植ちゃんの「金沢・いしかわに恋をしました!」

金沢に永住して金沢・石川が好きになりました!その魅力を紹介します。

宗桂会館を訪ねる。-2

2018-07-24 04:13:05 | 日記


金沢の観光スポットレポート その933(No.1342)

◇宗桂会館を訪ねる。-2

〇加賀象嵌とは

加賀象嵌は16世紀末、加賀を支配した前田家が京都方面から技術を導入してこの地で発展してきた、武家に必須の装剣金具や馬具の鐙などに代表される、華麗で洗練された意匠感覚をもつ装飾性豊かな金工です。

象嵌とは金属素地をたがねで掘り下げ、そこに別の金属を嵌めて打ち込むことで文様表現を行う技法で、鍔などの装剣具を専らとする白銀師と、馬具である鐙の象嵌鐙の象嵌を行う鐙師の二系統がありました。とりわけ鐙象嵌では、堅牢精緻な平象嵌の技法と、豪華で卓越した文様の面白さや多様さが高く評価されました。

■写真は加賀象嵌展示室



〇丸宗桂会館

金沢製作所内に石川の伝統工芸「加賀象嵌(かがぞうがん)」と日機装の先端技術を展示、紹介する宗桂会館があります。この展示館では、加賀象嵌作品の展示や、その制作工程の説明がされているほか、日機装の主な製品やシステムを紹介しています。

■写真は加賀象嵌の歴史



〇名前の由来

日機装の創業者 音 桂二郎の曾祖父「初代 山川孝次」、祖父「二代 山川孝次」 の号「北宗斎」「宗斎」に由来する『宗』と、桂二郎の『桂』から、『宗桂会館』と名づけられています。

■写真は銀象嵌万字文鐙(かがぞうかんまんじもんぶみ:江戸期)



■写真は刀の鍔(つば:明治期)



■写真は世界の象嵌

□宗桂会館ホームページ
http://www.soukeikai.or.jp/outline/index.html

所在地:石川県金沢市北陽台3-1 金沢テクノパーク 日機装金沢製作所内
開館時間:午前10時~午後4時(入館受付は午後3時半まで)
電話番号:076-257-4277 (宗桂会事務所)
休館日:年中無休
入場料:無料



■写真は象嵌の工程

(つづく)