nonnon日記
2020年、おめでとうございます。
「 事なき日 むかし退屈 いま感謝 」(今年年賀状に刷った句です。)
結構な歳になり、毎日夫と猫が無事でありますように・・・と願って暮らすうち、
気付けば・・・「志」の低いバアチャンに・・・。
人間、ただご飯を食べて生きればいい、というものでもない。(胃腸が悪くなれば、
食べる、ことが日々大きな目標にもなりますが。)
もしも今の私に、何か人の役に立てるものがあるとしたら、それは、
多系統萎縮症という、決して平凡でない神経難病の夫に、11年間傍で付き添って
いる経験を、多少なりとも(必要としている人に)伝えることかもしれない、
と思い始めた。(個人情報はご勘弁ください。)
同じ病気でも、症状や進行度合いは人それぞれ違い、夫の例は参考にならない
かも知れないし混乱を招くかも知れない。責任はとれません。
でも夫、年末から、おかゆも食べるようになりました。
少しだけど、あるでしょう、「希望」が・・・。
再生医療が、間に合うか間に合わないか、解らない。
でもやるだけのことはやって、死ぬまでは生きよう。
夫は病気のことで暗く落ち込んだことは、私の知る限りない・・・。
思えば、不思議な人ではある。
これは、宇宙のように深い人・・・というわけでは・・・多分、決してない・・・。
若い時から・・自分の小遣いだけを気にして、全体の家計は考えない人だった。
(AH・・・何て正直なんでしょう・・・でも真実でないことを書いても、誰の
参考にもならないでしょう。)ある程度、将来、未来を考えることは大切です。
でも未来を考えすぎると、誰でも、墓に入ることでしかない。心配すると、良い
ホルモンが出ないので、体に悪い作用を及ぼします。必要な分だけ心配して、
ほんのコレッぽっちも余分な心配はしないぞ・・・損だから・・・と思うと良い
かもしれません。
難病連の会報誌に、こう書いた人がいます。
「今健康な人も、不自由に暮らしている人も、最期が来ることは、みな同じだ。
不自由に暮らすこの時間も大切に生きよう。」
きっと夫の楽天的な性格が、この病気では、プラスに作用しているのだろう。
人生、いろんな局面あり。この道はいつまで続くのだろう?