金沢の観光スポットレポート その529(No.809)
◇金沢名建築物巡り 尾張町界隈 ⑤
12)三田商店(国指定の有形文化財)
昭和5年(1930)建築の鉄筋コンクリート造2階建ての建物。当
時東京帝国劇場の一部を摸して建てられられたという。立方体に
近いプロモーションの単純な形態で、外壁にチョコレート・ブラ
ウンのスクラッチタイルを貼っている。
交差点に面する角を丸めて、正面玄関を設けて、1階ではアンカ
サスを頂く付柱のコンクリート式柱頭やびん飾りを配し、玄関ラ
ンマにはステンドグラスを入れている。2階は石の窓枠を積み込
み、バルコニー風の窓台のやや内側に傾けた鉄製の手すりを付け
ている。
■写真は三田商店全景
窓頂部の持ち送りや蛇腹の組合せからなるバロック風の破れ破風
の意匠という飾りが多いのも独特。
向かって右は、当初輸入品(衣料品や医薬品)を扱っていた会社
は現在は画廊喫茶になっている。
■写真は特徴あるバルコニー
■写真は玄関左のごっぽ石
■写真は店内
□明治25年11月10日味噌蔵町から出火した森八付近の写真
■写真は森八付近の写真
13)旧村松商店
昭和3年(19238)の建物。当時流行のモダニズムの影響を残す希
少な建物で、万国旗や国旗の販売をしていた会社。現在はベンチ
ャー起業支援のための施設。
■写真は旧村松商店
■写真は金沢市指定保存建物物看板
(つづく)