昨日、城山裏土塁跡の現地説明会に参加した後、丘陵をひとつ北に越えた所にある黄金山産金遺跡に行きました。
そこは日本で最初に金が発見されたところとして有名な遺跡です。
実は、kaneurikichiji は10年ほど前まで鉱山史研究を志していて、(本当なら真っ先に行くべきなんでしょうが)そのころからいつかは行ってみたいと思っていた遺跡でした。
が、その前に遺跡のそばにある“天平ろまん館”という展示施設に立ち寄りました。
ここで、黄金山産金遺跡から出土し、その場所が天平産金の場所である根拠となった「天平」と記された瓦や宝珠※などを見学しました。
※ほうじゅ 仏堂などの建物の屋根の上に載せるもの。日本武道館の玉ねぎと思っていただければほぼ正解です。
周辺の遺跡の解説、砂金取りの方法や東大寺大仏の作り方や金メッキの仕方などの説明もあり、とても勉強にありました。
特にここでは壁面の解説とは別に、無料で音声ガイド機器を貸し出してくれるのがありがたいです。結局、全部聞きましたが、音声ガイドだけで流すことも可能で、その方が解説がより頭に入りやすいかもしれません。
そうした充実した展示内容と設備に満足したのですが、同時にとても懐かしいものを見つけました。
それは山口県の長登(ながのぼり)銅山跡で採取された銅のからみ(銅を作る際、純度を高める工程で出るカス)です。
銅そのものではありませんが、実はこれが貴重なもの
なぜならこのからみを化学分析した結果、東大寺大仏殿の敷地で見つかった溶鉱炉から出土したものの成分と一致し、大仏さんの原料の銅(の一部)が長登銅山跡で採掘されたものだと判明したからです。
ここからは数百点の木簡(木の札に文字を記したもの)も出土しています。
たいてい木簡は役所の遺跡から出土することが多く、こうした一次産業の遺跡から出土することはまれで、kaneurikichiji は木簡を含めた長登銅山跡の研究を通じて古代鉱山の解明をしようとしていました。
で、今から約10年前には、1年間遺跡内のプレハブに住み込みで働いていたので、展示されていたようなからみはそれこそ見ない日はないほど見ていたのです。
で、どうして今の状況に至ったのかは本人もあまりよく分からないのですが、まぁ、そうした経緯から長登銅山跡で採取されたからみを懐かしく見ていたたわけです。
それにしても、長登銅山跡の研究、誰もやっていないようなので、再開しようかなぁ。

天平ろまん館(左)。パンフ類と音声ガイド。

長登銅山跡の銅のからみ
そこは日本で最初に金が発見されたところとして有名な遺跡です。
実は、kaneurikichiji は10年ほど前まで鉱山史研究を志していて、(本当なら真っ先に行くべきなんでしょうが)そのころからいつかは行ってみたいと思っていた遺跡でした。
が、その前に遺跡のそばにある“天平ろまん館”という展示施設に立ち寄りました。
ここで、黄金山産金遺跡から出土し、その場所が天平産金の場所である根拠となった「天平」と記された瓦や宝珠※などを見学しました。
※ほうじゅ 仏堂などの建物の屋根の上に載せるもの。日本武道館の玉ねぎと思っていただければほぼ正解です。
周辺の遺跡の解説、砂金取りの方法や東大寺大仏の作り方や金メッキの仕方などの説明もあり、とても勉強にありました。
特にここでは壁面の解説とは別に、無料で音声ガイド機器を貸し出してくれるのがありがたいです。結局、全部聞きましたが、音声ガイドだけで流すことも可能で、その方が解説がより頭に入りやすいかもしれません。
そうした充実した展示内容と設備に満足したのですが、同時にとても懐かしいものを見つけました。
それは山口県の長登(ながのぼり)銅山跡で採取された銅のからみ(銅を作る際、純度を高める工程で出るカス)です。
銅そのものではありませんが、実はこれが貴重なもの
なぜならこのからみを化学分析した結果、東大寺大仏殿の敷地で見つかった溶鉱炉から出土したものの成分と一致し、大仏さんの原料の銅(の一部)が長登銅山跡で採掘されたものだと判明したからです。
ここからは数百点の木簡(木の札に文字を記したもの)も出土しています。
たいてい木簡は役所の遺跡から出土することが多く、こうした一次産業の遺跡から出土することはまれで、kaneurikichiji は木簡を含めた長登銅山跡の研究を通じて古代鉱山の解明をしようとしていました。
で、今から約10年前には、1年間遺跡内のプレハブに住み込みで働いていたので、展示されていたようなからみはそれこそ見ない日はないほど見ていたのです。
で、どうして今の状況に至ったのかは本人もあまりよく分からないのですが、まぁ、そうした経緯から長登銅山跡で採取されたからみを懐かしく見ていたたわけです。
それにしても、長登銅山跡の研究、誰もやっていないようなので、再開しようかなぁ。


天平ろまん館(左)。パンフ類と音声ガイド。

長登銅山跡の銅のからみ