清水潔『鉄路の果て』(マガジンハウス、2020/5刊)を読む。
清水潔は『「南京事件」を調査せよ』(文春文庫)で読んでいる
(→こちら)。
今回も、たまたますすき野文教堂で見つけたものだ。
おもしろかった。
大正9(1920)年生まれの、著者の父武次は、終戦後、シベリアへ
抑留された経験を持つ。武次は平成25(2013)年に93歳で亡くな
る。
著者は、父の晩年、戦時中~シベリア抑留のことに質問を並べたと
いう。
「思い出したくないんだ」
*(以前、ちらと書いたが)私の父(大正7年4月生まれ)にもシベリア抑留の体験
があったが、私にはほとんど話さなかった。
私の父は大学時代、サッカー選手だった。生前のいつだったか、機嫌のいい時に、
「その練習に比べれば、軍隊もシベリアもへっちゃらだった。シベリアでは、窓
際は寒くて寝られないが、体力のない人に代わってやった」とつぶやいていた。
著者は、父が遺したノート、メモを頼りにシベリア鉄道の旅へ出る。
それはまた、日露戦争、シベリア出兵、満州事変、日中戦争の歴史
を振り返る旅でもあった。
一種の「ファミリーヒストリー」かな。
清水潔『鉄路の果てに』(マガジンハウス)★★★★★
今度は、小熊英二『生きて帰ってきた男』(岩波新書)も読んでみ
たい。
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