やまめの庭つくり

写真付きで日記や趣味を書くならgooブログ

岩手の食の喜び

2014-07-06 | 岩手ナーセリー見学
今回は1泊2日という短い岩手旅でしたが,岩手のおいしいものにたくさん出会えました.

夜は宿泊先のレストランで地ビールと地元ブランド肉,白金豚ベーコンやチーズに舌鼓.


朝ご飯は同じレストランでバイキング.

大きなお釜で炊いたご飯とおこげに,ふきのとうで作ったおかず味噌「ばっけ味噌」,地元のお醤油やさんが考案したというヨーグルトにかけるお醤油・・・これは,味見をしなければ・・・等と考えていたら




気づいたら,こんなに取っていました.いつもなら食べられない量になってしまったのですが,美味しいね~と,言っているうちに,ぺろりと平らげてしまいまして.


お昼は勝山さんに教えていただいたフレンチに.

奥州市前沢区の高台にある,レストラン「ロレオール」.遠くの山並みと北上川のゆったりとした流れを一望できる,素晴らしいロケーションです.




3.11の時,ここに写っているキッチンカーに従業員たちと乗り込み,全国の有名シェフたちと共に支援が届きにくかった避難所を廻っていたという男前のシェフがオーナーです.



まず,店内に入っていきなりビックリ
ラベンダーを踏んで,店内にお入りくださいという,おもてなし.ラベンダーのいい香りが立ち上ってきました.

レストラン「ロレオール」の意味は,「太陽」.コンセプトは,地産地消,地元産の食材にこだわり,小麦粉,海・山の幸,野菜そのものの味にこだわっているお店です.


マンボウの前菜.
マンボウって,あの!!!
マンボウって食べれるんだという驚き.でも,白身に弾力のある噛みごたえで,さっぱりとしたうまみがある,おいしいものなのです.


スペシャルプレート.前沢と言えば,前沢牛.となりの建物は牛の博物館.
牧場は見えませんでしたが,このあたりが牛の産地なのかなぁ・・・

そして,このデザート

確か,露地苺のコンフィチュール,カシスアイス,苺のムース,サクランボ,チョコレートムース・・・
自分史上,最高のデザートでしたheartheart




北のナーセリー2

2014-07-05 | 岩手ナーセリー見学
岩手旅行2日目,宿泊先の東和温泉から釜石自動車道~東北自動車道をAIちゃんの余裕の運転で南下,レンタカーのカーナビが全く嘘ばかり教えるので,やまめが人間ナビをやりながらなんとか目的地の苗工房かつやまに到着しました.

ちょうど雨雲から離れていく方向に目的地がsymbol7


苗工房かつやまの勝山さんは,5月末の山形鉄道フラワー長井線の駅にコンテナガーデンとロックガーデンを造った際に,東北の気候になじむ草花の調達をしていただきました.

せっかく岩手に行くなら是非一度ナーセリーを訪問したいと思ったので,お邪魔させていただくことになりました.

北上川からの風が気持ちよさそうな広々とした場所に,苗工房かつやまさんがあります.

明るい黄色の事務所の横にはハウスがならんでいます.
宿根草メインに育苗,仕入れ,寄せ植え教室,お庭つくりなど,ご夫婦で役割分担しながら多岐に渡る活動をしているということです.

ちょうど夏の花がメインになり出す頃.ハウスの中も外もいっぱいの植物です.

このあたりは,たぶんお客さんにとって宝探しコーナーになっています.
自分の欲しい植物を必死になって目を皿のようにして,何度も行ったりきたりしながら探す喜びが味わえそう.



この日,やまめは赤い花ばかり気になってしまいました.


一番気になったのは,この赤いバラ.赤い花びらと金色の葯がきれいです.残念ながら,このバラの小さいポットは非売品でしたyellow23カーペットローズ(修景バラ)だそうです.

このエキナセアも珍しい方でしょうか.



結局,購入したのは,エキナセア‘シークレットラブ’,スカビオーサ,ルブス?,ポテンティラ.

このポテンティラは,明るい葉の色と深い花の赤の対比に惚れ込みました.が,今までポテンティラがうまく育ったことがないので,今回は鉢植えにして管理することに.

苗の育成・管理担当のご主人は,丈夫でいい苗を育てるグリーンフィンガーの持ち主だと聞きました.そんな苗なんだから,きっとうまく育ってくれるような気がします.

やまめの庭で長生きして,来年も再来年もたくさんの花を咲かせて欲しいと思いました.



グロッセ・リュック氏の庭

2014-07-03 | 岩手ナーセリー見学
岩手旅第2日目の朝,宿泊先のフォルクローロいわて東和の隣にある,というか同じ敷地の東和温泉にある庭園を見学してきました.

フォルクローロいわて東和
お腹いっぱいでやや無愛想な山羊たちalien

宿から歩いて数分.

何となく,誰でもふらりと訪れる事が出来るような入口です.
特に門というほどかしこまったものはなく,入場料もありません.
拍子抜けするほどシンプルだなぁ・・・などと思いつつお庭へ.

お庭の説明もこれだけ???謙虚・質素過ぎないでしょうか?300種6000本の花木草をお楽しみくださいと書いてあります.ベルギー人のグロッセ・リュック氏が設計・管理している庭園です.

最初はちょっと想像と違っていて戸惑いましたが,高木や様々なテイストの緑の中を歩いているうちに,とても清々しい朝の空気と一体化した植物の世界に浸りきりました.

ゆったりとした気持ちで散歩するように紹介したいと思います.







草原を走る馬たち.何だか本当に気持ちよさそうに走っている気がしてきました.



予想に反して花が咲いている風景ではなかったのですが,逆に緑の美しさを感じる景色に出会えました.
10メートルを超える高木が,それぞれのエリアで景色を作り,色々な種類のコニファーやカラーリーフの樹木がリズムと変化をもたらしていますね.

季節によっては花がたくさん咲いていることもあるのかも知れませんが,やまめは,日本にいることをしばし忘れてしまいそうな木々の織りなす緑の世界,いいなぁと思いました.

ゆっくり歩く.ぼーーっとする.

自由に楽しむ.

緑が発するものを身体に吸い込む.

一周する間に心も体もすっかりリフレッシュされました.






うどんこの指標

2014-06-30 | 岩手ナーセリー見学
クレマチス話のラストです.

やまめの家のベランダにはかれこれ5年近くクレマチスを鉢植えで置いているのですが,必ず,5月末~6月にかけてひどいうどん粉病になってしまいます.




そこで,今年は葉っぱが数枚白くなりかけたな,と思う頃に殺菌剤を週1回ペースで噴霧してみましたが,はかばかしい成果が得られず,ベランダの環境が悪すぎるのでは・・・と疑っていました.

今回及川フラグリーンさんから色々お話を伺っていたときに,ベランダでのクレマチスの育て方には何かコツがあるのでしょうかと聞いてみました.

すると,やまめが「ロウグチがうどんこに罹って困っているんです」といった途端に

すごく残念そうな顔になって

「ベル型のクレマチスってうどんこになりやすいものが多いんですよね・・・特にロウグチは必ずなるんで,ロウグチが罹ったらうどん粉病の対策をしようかという目安にしているぐらいのなんですよ・・・」

では,ベランダがどうのこうのではなく,運悪くうどんこになりやすいものを選んでいたということ!?alien

これから新しい株をベランダで育てるなら,ベル型はやめた方がいいでしょうとのことでした.


ベランダの環境は特に大きな問題はなさそうです.

鉢植えにしても,ある程度の鉢の大きさがあれば,毎年植え替えなくっても,肥料を頻繁にあげなくっても(寒肥はしっかり),土がふかふかしていることも大事そう.
あとは株が充実してくれば問題なくたくさん花が咲くはず・・・

今度晴れた日に,及川フラグリーンさんで買った原種のカザグルマ‘丹内’を鉢に植えてベランダで育ててみようと思います.

原種は園芸種ほど花付きは良くないようですが,長い時間をかけて成長していってもらいたいものです.

ちなみに,ベル型でもうどんこになりにくい品種というのも,もちろんあって,ディーバシフォリア ジャン・フォプマやファッシネーションは丈夫らしいです.

こういう特性をよく知ることも,早いうちから楽しめるコツですね.

いろんなトラブルも得難い経験ではありますが・・・



クレマチスのほどき方

2014-06-30 | 岩手ナーセリー見学
専門学校で勉強するまで,クレマチスというと,テッセンやモンタナくらいしか知りませんでした.

実は本当にたくさんの品種があり,性質別に系統も色々分かれています.

ただ,この系統に関しては,厳密にどのように分類されているのかというと,はっきりしていないものらしいです.

今回,及川フラグリーンさんに伺うと,運のいいことに2代目の及川さんに直接クレマチスあれこれを質問することが出来ました.

いくつも目から鱗が飛び出る思いをしたのですが,一番びっくりしたのは及川さんが目の前でクレマチスの茎をボキボキ折り始めたことでしたyellow25symbol5

もとの質問は,絡まり合ったクレマチスをほぐすのが大変で,いつのまにか伸び放題になってしまうんですが・・・ということ.

すると,及川さんが,これは一番皆さんに伝えたいことなんです,と言って,フェンスに咲くクレマチスを無造作に見えるくらい簡単に葉を切って絡まりをとり,ボキボキ折りながらフェンスの網から出して見せてくれました.

いちいちほどこうと頑張らなくて大丈夫☆絡んでいるところの葉を思い切って切ると,結構あっさりはずれてくれます.

この先端のようにまだ緑が固まっていない部分は折ったら傷んでしまう可能性が高いです.
このくらいになったら大丈夫.
以前こんな感じで折れちゃったら,セロテープでまくという処置法を聞いて実践していました!
一ヶ所折れるくらいで心も折れていたのに,数㎝おきに折っても,この中の導管さえ切れなければ大丈夫とのこと.


クレマチスは,草というより樹木として考えた方がいいとのことです.

これを聞いて,これまで怖々触っていたクレマチスが,意外と強いヤツだったんだと教えてもらいました.

そして,重なり合わせないように,自分の思った場所にふんわり,なのか,びっしりなのか,格好良く思った通りに誘引することこそが大切であるとのこと.

クレマチスというと,性質や剪定方法ばかり取り上げられるが,本当ははずし方を知って,思い通りの誘引に持っていくのが理想の楽しみ方につながっていくようです.



その他,剪定自身もあまり考えすぎず真ん中あたりで切って見るとか,日陰のものは切りすぎない方がいいとか教えていただきましたが,その中でも一番印象に残っているのは
「株が充実する」という言葉です.

クレマチスに限ったものではありませんが,どんなクレマチスも株が充実してくれば,葉やツルが伸び,花が咲くものだという確信が感じられました.

充実した株にするために,及川フラグリーンさんのポット苗は仕立て方も工夫されているそうです.

枝や株が充実してくると,花の形が変化する種類もいるようです.
クレマチスを選ぶときには,数年後の株の姿を想像しながら購入することが大切なことがよくわかりました.
アンドロメダ.充実した枝には半八重や八重の花が多くつくらしいです.やまめの好みはこの一重.



岩手から帰った翌日,庭を見ると初めて咲いたクレマチスがいました.
銘板には‘ペンネルズ・ピュアリティ’とありました.
でも,ネットでこの名前を検索すると八重の白い花がヒットします.
これは人違いなのか,充実がたりないのか・・・?