つけたので,お時間のある方はこちら
もどうぞ.
富貴蘭のホームページ