やまめの庭つくり

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草ぶえの丘バラ園

2010-05-26 | 庭園見学
先日22日の土曜日に,千葉県佐倉市にある草ぶえの丘・バラ園見学に行ってきました.

JLFの見学ツアーでいったんですが,ここはすごい!!

何がすごいかというと,いっぱい書きたいことがあるんですが,今日は時間がなくて詳しく書けません,ごめんなさい.

とにかく今週,来週あたり時間のある方は是非.

春のバラが見頃を迎えています.

ツルバラ,ランブラー系が一ヶ月ほど遅れているそうなので,今からでも遅くありません.



今日は写真で簡単な説明だけ...


佐倉市の公園施設の一部としてバラ園はあります.

ただ,保育園児達が遊んだり研修施設として使っている場所とはあまりにも趣が違うので,入り口でがっかりしないように・・・

直線園路の途中で右に曲がってバラ園へ.



普通のバラ園と違って,原種やバラの歴史上大変価値のある品種が大量に見られます.

歴史的なカテゴリーに分けられているのでじっくり見ていくと面白いです.



今秋にはインドのバラの育種家とイタリアのチャイナローズコレクターから譲り受けたバラの区画がオープンになる予定.

現在ボランティアの人たちがその区画を整備,施工していますyellow25



ボランティアだし,施工の予算も微々たるものなので,柵も小屋も,果ては工事に使うタコなども手作りだとか.





当然植栽も・・・

40人のボランティアが毎日10人ずつくらい働いているそうです.

女性も大きな木槌をふるったり,大工仕事をしたり,雑草も抜くし,何でもやるそうです.


パーゴラや四阿などのデザインはNPOバラ文化研究所の前原克彦氏が自身で行っているんだそうです.

1000種を越えるオールドローズや原種のバラを,どのように個性を生かして見せていくか,そのような視点で高低差を活かした演出をしています.





バラだけでなく,より美しく映えるように,草花で引き立て合うことも重要な演出です.

こういうところは他のバラ園にはありませんね.



日本のバラ園ということを意識して,井戸端を演出.

日本らしさを考えているバラ園も初めてです.

目からウロコです.



最後にツルバラの仕立て方.

これも他のバラ園やものの本に書いてあることとちょっと違う気がしました.

何が違うかというと,誘引が緩やかで,無理がないことじゃないでしょうか?

普通は横にツルを誘引し,ポールにはもっとグルグル巻き付けると思いますが,

ここは,ほぼ自然に真っ直ぐに近い気がします.


だからと言って花数が少ないということはなく,毎年きれいにたくさんの花を咲かせているそうです.





左の根元にあるたくさんのシュートは保険.





極めつけはこれdown

ツルバラってもともとこういうものですよ,という展示なのかな.




まだまだ紹介したいことがありますが,今日はこの辺でおしまいです.

また来週symbol7



明日から(正確には今日)イタリアです.

アムステルダム経由でミラノ~フィレンツェ~ローマを拠点に10日間,庭園見学に行ってきます.

色々不安要素はありますが,楽しんできますので,このブログもお休みです.

また6月4日から,よろしくお願いします


コーニックブーケ

2010-05-23 | フラワーアレンジメント
今日はフラワーアレンジメントのお稽古日でした.

今日のテーマは「コーニックブーケ」.

コーン(先が尖った形)のようなブーケです.

珍しい形なので,プレゼントにしたり,結婚式などパーティのテーブルに置いたりするとインパクトがあって効果抜群らしいです.

今日のコツは,真横から見て45°の輪郭線を決して崩さないこと.

そのためにふわりとしたスパイラルではなく,キツキツに組んでいくことが大切です.

左手は花を入れる際に徐々に降ろしていきます.



ここまでで第一段階とし,ローラン先生は別ですが,生徒である私たちはヒモで固定し,さらに下半分にスパイラルをかけていきます.



上から見るともちろんきれいな円になっています.



コンパクトにまとまっていますが,実はかなりたくさんの草花を使っています.

出来上がりは結構鋭角でスリムなラインになっています.



以上,ローラン先生のデモンストレーションでした.


down自分の作品.

先生のものと比べて葉がふわふわになってしまったので,しゅっとしたラインは出ませんでしたが,それでも何とか円錐形になったので,ホッとしましたkirakira2





完成です.



フローラルガーデン

2010-05-21 | 庭園見学
先日,講演会が開かれた場所が京王多摩川駅のとなりにある,京王フローラルガーデン アンジェという場所で,午前中庭園スタッフの方によるガイド付きミニ見学会があったので,参加しました.

ここは昭和31年~東京ショウブ園という,日本庭園だったそうで,昭和53年に京王百花園に転身.

庭園内で大がかりな流しそうめんやホタル刈りをしていたそうです.

管理していた方がなくなったため,いったん閉園の憂き目にあいましたが,2002年にフローラルガーデン アンジェ(A=Amenity,N=Natural,G=Garden,E=of Europe)として再出発しました.

心地よい自然にあふれた欧風庭園ということでしたが,確かにイギリスで見たような庭がたくさんありました.

デザイナーは山崎誠子さんという女性だということでした.

デザインはイギリスを彷彿とさせても,植物は日本の気候に合わせなければならないので,ちょっと苦労していそうな感じのところもありました.

アンジェは,入り口から入ってすぐのところに何となくモネの庭的な池がありました.

池の周りの植栽には,立派な樹が何本かあり,これが京王百花園時代からのものだそうです.

初めて見る樹もありました.




シナサワグルミ.

水辺で爽やかな緑がいい感じでした.
樹皮はごつごつですが・・・



upシナサワグルミの種.

さらさらと乾いた音がしそうでかわいいです.



ギンドロ.

他の植物の中で,かなり目立ちますが,そこがいいところ.

北海道に行ったときもきれいだなぁと思いました.

いつか,広い場所に植えてみたいですmeromero



upクマノミズキ.

ごついから熊がついているのかと思ったら,三重県熊野地方に生育するミズキ,という由来です.



upシダレカツラ.

お化けのようで決して好きではないですが,これは岩手県で突然変異としてあらわれたものだそうです.

普通のカツラより葉が多く,肉厚だそうです.

落葉した葉っぱにはカラメルや蜂蜜の香りがするそうです.

今度秋に思い出して確かめてみたいものですyellow18symbol4





池の周りには,ユキヤナギ,ヒュウガミズキ,バイカウツギ等々フワッとした樹形になっていて美しい景色を作り出していました.

ただ・・・

ひとつだけ個人的に気になったのは,岸のラインが橋に向かって真っ直ぐ絞られていること.



橋から見るとよりはっきりするのですが,ハナショウブ?がかなり直線を感じさせます.




植物がきれいな分,人工的に見えてしまって残念でした.


モネの庭ってこんな感じのラインなんでしょうか・・・・yellow7



日当たりのいいお庭その9

2010-05-19 | 造園
前回からだいぶ時間が経ってしまいましたが,やっと,やっと第一期工事が竣工しました.

今日は雨が降り出すタイミングと競争で,お昼も食べずにA先生と植栽してきました.

ようやく最後の樹木も植え,各地山の草花も無事納まり,緑色の庭になってきました.

2時半くらいから急に雨が強く降り出したので,地ならしや清掃がいまいち納得いくまで出来なかったのですが,残念ながら今日はここまで.

周囲の盛り土した部分やユズ山には雑草に対抗するため,ディコンドラの種も蒔きました.

次回一ヶ月後くらいに様子を見にきたいと思っていますが,その時にはきっと緑色の世界になっているはず!!

一番手前,駐車場横のポケットと呼んでいた場所には常緑樹のロドレイヤを植えました.

明るく優しい感じで道路からリビングへの視線を隠してくれるように・・・



庭の樹や草の緑と,隣家の植木が重なって,緑色にも奥行きが出てきました.



庭側からみたポケット.

ここには山野草と少しだけカラーリーフで遊んでみました.

そのうちクレマチス等のツルものやシュウメイギクなども足していきたいと思っています.



downパーゴラ周囲の植栽も落ち着いてきました.

植栽と植栽の間には無数の雑草の芽が吹いていましたyellow22symbol6

今度来たら抜かなければ・・・



downパーゴラからハーブ・野菜山を見たところ.



ハーブと野菜はミニトマト,しそ,ニラ,チャイブ,オレガノ,チコリ,ロケット,セリ,イタリアンパセリ,ワイルドストロベリー,コケモモ,ミント,ローマンカモミール,カレープラント,ラムズイヤー,サルビア.

意外とたくさんあります.

ちなみにパーゴラの周囲にも奥様の希望でゴーヤがグリーンカーテンを作る予定です.


そのとなりのユズ山.

このお庭では午後の陽が当たりにくい場所なので,半日陰に強いものを植えました.

ケマンソウ,ギボウシ,アジュガ,スミレ,ヤマアジサイ,ラミウム,ティアレラ,ヒメウツギ・・・

やさしい雰囲気の空間になるといいのですが.




down玄関横の花壇.

既存のナデシコがたくさん・・・

とても華やかです.そしてバックのトキワマンサクもすごい個性的な雰囲気を演出.



シルバーリーフと白花八重のキンギョソウがより派手に・・・yellow25




花壇の右側は軒下になり,雨が当たりにくい場所.

フランネルフラワー,ベンケイソウ,ユーフォルビアなど,乾燥に強い植物,真ん中は宿根草である程度大きくなる植物,間にニゲラやヤグルマソウなど・・・



終盤から降り出した雨が根付くためのよいお湿りになったことでしょう.

一ヶ月後が楽しみですkirakira2





ランドスケープを語る会

2010-05-18 | 造園
先日,JLF主催のランドスケープを語る会~4人の女性ガーデンデザイナーのしごと~という講演会に参加してきました.

4人の女性ガーデンデザイナーとは,

朝山まり子さん,浜本規子さん,保立美智子さん,水沼むつみさんです.

恥ずかしながら4人ともよく知らない人たちでした.

まったく業界の勉強が足りません・・・

各人各様の経歴を持っていて,最初からその道を目指していたわけではなく,全く関係ない世界の仕事経験を現在の仕事の中に活かしているのが共通点だと思いました.

朝山さんは自らをボタニカルハンターと称し,世界中を旅し続けている人で,(大学の先輩後輩等の)背景がないため,ディスプレイやコンテナ講習会等,多岐にわたるお仕事をしているし,

浜本さんは子供の頃からイギリスに憧れて,キャビンアテンダントになったものの,自分探しの旅に出て,庭に出会ったそうです.
ジョン・ブルックス氏を恩師として仰ぎ,庭をひとつのライフスタイルとして人生の一部=庭ごはんの提案をしている人でした.

保立さんはファッションの世界からガーデンに来た人で,アートな視点で建築や内装と,庭を連続した空間として提案するというスタイル,

水沼さんは建築学科出身で大手ゼネコンで働いた後,アメリカでデザイナーデビューしたときの体験談から,庭は使う人が抱く夢の実現=人生のドラマに寄り添う喜びだと看破し,空間の魔術師を目指して頑張っているそうです.


15年くらい前まではガーデンデザイナーという職業の社会認知もあまりなく,現在でも学校や資格からガーデンデザイナーになれるという道筋のようなものは確立されていないということです.

つまり,色々なところからアプローチして仕事をしていくチャンスがあるということです.

この4人のお話を聞いていて,現在成功されているので,もがき苦しんでいたり,不安になったときのことはわかりませんが,きっとパイオニアの時代を過ごした人ならではの色々な経験があったのだろうと思いました.

とにかく,パワフルで,明るい,シャキシャキしてる,話が上手・・・

そうでないとお客さんや職人さん達といい人間関係を築きにくいんだろうな~

やまめも,いつか.

有名になったり大きな仕事をしたり,とかはしなくていいので,お客さんの人生を何か豊かにするお手伝いをしているわ,と胸を張って言える人になりたいです.