金沢の観光スポットレポート その705(No.1061)
◇金沢の夏2017 ⑧ 金沢の新盆とキリコ
□お盆の由来
お盆の正式な呼び名は「盂蘭盆会(うらぼんえ)」といい、サンス
クリット語の「ウランバーナ(逆さ吊りにされる苦しみという意味)」
に由来します。子孫から長い間供養をうけていない先祖は逆さ吊り
の苦しみを受けているため、そうした先祖の霊を慰めるため飲食を
与えたのが発祥とされています。
■写真は大乗寺境内のお墓
□金沢市内中心部は新盆が多い
新盆・旧盆のどちらに墓参りするかについては金沢市内でもわかれ
ているようで、犀川、浅野川、JR北陸本線、中環状道路に囲まれた
区域と、犀川以南、浅野川以北の旧市内地あたりでは新盆が多く、
それより外側の新市内地域では旧盆にお参りに行く傾向が強いよう
です。
■写真は野田山墓地のお墓
□金沢のお盆の風習「キリコ」
金沢ではお盆にお墓参りをするときに 「キリコ」という箱のよう
なものを持って行ってお墓の前に吊します。 中にロウソクを立て
られるようになっています。最近は板状のきりこが多くみられる、
この「キリコ」を吊すという習慣は金沢周辺だけのようです。
キリコの表には「南無阿弥陀仏」裏には「進上で名前住所」を書くように
なっており誰かお参りしていたたいたが墓主に分かるようになっている。
■写真は泉野墓地
■写真は進上されたキリコ
(撮影:2017.7.14-15)
(つづく)