今日が一番素敵

丁寧な暮らしを心がけながら、日々、折々のの心模様を素直に語ります。
今が一番素敵との思いを込めて。

ちょっと情けない医療費の無駄払い

2015-03-08 07:37:44 | 病気

追記を致しました。高額療養費の説明に間違いがありましたので。

夫の体に癌が見つかり、入退院を繰り返すようになってから、もうすぐ5年が経過します。

よく5年生存率っていう言葉を耳にしますが。

肝臓がんでは、その5年をクリヤーしたとそろそろ言えるのかもしれません。

肝臓の半分を切除するといった大手術でしたから、その5年をクリヤーできたことは、実に喜ばしいことなのですが。

昨年の4月に見つかった転移性の肝臓癌はほぼ消滅しているようです。

 

術後は、三ヶ月毎の定期的検診を怠りませんでした。

それにもかかわらず、進展した大腸がんが数年後に見つかり、大変なショックを受けたものです。

それも自覚症状で、夫が自ら気が付いた事。

 

肝臓の手術は、世界的に名声が知れた医師が執刀して下さいました。

その下で働く担当医の若い先生の見落としとしか言いようがなく、検査の虚しさを痛感したものです。

でも愚痴を言っても始まらないこと。

 

その後、大腸癌の内視鏡検査を受けたクリニックの医師の紹介先が、たまたま夫と若夫婦たちの母校の附属病院でした。

その巡り合わせは、私にはとても嬉しいことだったのですが。

 

 新しい病院の病室からの眺望です。
急速に開発が進んでいるところです。
長女の義弟が設計を手掛けたマンションがこの中にあるようです。

 

今年から、残念ながら夫の癌治療が、そのT大病院と同系列のK病院のかけもちで行うことになってしまったのです。

最善の治療を慮ってくださったことによる病院の事情ですから、納得はしているつもりです。

新しい病院の担当医は、T大病院から出向されている方。

今までお世話になった病院と密に連絡を取り合いながら治療に当たってくださるとのこと。

ですから安心はしています。

けれどその結果、意外な事がいろいろ生じ、情けない思いを抱くことに。

 

まず驚いたのは、一回目の入院費が、T大病院の二倍に跳ね上がったことです。

何故?びっくりしました。

医療機関が異なるだけで、同じ治療でも、こんなに差が付くのかしら?と疑問が湧き上がりました。

しかしこの疑問はその後、解けました。

妹の協力も得て、私の理解が間違っていないか確認をしてもらったり、と。

いつも一番頼りにしている妹(世界に一つだけの姥花日記)です。

 

そして、二回目の退院後の請求額にまた驚いた私。

退院数日後、入院費が確定しましたとの電話連絡が、病院から我が家にありました。

その請求額が意外で、またまたびっくり。

その理由も、その時すぐ尋ねて解りました。

 

病院の最寄りの駅から撮った写真です。
未熟な私の腕ながら、
見た瞬間、これは被写体として面白い!と、まるでプロのカメラマン気取りの気分でした。

 

最初の疑問点。

何故、新しい病院の入院費が、T大病院の二倍の額になったのでしょう。

それは、高額療養費制度の上限額が入院の4回目からほぼ二分の一弱まで下がることが、その理由です。

但しです。

その制度は、医療機関ごとで計算されるため、途中から新しい病院へ転院すると、入院は一回目から、また始まることになります

ですから、我が家の場合、9万円を超えていました。

この病院の入院費がT病院とほぼ同額の5万円になるのは、4回目からです。

転院をしなければ、上がることは決してなかったのですけれど。

ちなみにT大病院の入院日数は、延べ半年間近くに、もうなります。

 

もう一つの疑問点。

二回目の退院は、2月1日でした。

けれど、退院日は治療がなく(私がそう思い込んでいただけなのですが)、帰宅の準備と、退院の手続きのみです。

ですから、すでに1月は高額療養費制度の上限まで支払っているため、二回目の入院費は少額で済むと思っていました。

ところが請求額が5万円以上で、またびっくり。

 

すぐその場で尋ねました。

その回答は、退院日の採血による結果、白血球が減少していたために、それを上げる注射を打ち、それが高額な薬剤だったから、とのこと。

それがなければ、数千円の支払いで済んだようです。

退院が月末なら、月の上限額まで前回払っているので、たとえその注射をしても、少額のままでした。

1日新しい月にかかってしまっただけで、医療費は跳ね上がります。

入院日の選択は、無駄な支払いをしないで済むように、皆様はご注意くださいね。

 

夫と一緒の時は、高層ビルからほど近い駅から、タクシーで病院へ
私一人の時は、徒歩10分ほどの隣の駅から病院を往復しています。
小さな駅ながら、メタリックな建造物でとてもお洒落です。

 

 私は、お話を聞き、すぐ納得したものの、その後も私の疑問は晴れませんでした。

抗がん剤治療の直後は、白血球が下がるのは当然ですよね。

T大病院では、採血は入院当日の一回だけでしたから。

主治医の言われた言葉を、私は忘れていませんでした。

注射で上げる方法もありますが、できれば自然に増えるのを待つのが一番よい、と。

とはおっしゃったものの、治療直前に白血球が少なすぎるときは、その注射を、T大病院でも、時々打っていました。

 

しかし退院の日まで、打つ必要があるのでしょうか。

先日、T大病院に検査で出かけたとき、担当医の若い先生に、その旨を伺ってみました。

「言われる通り、T大では、退院前の採血はしません。

病院には、治療の方法の流儀があって、多少は異なるものなのですよ」と。

 

流儀という言葉が、医療には似つかわしくないように思えましたが・・・・・・

お世話になる病院の事情です。

その意味深長な言葉を素直に受け入れることにした私です。。

 

けれど、新しい病院も、次回はいよいよ四回目。

入院費は、格段に安くなります。

 

日本の医療制度は、本当にありがたいですね。

高い保険料を毎月支払わされているので、当然なことなのかもしれませんが。

やはりこの恩恵に与れる幸せを思わないではいられません。

 

我が家は医療保険に入っているため、医療費の負担はさほど大きくありません。

けれど、病院が掛け持ちになることで、無駄な医療関連の支出が増えることは明らか。

病院に通う頻度も多くなり、夫の体の負担を思うと、なんだかチョッピリ情けない心境です。

 

新緑の季節が目の前ですね。
この緑を仰ぎながら通ったT大病院でしたが、新しい病院は樹木が全くありません。
その界隈は、開発が進み、今一番発展している町のようですが、
私はその雰囲気に馴染めなくて、あまり好きな所ではありません。

 

心から信頼できるT大病院に、多少遠くなっても、戻れるものなら戻りたい。

病床が満床で、予定日に入院できないといった支障は、急速に高齢化が進むわが国では、今後ますます多くなるのでしょうね。

夫は感染症にかかっていて個室でないといけませんから、大病院では、一層確保が難しいのだと思います。

でも、今の病院は個室ではありません。

この理由は、またいつか述べることに致します。

 

    

 

ブログを日々更新し続けて、今日で一週間が経ちました。

こんな拙いブログでも、楽しみにご訪問下さる方がいらっしゃいましたら、本当に申し訳なく思いますが、

また一週間近く、お休みを取らせていただきます。

誠に気ままなブログ綴りですが、今後とも宜しくお願い致します。

 

追記

高額療養費制度の上限額の病院側の説明が納得がいかず、区役所の保険課に直接電話で問い合わせをしました。

その回答によると、病院側の説明は間違っているようです。

継続する入院の場合は、4回目の入院から上限はほぼ半額になり、たとえ異なる医療機関に移っても、その額が変わることはないそうです。

恐らく病院同士の会計課の連絡が上手く取れていないのでしょう、とのことでした。

たとえ計算が間違っていても、患者さんの診療記録は、すべて保険課に届くので、計算の上、上限のオーバー分の払い戻しが二か月後に必ずあるそうです。

煩わしいことですが、疑問点は、すぐその専門機関に問い合わせ、納得できる説明を受けるべきですね。

頭の体操にもなり、心がすっきりします。

間違ったことをお知らせして申し訳ありません。

もし転院を検討されている方が、私の記事を読んで迷われたりしては、多大なご迷惑をおかけすることになると思い、走り書きで申し訳ありませんが、電話の後、すぐこの記事を綴りました。

 

         

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