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キャタリティックコンバスター金属とセラミック

バーモントキャスティング系の触媒搭載の薪ストーブ、つまり、アンコールとデファイアントとイントレビットⅡの3機種ですが、これらに採用されているニュータイプの触媒である金属製のキャタリティックコンバスターが、従来型のセラミック製に戻されるらしい。

金属触媒はどうなってる? で書いたように、目が細かくなった分だけ灰が溜まりやすく、目詰まりしやすくなったことが大きな要因のようです。 それと、薪ストーブを高温で焚き過ぎたことによる触媒自体の溶解も一部報告されているとのことですが、この耐久性についてはセラミックでも同様のことで、オーバー燃焼が続けば当然破損します。

金属製触媒を実際に自分で使用してみた結果、セラミックの金属枠のような大きな歪みがなく、むしろ耐久性は良いと感じていました。 これまでセラミック触媒は枠の歪みから必ず割れてしまい、シーズン毎に交換していたので、それが2シーズン使えるようになり、個人的には触媒が金属製になったことを歓迎しているんですがね。

セラミック製キャタリティックコンバスターの金属枠が大きく歪むことは、セラミック触媒の破損だけでなく、それが収まる軟質セラミックで出来ている二次燃焼ボックスをも破壊してしまいます。 なので、触媒を毎年交換するリスクもそうですが、それよりも実は二次燃焼ボックスの破損リスクの方が厄介な問題だと思ってました。 これを交換するのはとにかく大変な作業を伴いますからね。

参考まで 2006年7月実施のオーバーホール ホント苦労します。

従来型のセラミック触媒は、こんな感じでシーズン終了点検で毎年壊れてました。 この金属枠の大きな歪みが二次燃焼ボックス壁を圧迫して、軟らかくもろい格納スペースを破壊してしまうのです。 特に構造上の問題で鋳物の押さえが何もない両サイド壁が割れやすいですね。

吾が家のアンコールの二次燃焼ボックスは、先シーズン終了時ですでに使用限界に達してたんですが、金属触媒はセラミックよりもずっと軽いので何とか収まってくれました。 もしセラミックだったら自重で無理でしたね。 ただ、両サイド壁が割れたり、かなり欠けてしまってるんで、二次燃焼室の気密性は悪いです。

自分としては特に異常もなく、むしろ従来品より好感なので金属製のキャタリティックコンバスターを使い続けるつもりですが、他のユーザーの方々、使用環境によっては目詰まりしやすいかもしれません。 最悪それに気付かず焚き続け、煙が室内へ逆流なんてこともあるかもしれません。 なので、引きが弱いなと感じられたらまずは触媒の点検をしてみてください。

ダッチウエスト系の丸型金属触媒については、今のところまだ実際に使用していないので何とも言えませんが、バーモントキャスティングス系とは構造上の違いから流路が根本的に違います。 水平燃焼で炎も煙も背面に向かい、触媒の上面から吸い込むバーモントキャスティングスと違って、ダッチウエストの場合は炉の真上にあり触媒の下面から吸い込む構造です。

なので、おそらくバーモントキャスティングスの触媒ほど灰は溜まらないのではないかと思われます。 実際、薪焚亭の2台の薪ストーブをセラミック触媒時代に比較すると、明らかにアンコールの方が灰溜まりが多くみられ、FA225では殆ど溜まってなかった事実がありました。 来シーズンは丸型触媒も金属製に交換して焚いてみようと思ってます。

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いつも駄文にお付合いありがとーございます。



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