金沢の観光スポットレポート その706(No.1064)
◇茶の湯の建築文化・由緒あるお茶室めぐり①
市民企画型観光モデルコース
2016年3月12日(土)金沢都ホテルB2Fセミナールームにおいて北陸新幹線金沢開業1周年記念「もてなし向上フォーラム」が開催され、「市民企画型観光モデルコース募集事業」表彰式が行われた。
この企画は地元のもてなしの機運をさらに高めるため、平成27年の秋に金沢市が広く募集した「市民企画観型光モデルコース」で栄えある準グランプリに輝いた福岡澄子さん企画のコースを紹介します。
江戸末期から昭和にかけて、数寄者といわれた武士や豪商の邸宅にはお茶室が設けられていました。金沢市内には由緒あるお茶室が多く残され、「金沢の茶の湯文化」を今に伝えています。
これらのお茶室をめぐり、歴史的建造物としての見所とともに、四季折々の美しさを見せる路地庭園を眺めながらお抹茶を頂く金沢ならではの茶の湯ツアーです。
現在金沢中心部には11の市営茶室がありリーズナブルな価格で貸出(室料、用具)している。
□金沢市営の茶室総合ページ
■写真は表彰される福岡さん
1)松声庵(しょうせいあん)
茶道家の屋敷に幕末から明治にかけての茶室を移築したものです。珍しい木材を使用した凝った造りで、本格的な茶の湯の建築様式が見られます。現在は金沢市が管理していますが、常時、お茶会などに使用されています。
■写真は松声庵
□松声庵紹介ブログページ
□松声庵ページ
■写真は松声庵第一和室(撮影:2013.11.9)
2)松涛庵(しょうとうあん)
松涛庵は江戸末期に藩主の隠居所として根岸に建てられ、後、鎌倉へ移築されましたが、昭和54年に金沢市内に移築。平成13年、金沢市により現在の金沢21世紀美術館敷地に再移築されました。
■写真は松涛庵玄関
■写真は松涛庵立礼茶室
■写真は松涛庵庭
□松涛庵紹介ブログページ①
□松涛庵紹介ブログページ②
□松涛庵のページ
3)山宇亭(さんうてい)
草庵風茶室の山宇亭は高岡市にあったものが金沢市本多町に移築され、さらにこの地に松涛庵とともに移築されました。腰掛待合は加賀八家の一つ長家の本邸から移築されたものです。
■写真は山宇亭
■写真は腰掛待合
□山宇亭紹介ブログページ
□山宇亭のページ
(つづく)