昨日の鎌倉円覚寺の松嶺院禅会のときの続き.
お寺には,老師様ご夫妻が大変な植物好きということで,よく手入れされた季節の山野草も名札つきで植えられています.
最近,山野草の魅力に目覚めつつあるやまめですが,ここに来るといつも見たことがない種類に出会えるので,とっても楽しみです.
しかも,育てるのがお上手なので,きれいな姿の山野草たちに会えるんです.
昨日見た花たち.
シャクチリソバ(タデ科ソバ属,赤地利蕎麦)
学名:Fagopyrum cymosum
インド・チベット原産で,1960年代に野生化したそうで,多年草.
ルチンを多く含んでいるらしいです.
タヌキマメ(マメ科コマツナギ属)
学名:Crotalaria sessiliflora
日当たりの良いやや湿ったところに生える一年草.花は午後咲いて夕方散る一日花です.
なぜ狸?
花が狸顔だとか,豆果が狸の睾丸に似ているとか,全体が毛むくじゃらだからとか,諸説あります.やまめは全体を見て納得!
オケラ(キク科オケラ属)
学名:Atractylodes japonica
日当たりの良い乾いた草地に生える.
京都の八坂神社では大晦日にオケラを焚き,初詣に来た人たちがオケラ火を持って帰ってお雑煮の種火にするというオケラ参りという行事があるとか.
また,春の若芽は食用としてもかなりのおいしさらしいです
下の写真は咲き終わった様子かな?
ちょっとオケラ(昆虫の)っぽいと思いました
マツムラソウ(イワタバコ科マツムラソウ属)
学名:Titanotrichum oldhamii
林の中のやや湿ったところに生える多年草ですが,自生地が日本だと石垣島や西表島だそうで・・・
レッドデータブックの危急種に指定されています.
これはツボミですが,花の内側はランなどで良くあるえんじ色.
かなりな毒々しさですね~
クサボタン(キンポウゲ科センニンソウ属)
学名:Clematis stans
面白い形だと思ったら,クレマチスの仲間だったんですね.
そういえば,クサボタン,いたなぁ~・・・
青紫のイメージがありました.実物の花,初めてかも
花後の形もユニークですねー
オヤマボクチ(キク科ヤマボクチ属,雄山火口)
学名:Synurus pungens
葉の裏に繊維があるらしいのですが,これを乾燥して火起こしの火口として使われたことから.
この繊維はソバのつなぎとしても使われるらしいです.
色といい,存在感といい,やまめの好みです
カリガネソウ(クマツヅラ科カリガネソウ属)
学名:C.divaricata
やまめの庭でも小さな鉢で苦しそうにして頑張ってます.
肥料と根を伸ばす場所を与えてあげれば,こんなに立派に育つものかと・・・
後悔・・・
早速植え替えてあげようと思いました.