金沢の観光スポットレポート その530(No.811)
◇金沢名建築物巡り 尾張町界隈 ⑥
14)金沢文芸館(国の有形文化財)
旧石川銀行橋場支店の建物で、鉄筋コンクリート造4階建て、昭和
4年(1929)清水組の設計施工で高岡銀行橋場支店として建築され、
浅野川大橋南の橋場交差点に面した不整形の敷地に建つ。
簡略化された擬ルネサンス様式で正面玄関はイオニア式(縦溝付柱)
角柱付け柱を左右な配した意匠で、昭和初期のデザインとして貴重。
現在は金沢文芸館として、
1階は交流サロンで金沢ゆかりの作家の作品や映像が楽しめる。
2階は五木寛之の全昨比にゃ愛用品などが展示されている。
3回は泉鏡花文学賞と市民文学賞の受賞全作品揃っていて閲覧できる。
■写真は金沢文芸館全景
◇金沢文芸館ホームページ
◇紹介ページ
■写真は1F交流サロン
■写真は3F文芸フロア泉鏡花文学賞受賞作品展示こーナー
15)寺島蔵人邸
安永6年(1777)に建てられた家禄450石の中級武士寺島蔵人の祖
父・五郎兵衛恵叙(まさつぐ)の武家屋敷跡。
藩政期には南側小路に面して長屋門があったが、明治初期に家屋も一
部縮小されている。現存する家屋・土蔵・土塀は中級武士の旧態をを
よく伝えており、庭園と共に昭和49年金沢市指定史跡となり保存さ
れている。
■写真は寺島蔵人邸全景
寺島家は文化文政時代の藩政改革者「蔵人」がいたことで有名。12
代藩主・斉広の重用を受けますが、斉広の死後老臣奥村栄実の忌避に
あい、後に遠島の罪で能登島で死亡している。
◇寺島蔵人邸ホームページ
◇紹介ページ1
◇紹介ページ2
□参考資料:宮武利男氏「金沢名建築物巡り尾張町界隈」
■写真は春の満天星つつじ
■写真は4畳の間
(金沢名建築物巡り尾張町界隈 完)